出版社に就職するために必要な資格や有利な資格はある?

出版社は、本や読書が好きな人から絶大な人気があります。

華やかなイメージもあり、例年、就職倍率の高い業界の一つであるため、どのような資格やスキルがあれば採用されるのか悩む人も多いでしょう。

ここでは、出版社社員に必要な資格やスキルを紹介します。

学生時代から知識やスキルを身につけることで、自信を持って就活に臨めるようにしましょう。

出版社で働くのに資格は必要?

資格はほぼ完全に重視されない

実力主義の出版業界では、資格はあまり重視されません。

現在活躍している編集者やクリエイターの多くは、現場で実務スキルを身につけており、学生時代から出版に関する資格やスキルがあった人はほとんどいません。

ただし、営業職の場合は普通自動車運転免許が役立ちます。

紙見本や見本誌を持ち歩く機会が多いため、社用車を運転できると便利だからです。

また、編集部で働くクリエイターには直接必要な資格はありませんが、業務関連のスキルを証明する検定試験が存在します。

未経験者が本気度をアピールしたい場合は、これらの資格取得が採用試験でのプラスになることもあります。

出版社の業務に関連する検定試験

DTPエキスパート認証試験

DTPエキスパート認証試験は、Desktop Publishing(DTP)に関する高度な知識や技術を持つ人を認定するための試験です。

この試験は、デジタル出版の分野で活躍する専門家やプロフェッショナルを育成することを目的としています。

試験内容は、DTPに関連するソフトウェアの操作技術やフォーマット設計、デザイン原則、印刷技術、プリプレス(印刷前処理)の知識など、幅広い領域にわたります。

受験者は、実務経験や独学で習得した知識を活かし、試験に合格することでDTPエキスパートとしての資格を取得することができます。

参考:DTPエキスパート

校正技能検定

1964年に創立された老舗の編集者養成学校、「日本エディタースクール」が主催・実施する「校正」の技能を認定する検定試験です。

文章の誤りや不適切な表現を見つけ、修正する能力を評価するための検定試験です。

主に出版業界や広告業界、編集・校正業務を行う企業などで活躍する校正者や編集者を対象としています。

この検定では、文法や表記、文脈などの言語的な誤りだけでなく、レイアウトやスタイルに関する問題も含まれることがあります。

受験者は文章を読みながら、誤りを見つけ出し、正しい形に修正する能力を評価されます。

書籍製作技能検定

「日本エディタースクール」が主催・実施する、書籍の編集実務に必要な知識や技能を認定する試験です。

書籍の製作に関わるさまざまなスキルや知識を評価するための検定試験で、主に出版業界や印刷業界などで書籍の制作に携わる人々を対象としています。

原稿の校正や編集に関するものだけではなく、デザインやレイアウト、印刷技術や製本の知識、書籍の製作プロセスなどについても出題されます。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

出版社社員に求められるスキル

パソコンスキル

出版社社員として働くうえで必要なスキルは、実務を通じて身につけることができます。

しかし、自分で以下のようなスキルを高める努力をしておくと、業務に取り組みやすいでしょう。

デザイン関連職の場合

編集者やクリエイティブディレクター、デザイナーなどの場合、Macintoshパソコンの扱いや、Adobe社のデザインソフト「InDesign」「Illustrator」「Photoshop」などの操作スキルが必要です。

入社してから学びながら成長することも可能ですが、事前にこれらのスキルを身につけていれば、入社後すぐにアシスタントとして実務に就くことができ、先輩たちからも重宝されます。

営業職、事務など一般職の場合

Windowsパソコンを使用していることが多く、Microsoft社の「Word」「Excel」「PowerPoint」などのオフィス系ソフトの操作スキルが必要です。

一般的な文書作成や表作成などをこなせるようになっておけば、業務に役立ちます。

最近では、営業や管理でもデジタルツールを活用することが多いため、早いうちからさまざまなツールに慣れ親しんでおくとよいでしょう。

コミュニケーションスキル

出版社での仕事は、どの職種でも人との関わりが欠かせませんが、特に編集の仕事では高いコミュニケーション能力が求められます。

編集者は、出版物の制作において原作者である著者との信頼関係を築き、ニーズに応えながらより良い作品を生み出すためのサポートをします。

著者に編集者のアドバイスを受け入れてもらうためには、「この編集者だったら」と著者に信頼してもらえるような適切なコミュニケーションが欠かせません。

さらに雑誌の編集者は、ライターイラストレーターなど多種多様な職種の人と、選定や執筆交渉などを行ったり、撮影現場で働く人々を指揮したりしながら仕事を進めなくてはなりません。

そのため、編集者を目指す人は、コミュニケーション能力の高さをアピールすることが重要です。

情報収集が好きでトレンドに強いこと

本を売り出す出版社は、市場の動向を常にリサーチし、「人々が今求めている情報は何か」「これから流行するものはどんなものか」といったことに注力します。

誰も求めていない情報を本や雑誌で提供しても、読者には響きません。

多くの人が必要としている情報や役立つ新しい価値を提供するためには、常にアンテナを張り、トレンドを敏感にキャッチする情報収集力が欠かせません。

他社よりも先んじた情報を提供することで、読者の興味を引き、購買意欲を高めることができます。

誰かや何かの模倣ではなく、独自の情報収集と創造によって新たな価値を生み出す姿勢が、出版社が求める人材像です。

交渉力・調整力

出版社の編集者にとって交渉力は非常に重要なスキルです。

自身の企画を実現させるためには、著者や他の関係者との間で円滑なコミュニケーションを図りながら、相互の利益を考慮して合意を得る必要があります。

交渉力や調整力がなければ、優れた企画やアイデアもうまく実現することが難しくなります。

また、営業の業務においても交渉力は欠かせません。

書店や広告主との交渉の場で、自社の出版物の価値や魅力を伝え、相手のニーズや要望に応えるための交渉が求められます。

相手と良好な関係を築きながら、双方が納得できる条件を見出す能力が不可欠です。

出版社社員に必要な資格・スキルのまとめ

出版社社員の多くは資格やスキルを現場に入ってから身につけています。

ただ、出版社に関連する資格はいくつかあり、これらの取得を目指すことでより業務に理解が深まり、仕事が進めやすくなります。

また、出版社社員にはコミュニケーション能力が不可欠であり、仕事を円滑に進めるためには交渉力や調整力も重要視されます。