高校教師のつらいこと・大変なこと・苦労

高校教師のつらいこと・大変なこと

生徒の学習意欲を高める難しさ

高校教師が一生懸命に授業を組み立てても、学習に興味のない生徒は、なかなか聞いてくれません。

とくにレベルが低めの高校では授業中の居眠りや遅刻、ボイコットなど、まじめに授業を受けてくれない生徒もいるものです。

その生徒に対してどのような対応をとり、解決を目指すかによって、教師の資質が問われてきます。

難しいことをいかにわかりやすく教えるか、学習に興味を持ってもらえるかは、教師としての腕のみせどころでもあります。

生徒への対応

高校生は、さまざまな複雑な心の悩みや迷いを抱えることも多いです。

そうしたなか、生徒間のいざこざをはじめ、教師に対しての暴力、さらには万引きや傷害などの犯罪を起こす生徒もおり、さまざまな頭を抱える問題が浮上することでしょう。

しかし、教師という立場上、生徒を問題児として見捨てることはできません。

どうしてこのような問題が起きたのか、そしてどのように解決すればいいのかを考えることが大事です。

生徒が直面している問題に、教師もしっかり向き合っていく必要があります。

ときには、眠れないほど悩んでしまうこともあるかもしれません。

生徒の保護者への対応

保護者と良好なコミュニケーションをとっていくことも、高校教師の大変な一面です。

なかには「モンスターペアレント」と呼ばれる理不尽な要求をぶつけてきたり、教師を訴えたりする親もいます。

ときにはPTAや教育委員会にまで問題が上がってしまうこともありますが、親に対しても毅然とした対応をすることが求められます。

高校教師には一般の企業に勤めている人とはまた異なった苦労があり、肉体的疲労よりも、精神的疲労が多くなることでしょう。

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高校教師の悩み

昔からの上下社会

学校という職場は、基本的には「縦割り社会」の要素が強く、年齢や役職が上の人に対しては逆らえない雰囲気があります。

とくに公立学校の教師は、何年か働いていると別の学校への異動を命じられるため、「前の学校ではこうだった」「この学校のやりかたはおかしい」などと、別な教師に対し指図する人もいます。

なかには理不尽な言動を行う先輩教師もいますし、ソリが合わない同僚と出会うこともあるでしょう。

生徒の時には見えなかった教師の確執なども見えてくるため、他の教師に対して尊敬の念を忘れないと同時に、自分がどうありたいのか、理想の教師像を常に持ち続けることが大切だといえるでしょう。

高校教師を辞める理由で多いものは?

挫折と激務

教師は、夢を持ってなる若者が多いですが、いざ仕事をスタートしてからは「こんなはずでは…」と、現実の厳しさにとまどってしまう人も少なくありません。

当初は「生徒としっかり向き合いたい、担当教科の学習の楽しさを教えたい」と意気込んでいても、現場のあまりの激務に挫折し、教師の道を離れる人もいるのが実情です。

以前の教師は、安定した仕事として人気があり、採用試験の倍率も非常に高くなる傾向でした。

しかし近年では、教職という仕事はきつい、大変だというイメージが先行し、教師不足に陥っている自治体も出てきています。

なりたい人がなるべき職業

高校教師を目指すきっかけは人それぞれ異なりますが、「カッコいいから」「安定しているから」などの軽い気持ちだけでは、なかなか続かない可能性が高いです。

ここまでに紹介してきた通り、教師は決して楽な職業とはいえません。

子どもたちの人生を左右するような、大事な場面に関わることも多いです。

だからこそ、高校教師は、「どうしても高校教師になりたい」という強い気持ちや理由を持つ人だけがなるべきといえるでしょう。

高校教師のやりがいも苦労もできる限り理解したうえで、信念をもって高校教師を目指してください。