市役所職員に向いている人、適性

親しみやすさ

市民などを対象に、ある市役所が行ったアンケートによると、「市役所職員に必要なもの」の第1位に挙がったのは「ていねいで親しみやすい態度」でした。

多くの市役所でも、理想の職員像の条件に、ていねいな対応や親しみやすさが入っています。これらは市役所職員の重要な適性といえます。

ところが、この「ていねいで親しみやすい態度」は、同じアンケートの「市役所職員に欠けているもの」の第2位にもランクインしていました。

市民目線では、市役所職員にもっとも求められることが、実際には大きく欠落しているというわけです。

この結果は、特定の市に限ったこととはいいきれません。市役所職員は、常に礼儀正しく、親しみやすい振舞いを意識したほうがよさそうです。

コスト意識

さて、前出のアンケートでもう1点、「必要なもの」(2位)であり「欠けているもの」(3位)とされたのが「コスト意識などの市民感覚」。

少なくない自治体が厳しい財政状況にある今、市役所職員はコストの対価として市民にどんなメリットをもたらすのかを考えに入れて、住民サービスや施策の是非を検討する必要があります。

自己啓発力

大半の自治体は財政にゆとりがない中でも、より高い市民満足を得るよう、主体的にその課題と施策を見出し、実行しようとしています。

自治体主導の地方行政の時代になってきたからです。

そのため、市役所職員は、積極的に市民の声に耳を傾け、潜在的な課題をキャッチする一方、自己研鑽して施策の立案・実行に不可欠な専門知識に磨きをかけていかなければなりません。

自己啓発力のある人が、市役所職員に求められているのです。

使命感と対話力がある

市役所職員の仕事は、市民満足の追求。とはいうものの、職務の性質上、法律や条例に照らしてそぐわない事柄については、はっきり「NO」という必要があります。

たとえ市民の不興を買ったとしても、「NO」と言えるのは、市全体の利益を考えて判断、行動するという使命感があるからです。

もちろん、市役所として市民の理解を得るために、単に拒否するのではなく、その理由をわかりやすく相手に説明し、納得させられる対話力も不可欠でしょう。