自動車部品メーカー社員に必要な資格やスキルはある?

自動車部品メーカーで働くのにおすすめの資格は?

必須の資格はない

自動車部品メーカーに就職するうえで、必須となる資格や免許はありません。

採用求人の募集要項で、特定の資格が制限条件に掲げられていることも基本的にはありません(ただし後述するTOIECなどは条件として記載されていることもあり)。

実際に、資格は取得していなくても自動車部品メーカーで働けます。

採用面接においても、資格が選考において大きな影響を及ぼすことは少なく、新卒採用の場合は適性や熱意など、中途採用では職務経歴やスキルが重視されます。

資格の意味

資格は選考を左右する決定打にはならないものの、面接や採用において有利です。

資格を所持しているというのは、その仕事に対しての熱意や意欲の表れともなり、一定の専門知識を有している証ともなりますので、少なからず面接官からの評価は高まります。

未経験者であれば、資格を取得するまでのエピソードなどを、志望動機や自己PRでの話のネタとして活用することもできます。

資格の勉強を通じて業務に関する理解を深められるため、現場に配属後されたあと、仕事に入っていきやすくなるでしょう。

自動車部品メーカーの設計職・技術職に有利な資格

設計や研究開発など、技術分野に関わる社員を目指す場合、次のような資格が有利になることが多いです。

<設計職や技術職におすすめの資格>
・CAD利用技術者試験:民間資格 難易度 易しい
参考:一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP) CAD利用技術者試験

・技術士:国家資格 難易度 難しい 
参考:公益社団法人日本技術士会

・機械設計技術者(機械設計職向け):民間資格 難易度 やや難しい
参考:一般社団法人日本機械設計工業会

・ディジタル技術検定(電子系・回路設計職向け):公的資格 難易度 易しい
参考:公益財団法人国際文化カレッジ ディジタル技術検定

・EMC設計技術者資格(電子系・回路設計職向け):民間資格 難易度 やや難しい
参考:一般社団法人関西電子工業振興センター EMC設計技術者試験

・情報処理技術者試験:国家資格 難易度 やや難しい
参考:情報処理推進機構 情報処理技術者試験

今の時代の設計の仕事は、CAD(Computer-Aided-Design)を使い、コンピュータ上で行うのが基本であるため、「CAD利用技術者試験」を所持していると設計関連の仕事をする上で役立ちやすいです。

機械設計を目指すのであれば「機械設計技術者」、電子系の回路設計を目指すのであれば「ディジタル技術検定」や「EMC設計技術者資格」といったように、設計エンジニアのタイプによっても適した資格というのは変わってきます。

近年は自動車部品とITが結びつく時代ともなってきているため、IT系の資格である「情報処理技術者試験(基本情報技術者試験など)」を所持していると、知見が広がり技術者としては心強いです。

IoT(Internet of Things)や自動運転関連の部品を扱うメーカーの場合、ITと密接にかかわるため、情報処理技術者試験の意味は大きくなります。

自動車部品メーカーの工場勤務に有利な資格

生産部門スタッフや工場作業員など、工場勤務の職種では、次のような資格が有利になることが多いです。

<工場勤務におすすめの資格>
・危険物取扱者資格:国家資格 難易度 易しい(乙種)
参考:一般社団法人消防試験研究センター 危険物取扱者について

・フォークリフト免許:国家資格 難易度 易しい
参考:KOMATSU フォークリフト運転技能講習

生産工場では原料としてさまざまな化学燃料や危険物を扱うことが多いため、「危険物取扱者資格」を所持していると有利です。

また、フォークリフトを用いて大きな部品や素材などの運搬を行っている工場で働く場合、「フォークリフト免許」があると仕事の幅を広げやすくなります。

特に期間工(期間従業員)・派遣社員・アルバイトなどの非正規雇用のスタッフの場合、これらの生産系の資格を所持していると効果は大きくなります。

<非正規雇用者が資格を取得するメリット>
・選考での採用率がアップする
・時給額が一回りアップする、もしくは資格手当がつく
・正社員登用の足掛かりになる

自動車部品メーカーの社員全般に有利な資格

英語系の資格

自動車部品メーカーでは、職種問わず社員全般に「英語力」を求めている企業が目立ちます。

技術職や生産管理などの職種であっても、海外の支店や工場に赴任となったり、海外の部署と連携する機会も多いため、英語力は欠かせません。

多くの自動車部品メーカーが「TOIEC」や「TOEFL」などの英語系の資格を重視しています。

中途採用などでは、募集条件に「TOIEC〇点以上」と具体的にスコアの指定までされている会社もあり、条件を満たさないとエントリーができない会社もあります。

総合職採用の場合、目安としてTOEIC550~600点以上のスコアがあるとよいでしょう。

また英語だけでなく、中国語、タイ語、メキシコ語など、支店や工場のある現地の言語も理解しているとより有利にビジネスを進められます。

自動車部品業界は大きな変革の中にあり、今後はこれまで以上に海外市場に目を向ける会社が増えるといわれているため、語学力も重要となってきます。

普通自動車免許

必須ではないものの「普通自動車免許」は取得しておくに越したことはありません。

普通自動車免許を取得するにあたって、自動車の構造や交通ルールなど、クルマにまつわる基本を理解することができます。

クルマを実際に運転してみないと見えてこないこともあるため、運転免許は自動車部品の開発や製造をするうえでプラスになります。

また、打ち合わせなどで各地の支店や自社工場に出向く際も、運転免許があれば営業車で移動ができるるので便利でしょう。