アロマセラピストの需要・現状と将来性

アロマセラピストの現状

アロマセラピストは、社会的立場が確立されていないのが現状です。

アロマテラピーは香りによって心身をリラックスさせたり、ストレスを取り除いたりする「芳香療法」として、古くから親しまれてきました。

「テラピー(セラピー)」という言葉には「治療」という意味があり、それを行うアロマセラピストには、イギリスやフランスでは医療系の公的資格が設けられています。

アロマテラピーの本場のイギリスでは、30年以上前から医療チームの一員としてアロマセラピストが加わっている病院もあり、薬を使わない治療が高い評価を受けているのです。

一方、日本では医師法や薬事法に抵触する恐れがあるため、治療としてアロマテラピーを行うことはできません。

アロマセラピストに公的な資格はなく、あくまでリラクゼーションやトリートメントの範疇でアロマテラピーを利用する民間資格のみが用意されています。

そのため社員として美容サロンなどに就職する際には、資格の有無はあまり関係なく、経験の方が重視される傾向にあるようです。

収入に関しては平均月収が15〜16万円程度と、一般的な事務職よりも若干下回り、決して儲かる仕事ではありません。

アロマセラピストの知名度がまだ低く社会的な地位が確立されていない点、民間資格の市場価値が低い点などが、低賃金の引き金になっていることが課題です。

アロマセラピストの需要

ストレスが多い現代社会では、香りのプロフェッショナルとして人々を癒すことができるアロマセラピストの需要は、今後増えることが予想されています。

社会的認知度はまだまだ低い職業ではありますが、雑貨店などでアロマグッズが人気を集めるなど、アロマの香りのリラックス効果を身近に感じている人が増えてきているのです。

そのためアロマセラピストはサロンやアロマ専門の企業や店舗だけでなく、ホテルや旅館、スポーツジム、入浴施設などの施設でも求められています。

また医療現場、スポーツ、ペットなどさまざまな場所でアロマテラピーを生かすことができるので、その活躍の場は幅広いといえるでしょう。

実際アロマセラピストで求人検索をすると、東京・大阪・名古屋などの首都圏を中心に、多くの求人募集がされています。

アロマセラピストの将来性

アロマセラピストにとっての懸念は、日本ではアロマテラピーやエステティックでマッサージ行為を行うことが、法律で禁じられている点です。

日本においてマッサージを行うことができるのは、「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を持った人のみとなります。

このことから「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格の取得を第一目標とし、合格してからさらなるスキルアップとして、アロマセラピストの資格取得を目指すのも選択肢となるかもしれません。

またAI(人工知能)の台頭によって、多くの仕事は代替されるともいわれていますが、アロマセラピストの仕事は代替される可能性は低いといわれています。

言葉一つひとつに耳を傾けながら、心や体の不調を引き出すカウンセリングや、手を使ったトリートメント、ホスピタリティは、決してロボットでは補えるものではありません。

さらに高齢化社会についても考える必要があり、アロマテラピーを受けるお客さまのほとんどが女性なので、中高年女性向けの施術やメニューなどを研究・開発することが、ほかのサロンやセラピストとの差別化を図ることにつながるでしょう。

アロマセラピストの今後の活躍の場

アロマセラピストの今後の活躍の場は、広がりを見せています。

アロマ専門のサロンや店舗だけでなく、ホテルや旅館、スポーツジムなどの一般的な施設でも、アロマセラピストの需要が増えてきているのが現状です。

またアロマの施術を受けてもっと身近に感じたいと思っている人たちが、ワークショップで体験したり、資格取得を目指したりする機会も増えています。

そのためアロマセラピストとしてワークショップの講師や主催者として関わったり、後輩となるアロマセラピストを育てる養成講師として活躍することも可能です。

またアロマテラピーの技術は海外が本場となるため、海外で学んだり実際に働いてから、日本にその方法を取り入れる人もいます。

本場で勉強をしてきたことが確かな技術の証明や自信となり、ほかのセラピストにはないセールスポイントになるでしょう。