自動車専門学校とは(読了時間:5分38秒)

自動車専門学校では、自動車整備に関する専門的な勉強をすることができます。

このページでは、そんな自動車専門学校のカリキュラムや特色、卒業後の進路などについて詳しく見ていきたいと思います。

自動車専門学校とは

自動車専門学校とは、「自動車整備士」になるための養成課程がある学校のことをいいます。

自動車整備士は国家資格であり、この仕事に就くためには定められた養成施設で学ぶ必要があります。

高校を卒業したばかりで自動車整備の実務経験がない人を対象とする養成施設は、「一種養成施設」と呼ばれます。

一般的にいわれる自動車専門学校は、この一種養成施設のことを指しており、「2級自動車整備士養成課程(2年制以上)」課程を修了することによって国家試験である「2級自動車整備士」の受験資格が得られ、さらに修了した課程に対する実技試験は免除されます。

「1級自動車整備士」を目指せる自動車整備士の一般養成施設(4年制)の学校もあります。

自動車専門学校は、自動車整備士の国家資格を取得することを目標にしており、卒業後は自動車整備業界で即戦力となって活躍できる人材を目指します。

なお、自動車専門学校はトヨタや日産といった自動車メーカー系列の学校と、それ以外の学校に分類することができます。

自動車メーカーの直営校では、自社の施設を活用した実習が行われることも特徴で、実習車も基本的に自社のものを利用します。

卒業後は母体となるメーカーへ就職する割合が大きくなっており、各社が独自に定める社内資格を在学中に取得できる学校もあります。

そのような社内資格を取得することで、就職後に早い段階からキャリアアップの道が開かれていきます。

一方、メーカー系列でない自動車専門学校では、さまざまな実習車に触れることができ、メーカー系列校よりも幅広い業界や企業(運輸・旅客関係や損保会社など)へ就職する人の割合が比較的大きくなっています。

自動車専門学校で勉強すること、授業科目

自動車専門学校では、自動車整備には不可欠となる工具や測定器具の扱い方の勉強からスタートし、エンジン構造や自動車工学、電子制御などについても学びます。

講義で知識を身につけるだけではなく、実習によって整備業務の一連の流れを習得し、スキルアップすることを目指します。

また、お客さまに対してのサービス力を身につけたり、社会人として求められるビジネスマナーなどについても勉強することができます。

学校によっては販売(セールス)の勉強を深くできるようなところもあり、その場合、卒業後は自動車メーカーにおけるセールスエンジニアや営業職への道が開けてきます。

このほか、エンジンに特化した勉強ができる学科や、設計・開発技術者を目指せる学科などもあります。

自動車専門学校から目指せる職業・仕事

自動車専門学校で学ぶ人の大半が、卒業後には自動車整備士として現場に出ていくことを目指しています。

自動車ディーラーや整備工場、バス会社、建設機械メーカーなど、車両を扱うさまざまな企業で自動車整備士の有資格者が求められています。

このほか、自動車業界のセールスエンジニアや営業職などの仕事を目指すことも可能です。

自動車の技術に関する専門的な知識と売る力(セールススキル)の両方を身につけた人材の需要は大きく、技術に詳しい人が営業として活躍している例も見られます。

また、身につけた専門知識や技術を生かして、自動車専門学校の講師や教員として働くような人もいます。

自動車専門学校の学費、費用

自動車専門学校の年間の学費は、100万円~120万円程度がボリュームゾーンとなっているようです。

2年制では卒業までに200万円~250万円程度、4年制では400万円~500万円程度の学費が必要になるケースが一般的といえます。

多くの学校で、学費には入学金、授業料、実習費、施設設備費が含まれています。

また、学費以外には教科書代、実習服・実習工具代、資格講習料、健康診断費、学生保険料、卒業アルバム制作費などが、年間で10万円~15万円程度必要になる場合が多いです。

遠方から一人暮らしをして進学する場合には家賃や食費などの生活費もかかってきますが、格安での学生寮が利用できる学校もあります。

学費サポート制度として、学校独自の奨学金や特待生制度を設けている学校が多く、人物や学業が優秀と認められると、返済の必要がない奨学金が与えられるような学校もあります。

自動車専門学校の就職先、就職率、卒業後

自動車専門学校のおもな就職先としては、自動車ディーラー(販売店)を中心に、整備工場や修理業務を行うガソリンスタンドなどが挙げられます。

自動車メーカー系列の自動車専門学校を卒業した場合は、自社メーカーのディーラーに就職する人の割合が大きくなっています。

このほか、大型のトラックメーカーやバス会社、建設機械メーカーなどでも自動車整備士の有資格者が求められることがあります。

また、自動車メーカーや部品メーカーで車両開発エンジニアとして働いたり、エンジニア損害保険会社の調査スタッフになったりする人もいます。

就職率はきわめて高く、養成課程を修了することで確かな専門知識と技術を身につけ、多くの人が自動車整備士として就職を果たしています。

専門学校の就職サポートも手厚く、入学直後から就職を見据えた進路指導やガイダンス、企業説明会、面接対策なども頻繁に行われるため、しっかりと準備をして就職活動に臨むことができます。

自動車専門学校の入試、志望動機、面接

多くの自動車専門学校の入試は、大きく分けて「一般入試」「推薦入試」「AO入試」の3種類の区分で行われています。

複数の学科を置く自動車専門学校が多く、学科によって応募資格が異なる場合があるため、募集要項をよく確認してください。

入試の時点で、専門的な知識や技術が求められることは普通ありません。

ただし、学校ごとに教育方針やカリキュラムの特色、実習内容などには違いがあるので、志望校のどの点に魅力を感じたのかを志望動機などを通して伝えられるようにすると効果的でしょう。

自動車専門学校のオープンキャンパス

自動車専門学校では、高校生の夏休みなどを利用して頻繁にオープンキャンパスが実施されています。

プログラムのなかでも人気があるのが体験入学で、そこでは実際に専門学校の授業の一部を受けることができたり、自動車整備の仕事について講師から話を聞いたりすることができます。

オープンキャンパスへの参加は任意ですが、専門学校の校風や雰囲気にふれるよいチャンスにもなるため、積極的に参加することをおすすめします。

学校によっては、オープンキャンパスに参加することで入試の際の選考料が免除となったり、AO入学などのエントリーが可能になったりする場合があります。

夜間の自動車専門学校

自動車専門学校の多くが「昼間部」の課程となっていますが、一部の学校では夕方以降に授業が行われる「夜間部」が置かれています。

自動車専門学校の昼間部では、2級自動車整備士の養成課程は「2年制」となっている一方、夜間部の場合は1日の授業時間が昼間部よりも短くなることから「3年制」となります。

夜間部の学生は、高校を卒業したばかりの人が大半を占める昼間の自動車専門学校と比べると、年齢層やバックグラウンドなども多様です。

また、夜間部は昼間部よりも少々学費が安く抑えられる場合が多いため、経済的な理由から夜間に学んでいる人もいます。

夜間部であっても、自動車整備士になるための専門的な知識や技術を基礎から応用まで身につけていくことが可能ですが、夜間部のある学校は数が限られてくる点は頭に留めておいたほうがよいでしょう。

自動車整備士になるための専門的な勉強ができる自動車専門学校では、これまでにも多くの卒業生を輩出しており、それぞれが自動車整備業界のエンジニアとして現場の第一線で活躍しています。

学校ごとにカリキュラムや実習内容などには特色がありますので、さまざまな学校を比較してみるとよいでしょう。

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