高校教師のやりがい・楽しさ・魅力
高校教師のやりがい・楽しさ
日々の成長がみられる
高校生である15歳から18歳は、ちょうど子どもと大人の境目にあたります。
まさに自分を作っていく時期のため、さまざまな苦労や悩みを抱く生徒がたくさんいます。
高校教師には、そういった子どもたちの心情を理解し、共に壁を乗り越えて解決していく姿勢が求められます。
自分がサポートしたり、見守ったりすることで生徒たちが日々成長していく姿を見られるのは、高校教師としてとても喜ばしい瞬間です。
また高校生は、「自分がどうなりたいか?どのような大人になりたいか?」を考え始めるころでもあるため、教師とも対等に向き合いたいという生徒が多く、生半可な態度で生徒に向き合っていては生徒から信頼を得ることはできません。
教師として、一人の人間として、真摯に生徒と向き合っていくことが大切です。
目標達成に向けた努力
高校時代は、自分の進路を決める大切な時期です。
義務教育を卒業し、初めて自分で人生を選択するのですから、進路や将来について悩む生徒には教師が背中を押すことが大切です。
それだけでなく、「親ではなく教師にだけ悩みを聞いてほしい」「担任の先生ではなく、自分が好きで信頼のおける先生に相談したい」というような特別な相談も増えます。
そうした生徒に対しては教師という立場を超え、一人の人間として思いやりを持った対応が求められます。
そのうえで、生徒がしっかりと自分の目標を決め、一人ひとりが目標達成できるように学力をアップさせ、人間力を育てていくことが教師としての大きな役割です。
生徒のやる気や伸びしろを理解し、一緒に向き合って勉強し、努力を見守ることは、教師にとって大きなやりがいにつながります。
そして生徒がしっかりと目標を達成し、希望の進路につけたときには自分のことのように大きな喜びを感じます。
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高校教師の魅力
生徒の人生に大きくかかわる仕事
高校教師として働く大きな魅力は、生徒の人生に関わっていける点でしょう。
高校教師と生徒は、卒業式を終えたら縁が切れるわけではありません。
高校では卒業生がその後どうなったのか、どのような人生を歩んでいるのかを調査しますし、教師はそれを楽しみにしているものです。
たとえば「受験では失敗したけれど、先生の勧めで受けた第二志望の学校で自分のやりたいことを見つけた」「○○先生に出会って、教師という仕事に興味を持った」「先生の授業がきっかけで、自分の将来やりたいことが決まった」など、在学中の経験が、生徒の卒業後に大きく影響することもあります。
自分を慕ってくれた生徒とは卒業後も交流が続いたり、自分が担当した生徒が、いずれ教師を目指して教育実習生として母校に訪れたりすることもあります。
生徒の人生に関わり、「人と人」の立場で付き合い続けることができることは、高校教師の大きな魅力でしょう。
自分も成長することができる
高校教師は、生徒と触れ合う中で自分も成長していける仕事です。
生徒から「授業がわかりにくい」といわれれば、より教材研究を頑張ろうと思えますし、生徒間にトラブルがあれば、どのように解決しようかと頭を悩ませます。
同じ高校で仕事をしていても、生徒の個性や価値観は一人ひとり異なります。
その時ごとに臨機応変な対応が求められ、苦労することも多いですが、生徒と真剣に向き合い経験を積むにつれ、人としても教師としても成長していくことができます。