1年目の高校教師は大変? どんな失敗をしがち?
1年目の高校教師の生活
慣れないうちは忙しい毎日を過ごす
高校教師になって就職が決まっても、気を抜くことはできません。
1年目は職場環境に慣れるために必死で、覚えることも多く、目まぐるしい毎日を送ることになるでしょう。
生徒から見れば、新任教師であっても「先生」であることに変わりはありません。
未来ある生徒ときちんと関わっていくために、責任感のある言動をとることが求められます。
指導教員との関係
1年目は、自身の担当科目と同じ科目を担当する、キャリアの長い先輩教師が指導役となります。
その教師から学校生活や授業の方法などを教わります。
ときには厳しい言葉を受けることもあるでしょうが、指導役とよい関係を気付いていくことで、一人前の教師として成長していくことができます。
授業以外の役割も多い
教師1年目は学校全体を知るために、行事の担当や部活動など、授業以外にもさまざまな仕事を経験します。
この背景には、先輩たちによる「新人にさまざまな経験をしてほしい」という思いがあります。
多くのことをこなさなくてはならないため、仕事に追われ、生徒とゆっくり触れう機会が少ないと感じることもあるかもしれません。
しかし、これは学校生活に慣れるまでのわずかな期間ですから、めげずに頑張っていき、少しでも早く一人前の教師を目指しましょう。
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高校の新任教師は大変?
授業には慣れが必要
新任教師の場合、まず直面するのが授業の問題です。
各コマの授業をどのように教えるか、またどのように組み立てるかを一つひとつ考えなくてはなりません。
また、授業をするのにも慣れが必要です。
たとえば、学年6クラスある学校で、一週間に3日間授業があるとすると、計18回授業をこなさなければならないのです。
クラスが違えど行う授業内容は同じにしなければなりませんし、進度に差が出てもいけないため、時間配分にも気を使います。
授業に慣れないうちは、日々の授業が最大の難関となるでしょう。
自分の時間が持てない
新任教師は、そのほとんどが部活の顧問を受け持ちます。
部活が盛んな学校であれば夜まで部活は続きますし、その間は部員を見ていなければなりません。
さらに、部活の多くは土日祝日も行うため、自分の休みが減ってしまいます。
勉強することが多々あるなかで、自分の時間を持てないことはストレスに感じることも多いでしょう。
限られた時間で、上手に気分転換をする心構えが必要になります。
高校教師の失敗
授業での失敗
新任教師が受け持つ生徒は、大学受験に影響のない1年生になることがほとんどです。
最初の頃は緊張して、1コマ飛ばした授業を行ってしまったり、以前やったのと同じ授業を再度やってしまったりすることがあります。
生徒が指摘してくれる場合もありますが、そのまま授業を進めてしまい、あとになって気づく人ももいます。
プリントの多用
新人教師がやってしまいがちなこととして、プリントの多用があげられます。
プリントは効果的に使えば学習に役立つものですが、多用してしまうと重要な部分がわからなくなってしまったり、まとめづらくなってしまったりすることもあります。
指導役に指導を受けるなどプリントを作る際は要点を確認し、重要な部分で使うほうが効果的でしょう。
誤った知識を教える
生徒から質問を受けてうろ覚えな知識で答えてしまったり、授業中に板書を誤ってしまったりなどのミスは、誰にでも起こりうることです。
一度でも誤った知識を生徒に教えてしまうと、生徒は混乱してしまうため、わからない部分があったときは「先生もわからない」「次までに調べておく」などと生徒にそう伝える勇気が必要です。
また、あとになって間違いに気づいたときは、必ず次の授業の最初の段階で訂正することが大事です。