出版社社員になるための学校(大学学部・学歴)

出版社社員になるのに学歴は重要?

出版社社員を目指すにあたって、学歴がどれくらい重要視されるのかは気になるところでしょう。

結論からいうと、新卒の場合は学歴が応募要件になる場合が多く、大卒でなければ応募ができないこともあります。

一方、中途採用や転職者向けの試験では、現場で培ってきた実力・経験が重視されやすいです。

もちろん、すべてがこれに当てはまるわけではありませんし、出版社の規模や方針によっても採用条件が異なります。

しかし大学に進んでおくほうが有利になる場合が多々あるため、将来出版社で働きたい人は、よく考えて進路決定をしてください。

出版社で働くには

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大手の出版社を目指す場合

大卒の学歴が求められる

大手の出版社では、新卒採用では「大卒」の学歴を応募資格としている会社がほとんどです。

学部・学科はとくに重視されませんが、やはり文系学部の志望者は多いです。

もちろん理系学部であっても「どうしても出版社で働きたい」という熱意さえあれば応募することは可能ですし、採用される可能性はあります。

「学歴が高いほうが有利なのか」という話に関しては、学歴そのものよりも、教養や知性、基礎学力などが重視されると考えておくとよいでしょう。

大手出版社の採用試験は独特で、筆記試験のボリュームが大きいです。

一般教養や基礎的な知識(学力)のほか、流行に関する問題や、自分で思考して作文や川柳をつくる問題など、高いレベルでの論理的思考力や創造力などが求められます。

こういった試験を潜り抜けるには、ある程度しっかりと勉強してきた人でないと難しく、必然的に難関大学の学生が多く採用される傾向があります。

「何を学んだか」よりも「そこから何を得たか」

出版社の新卒採用で重視されるのは、現時点での専門的なスキルよりも、「入社後に伸びそうか」という可能性や、業界との適性、自社との相性などです。

決して学生時代に何か特別な勉強をしたり、資格を取ったりしていなければ出版社に入れないということはありません。

しかし出版社は狭き門ですから、漫然と学生時代を過ごしていると、なかなか内定を勝ち取るのは厳しいです。

学生時代に打ち込んだことや力を入れて勉強したことなどは、面接試験の際に突っ込んで聞かれるネタになりやすいです。

出版社では個性的で、自分のこだわりや独自の価値観をもつ人が歓迎されやすい一面があります。

どんなことでも構いませんから、学生時代に「これだけは力を入れて頑張った」「この話なら深く語れる」といった経験をしておくことが大切です。

中小の出版社、専門出版社を目指す場合

大手出版社ほど採用人数が多くない中小の出版社では、学歴に関する採用条件はまちまちで、「その時々で、自社が必要とする人材」を臨機応変に採用しています。

中小出版社でも大卒者のほうが応募できるチャンスは広がりますが、一部の出版社では、専門学校卒や短大卒の人も採用されています。

とくにエディトリアルデザインやDTPなどを専門的に学んできた人は、即戦力として採用されることもあります。

「教育」「医療」「科学」などの専門出版社を目指す場合には、各分野に関する専門知識や興味関心を持っていると、採用時にプラスに評価されることがあります。

早いうちから専門出版社に入りたいと考えているのであれば、学生時代に少しでも学びを深めておくとよいでしょう。