製薬会社社員の勤務時間・休日・残業は多い?

製薬会社社員の勤務時間

製薬会社社員の勤務時間や仕事の流れは、職種によっても大きく異なります。

研究職の社員は、基本的に社内の研究棟や研究センターで1日を過ごします。

朝から晩までチームで研究室にこもって実験をすることが多いですが、ときには外に出て共同研究をしている大学や医療機関と打ち合わせ・意見交換をすることもあります。

開発職も同様に、社内で業務を進めていきます。

一方、営業を担当するMRは外回りを中心にタイムスケジュールを組んでいます。

MRの営業先となる病院や院内薬局は8時から17時頃にかけて開業しているため、この時間に何軒もまわり、医薬品の情報提供やセールス、意見交換などを行います。

こまめに訪問して信頼関係を築くことが重視されるため、毎日分刻みのスケジュールで行動し、昼食も移動の途中に簡単に済ませることが多いです。

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製薬会社社員の休日

製薬会社の多くは、土・日曜日を休みとする「完全週休2日制」をとっています。

ただし、医療機関をお客さまとして外回りをするMR職は、土曜日のほうが医師の都合がつきやすいなどの理由で週末に動くこともあります。

その他、製薬会社の業務に関連する専門的なセミナーや学会などは週末に行われることが多く、休日を利用して勉強する社員も少なくありません。

こうした業務の都合で休みがつぶれることもありますが、大手製薬会社は代休や手当制度が整っていますから、別の日に休みをとったり、休日手当の支給を受けたりすることができます。

そのほかの休暇制度として、年末年始休暇、夏季休暇、慶弔休暇などがあります。

最近では業務が落ち着いている時期をねらって、有給休暇を連続して取得できる企業も増えています。

製薬会社社員の残業時間

研究職や開発職の場合、平常時はさほど残業をしませんが、実験やデータ収集が一区切りするまでは帰れないこともあります。

プロジェクトが立て込んでいるときには深夜残業や休日出勤になることもあります。

外回り中心のMRには、お客さまありきの仕事ですから、医師の都合によって夜遅くまで残業しなくてはならない場合や、土日に休日出勤をして資料を作成することもあります。

製薬会社社員の残業時間は30~50時間程度でおさまる人もいれば、まれに100時間を超える人もいます。

しかし現在の日本では残業80時間は過労死ラインといわれているため、上場企業を中心に、残業時間を減らす取り組みに力を入れる企業が増えています。

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製薬会社社員は忙しい? 激務?

製薬会社社員は、企業や担当業務によっても忙しさに波が出やすいです。

同じ製薬会社の研究職であっても、とくに激務になりがちなのが医薬化合物の合成研究にあたる場合です。

一方、ジェネリック医薬品を専門に扱う製薬会社だと、新薬の医薬化合物の合成研究をすることはないため、そこまで激務になることは通常ありません。

MRも激務のイメージが持たれがちですが、実際には個々の担当業務や職場の人員体制などによって、だいぶ違いがあります。

第一線で活躍するMRでも忙しさを感じていないと話す人もいますから、全員が激務になるわけではないと考えておくとよいでしょう。