歌手の歌唱力

歌手にとって「歌唱力」は絶対に不可欠なものです。

歌唱力をさらに噛み砕いていうと「歌の上手さ」ということになりますが、ここでは、どのような要素が歌唱力を決めるのか考えていきましょう。

歌唱力とは

歌唱力は、大きく分けると「音域」「声量・声質」「音程」「リズム感」「表現力」などによって決まってきます。

音域

音域とは、自分がどの範囲の音を声として出せるのかということです。

音域が狭い場合、歌えるキーに限りが出てしまったり、極端に高かったり低かったりする音程が上手に出せずに、表現の幅が広がってしまうこともあります。

声量・声質

声量に関しては、ただやみくもに大きな声を出すばかりでなく、声の力強さ、響きやすさなどが重要となります。

声質は、人によって違いがありますが、自分の声質に合った歌を歌うことも重要なポイントです。

音程

音程を安定させることは、歌を上手く聞かせるうえで非常に重要な要素となります。

どれだけ声量があっても、音程が安定しなければいわゆる「音痴」な状態になってしまいます。

リズム感

曲には必ずリズムがあります。

ゆったりとした曲、ノリのいい曲…それぞれの曲のリズムを身体に染み込ませ、リズムに乗って歌うことができれば、歌はより上手く聞こえます。

表現力

気持ちを込めて歌ったり、ビブラートをかけて声を揺らしたりしながら、気持ちを表現します。

時には身振り手振りを使ったり、表情で心情を伝えることも大切になってきます。

歌唱力はどの程度必要?

上記に挙げたような歌唱力は、明確な数字で表せるようなものではありません。

カラオケボックスの採点システムのようなものもありますが、あれはあくまでも、基本的な音程や表現技術を判断するもの。

また、人によって「どのような歌を良しとするか」の感性や好みも異なるため、歌唱力を判断していくのは難しい部分もあります。

たとえば、ある2人のプロの歌手が歌手の卵の歌を聞いて、その歌唱力を判断するとします。その時、一人は「100点」をつけたものの、もう一人は「70点」をつけた。そのようなことも、しばしば起こり得ります。

ボーカルレッスンを受けて歌の基礎を学べば、歌唱力を構成する各要素を上げることは可能です。

しかし、「こうすれば完璧」というものはないため、自分自身で理想とする歌い手の姿を作り上げ、それを追い求めていくことが大切だといえるでしょう。