トラベルライターになるには? 求人募集の探し方は?
トラベルライターの仕事内容
雑誌や旅行サイトで、旅した場所を紹介
トラベルライターは、旅行・取材で訪れた場所や、国内外の名所などを紹介する仕事です。
その場所の歴史・文化・グルメや、体験ツアーなどのアクティビティについて、読者が実際に足を運びたくなるよう魅力を伝えます。
執筆先のメディアは、雑誌・ガイドブックなどの紙媒体をはじめ、Web媒体の旅行サイトや観光情報アプリなどさまざまです。
有名トラベルライターになると、旅行記や紀行エッセイを書籍として出版することもめずらしくありません。
仕事の依頼は、各メディアの編集者から請け負い、その編集者の意向に沿って記事を仕上げていきます。
記事内容によっては自分で撮影を行ったり、カメラマンを帯同するケースもあるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
トラベルライターになるには
人脈・コミュ力・文章力が重要
トラベルライターになるための資格や求められる学歴はなく、ライター未経験でも、すぐにトラベルライターとして活動することが可能です。
ただし、安定して仕事を受注するためには、依頼する側である編集者との人間関係が重要になります。
そのため、各メディアの編集部で経験を積んでから独立し、人脈を活かして仕事をしている人が多いです。
仕事を増やしたければ、面識のない編集者にも売り込みをしなくてはなりませんし、初対面の人に取材を行うこともあるので、コミュニケーション能力も欠かせません。
もちろん、よい記事を仕上げて実績を積み重ねることも大切ですから、たしかな文章力も必須といえます。
トラベルライターの給料・年収
フリーランスが多く、収入はピンキリ
出版社の編集部などに、編集業務の一部としてライティングを行う社員もいますが、ほとんどのトラベルライターはフリーランスです。
執筆料は記事によって異なり、月数万円の人から、年収1,000万円を超える人まで幅広く存在しています。
トラベルライターの収入だけでは生活ができず、副業をしている人も少なくありません。
報酬は記事ごとに支払われるため、安定した収入を得るには、継続して仕事を受注することが重要です。
20代で正社員への就職・転職
トラベルライターのやりがい、楽しさ、魅力
時間に縛られず、好きなことを仕事に
トラベルライターを志す人は、もちろん旅が好きな人です。
好きなことを仕事とし、その魅力を伝える作業の過程からは、大きな充実感が得られます。
メディアによっては万単位の読者がおり、多くの人の心を動かすことができる、やりがいのある仕事です。
原稿のやり取りの大半はWeb上で行うため、時間に縛られることもありません。
自分で働き方を決められるので、仕事とプライベートのバランスをほどよくコントロールできます。
トラベルライターのつらいこと、大変なこと
仕事がなくなったときの保障がない
優れた記事を書いていても、雑誌の廃刊やサイト閉鎖などで突然仕事を失うことがあります。
会社員なら失業保険などのセーフティーネットがありますが、フリーランスのトラベルライターには金銭的な保障がありません。
当然そのほかの福利厚生も受けられず、健康保険・年金・納税など、お金の管理も自分で行うことになります。
定期健診もないため、自治体のがん検診などを活用しながら、健康に気を配らなければならないでしょう。
トラベルライターに向いている人、適性
人と話すことが好きで、文章が得意な人
旅が好きなことはもちろん、編集者や取材対象と密接にコミュニケーションを取る必要があるため、人と話すことが好きな人はトラベルライターに向いています。
文章の作成能力に長けていたり、ブログなどで長い文章を書くことが得意な人にも、ぴったりの仕事です。
好奇心旺盛で、情報を収集したり、発信することが楽しいと思える人も、トラベルライターの適性があります。
海外で取材を行う場合は、語学力があると有利になるでしょう。
トラベルライターの志望動機・目指すきっかけ
多くの理由は「趣味を活かしたい」
「好きなことを仕事にしたい」と考える人は多く、トラベルライターの場合は、旅が好きな人が趣味を活かせる仕事として目指すケースがよくみられます。
編集職を経て、より自由な働き方を目指し独立した事例も多数です。
旅行サイトなどのWeb媒体では、取材を伴わない執筆も増えてきました。
そのため、パソコンとネットさえあればどこでも作業ができる副業として、トラベルライターを志したという人もいます。
トラベルライターの雇用形態、働き方
ほとんどのライターがフリーランス
編集部などの社員としてライティングを行う人は、トラベルライターのなかではごく一部です。
ほとんどの場合フリーランスですから、依頼元と業務委託契約を結ぶことになるでしょう。
記事の納品が終わったら、請求書を提出して報酬をもらいます。
クラウドソーシングを通して仕事を受注する人も増えていますが、仲介料を負担しなければならないこともあるため、実際の受取り額を事前に確認することが大切です。
トラベルライターの現状と将来性・今後の見通し
活躍の場は増えるも、執筆料低下が心配
旅行雑誌などの紙媒体は減ってきていますが、旅行サイトをはじめとするWeb媒体は増加の一途をたどっています。
インバウンド需要の高まりにより、海外からの旅行客に向けて情報を発信するという新たな分野も開拓されつつあり、トラベルライターの活躍の場は、ますます広がっていくでしょう。
その一方で、副業として低料金の仕事を請け負う人が増え、執筆料の相場が下がってきていることが懸念されています。