アロマセラピストの現状と将来性

アロマセラピストの現状

香りによって心身をリラックスさせたり、ストレスを取り除いたりすることで知られるアロマテラピー。古くから「芳香療法」として親しまれてきました。

「テラピー(セラピー)」という言葉には「治療」の意味があるため、それを行うアロマセラピストには、イギリスやフランスでは医療系の公的資格が設けられています。

一方、日本ではアロマセラピストに公的な資格はなく、医師法や薬事法に抵触する恐れがあるため治療としてのアロマテラピーを行うことはできません。

あくまでリラクゼーションやトリートメントの範疇での使用になり、その資格も民間の法人が定めたものになります。

そのため、社員として美容サロンなどに就業する際には資格の有無はあまり関係なく、経験の方が重視される傾向にあります。

収入に関しては平均月収が15〜16万円程度と、一般的な事務職より若干下回り、決して儲かる職業ではありません。

アロマセラピストの知名度がまだ低く社会的な地位が確立されていない点、民間資格の市場価値が低い点などが低賃金の引き金になっているようです。

アロマセラピストの将来性

アロマセラピストにとってもっとも深刻な問題は、アロマテラピーやエステティックでマッサージ行為を行うことは法律で禁じられているという点です。

日本においてマッサージを行うことができるのは、「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を持った人のみ。

あん摩マッサージ指圧師の仕事

国内にあるクイックマッサージ店やリラクゼーションサロンなどは、実質のマッサージ行為を「トリートメント」という言葉に置き換えて、法律の網目をくぐり抜けて営業しているのです。

近い将来、この問題への注目度が上がった場合、アロマセラピストの活動範囲が狭まってしまう可能性もあります。

このことから考えると、「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格の取得を第一目標とし、合格してからさらなるスキルアップとしてアロマセラピストの資格取得を目指すというのも選択肢となるかもしれません。