出版社社員のやりがい・楽しさ・魅力
出版社社員のやりがい・楽しさ
雑誌・書籍が完成し、世に出ていく喜び
毎日忙しく働く出版社社員にとって、雑誌や書籍の完成は待ちに待った瞬間です。
とくに制作責任者として企画から制作、印刷までのすべての工程にかかわり、たくさんのスタッフとともにハードワークをこなしてきた編集者にとっては、製本された書籍の完成品を手に取る時までは不安がつきまとうもの。
無事に納品された時にはホッとすると同時に、大きなやりがいと感動が訪れます。
営業や宣伝の仕事をする社員であれば、自社で製作した思い入れのある本が少しでも多く売れたり、よい反応があったときに喜びを感じられます。
誰よりも先に本を読めること
出版社で働きたいと考えるのは、もともと大の漫画好きであったとか、小さいころから本に慣れ親しんできたという人がほとんどです。
小説の編集者の場合、印刷前の原稿の状態で一般の読者より前に作品に触れられ、これは出版社社員の特権だといえるでしょう。
漫画の編集者も、作家と一緒になって苦悩しながら原稿を完成させていくため、制作の裏側を存分に理解できます。
また、今では少なくなりましたが、手書きの原稿には作家が推敲した後が残されているため、書籍の表には出ない作家の思惑や苦悩を読み取ることができます。
これも非常に趣深く、出版社社員ならではの贅沢な楽しみです。
ベストセラーや人の心に残る本を世に出すこと
出版不況といわれて久しい現在ですが、それでも毎日200から300タイトルもの新刊が発売されています。
その中で1万部売れる新刊は、全体のわずか1%弱。3万部売れればベストセラーだといわれています。
自分が担当した書籍の中からベストセラーを出すことは編集者の一番の憧れですから、それが叶った時には最高の感動を味わえるでしょう。
ベストセラーには満たないとしても、レビューや寄せられた感想などで、多くの読者に感動を与えることができたことを知る機会があると、「この仕事をやっていてよかった」と心から実感できるはずです。
20代で正社員への就職・転職
出版社社員の魅力
著名人に会えるチャンスも
出版社社員になると、部署にもよりますが、作家をはじめ、取材先ではタレントや大企業の経営者、有名シェフなどといった、普通の生活ではめったに会うことのできない人に会える機会に恵まれます。
著名人から刺激を受けることで人生の糧になるのはもちろん、さまざまな人脈のパイプができるチャンスもあります。
出版社社員は、新しい情報やトレンド、流行などにに敏感でなくてはなりません。
日々の仕事の中で面白いこと、楽しいことをどんどん見つけていける環境に身を置けるのも、出版社で働く魅力といえます。
大手出版社では年収1000万円以上が見込める
出版社は、従業員数がさほど多くありません。
「業界大手」といわれる集英社や講談社でも、従業員数は1000人に満たないほどです。
他の業種のトップ企業では「万単位」の従業員がいる企業も多いのと比べ、出版社は少数精鋭のプロフェッショナルたちが力を発揮しているといえます。
人数が少ないということは、一人が担当する仕事の幅が広く、責任ある仕事を任されやすい面があります。
また、大手出版社は給料が高めで、経験を積んでいき管理職になれば年収1000万円を得るのも難しい話ではありません。