一般事務への転職・未経験採用はある?
一般事務への転職状況は?
一般事務は、さまざまな業界・業種、あるいは職種から転職しやすい仕事といえます。
一般事務は、あらゆる業界・業種でも募集されており、また高度な専門性やスキルを求められないことも多いです。
そのため、同じ事務系の職種から一般事務へ転職することはもちろん、やる気さえあれば、まったく異なる職種からの転職というケースも十分に実現可能といえるでしょう。
一般的な転職では「前職の経験を生かす」「前職からのステップアップ」という目的を持つ人が多いですが、一般事務の場合は、まったくの未経験でも転職できる可能性はあります。
ただし、最近はITの進歩によって簡単な事務作業は機械的に行う企業も増え、一般事務の需要はやや減少傾向が見られます。
それにともなって、とくに有名企業では競争倍率が高くなりがちです。
前職の経験や資格などの強みを持っていないと、一般事務への転職が厳しいケースも増えているようです。
20代で正社員への就職・転職
一般事務への転職の志望動機で多いものは?
残業の少ない仕事に就きたい
一般事務の仕事は、一般的に、残業がそこまで多くありません。
そのため、プライベートの時間を確保したい人や、生活スタイルが変わって家での時間を確保しなければならなくなった人などが、残業の少ない一般事務の求人に応募するケースはよくあります。
体力を使わない仕事に就きたい
一般事務の仕事は、基本的に1日中オフィス内で作業を行います。
パソコン仕事が中心になるため、肩や眼は疲れるかもしれませんが、営業や肉体労働中心の職種と比較すると体力の消耗は少ないでしょう。
前職が体力的につらいと感じ、体力がなくてもやっていける一般事務への転職を目指す人もいます。
ノルマのない仕事に就きたい
一般事務の仕事は、やるべきことは多いですが、いわゆる「ノルマ・数値目標」などが課せられる仕事ではありません。
営業職など、一部の職種では一定のノルマが常に課せられるため、性格的にこれが合わない人がノルマのない一般事務への転職を希望しています。
未経験・社会人から一般事務になるには
基本的に、一般事務は「未経験者歓迎」「スキル不要」の条件で求人が出されることが多いです。
そのため、未経験者でも一般事務の求人に募集することは可能ですが、年齢が上がってからの中途採用に応募する際には、なんらかの実務経験や資格などの強みがないと、なかなか評価されづらいかもしれません。
事務とは関係のない職種に就いていたとしても、これまでの業務経験で、一般事務にも生かせそうなスキルはないか考えてみましょう。
同時に、前向きに仕事に取り組む気持ちがあること、経験をどんどん吸収して仕事にフィードバックできる素直さなどをアピールしましょう。
20代で正社員への就職・転職
一般事務への転職に必要な資格・有利な資格
一般事務の仕事に就くために、特別な資格が求められることはほとんどありません。
しかし、以下の資格を有していると、転職に有利に働く可能性があります。
・MOS資格:パソコン(とくにオフィスソフト)のスキルを証明するもの。一般事務の業務と関連性も高い
・簿記:経理に役立つスキル。一部の企業では事務が経理業務も担当する場合がある
・秘書検定:ビジネス常識のスキル、職場マナーを身につけていることを証明できる
その他、就職先によっては「英語系の資格」「IT系の資格」など、専門分野向けの知識・スキルに関する資格が役に立つ可能性があります。
転職においては就職先の業務の特徴をしっかりと研究し、役に立ちそうな資格があれば取得しておくとよいでしょう。
一般事務への転職に役立つ職務経験は?
一般事務に転職する場合には、とくに即戦力となる事務職経験が重視されます。
事務以外でも、一般事務の転職に役立つ可能性がある職務経験およびスキルを紹介します。
・営業職:バイタリティとコミュニケーション能力
・コールセンター業務:電話応対や対人応対能力が
・販売業、サービス業:対人応対能力
・秘書、マネージャー業:スケジュール管理や細かな心配り
・医療関係者:丁寧かつ親身に人と接する能力
など
面接においては、こうした点をしっかりとアピールし、一般事務として企業に貢献できることを理解してもらいましょう。
一般事務への転職面接で気をつけるべきことは?
一般事務への転職面接で気をつけたいのは、志望動機について、自分本位なことはできるだけ言わないようにすることです。
たとえば「残業が少ないから」「ノルマがないから」といった理由で、一般事務を目指す人は、実際には少なくありません。
しかしながら、仮にそれが本音だとしても、面接でそれをアピールして相手に好印象を与えられることはほとんどないでしょう。
むしろ、「この人はやる気がないのではないか?」と思われる可能性が高いです。
面接では、あくまでも「いかに自分が一般事務として就職先に貢献できるか」をアピールすることが重要です。
加えて、基本的なビジネスマナーを身につけていることを証明するため、身だしなみと言葉遣いには注意しましょう。
一般事務に転職可能な年齢は何歳くらいまで?
一般事務の求人では、年齢制限を設けていないものが多いです。
しかし、企業によっては20~30歳くらいの人材をメインターゲットにして採用しているところもあります。
一方で、即戦力を求める企業であれば、ある程度の年齢を超えていても、前職経験や保有資格などの条件がよければ採用にいたるケースも考えられます。
いずれにしても、年齢や実務経験の年数などが条件になっている場合には、その条件を満たさなければ採用試験の入り口を通ることすらできません。
一般事務に限った話ではありませんが、求人に応募する場合には、年齢・スキル等の条件を自分が満たしていることをきちんと確認しておきましょう。
未経験から一般事務の転職での志望動機
一般事務の採用では、実務経験を重視する企業もありますが、未経験者を歓迎する企業も少なくありません。
一般事務は、豊富な事務作業を一手に担う役割が求められ、高度な専門性は問われない代わりに、スムーズな職務遂行が重視されます。
事前の教育や研修はとくになく、「実務をこなしながら仕事を覚えていく」というスタンスになる可能性も高いです。
日々の仕事で学んだことを素直に自分の力にする姿勢、いかに熱意をもって仕事に臨むことができるか、という点をアピールするとよいでしょう。