【2021年版】声優の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「声優」とは

アニメやゲームのキャラクターボイス、海外映画の吹き替えなど、「声」で役柄を演じる。

声優とは、アニメーション作品や外国映画の登場人物などに、声を吹き込む人のことです。

女優や俳優が全身を使いながら役柄に合う演技をするのに対し、声優は自分の「声」を使って、作品にふさわしいキャラクターを演じていきます。

活躍の場はアニメや海外映画のほか、ドキュメンタリーの吹き替えやゲーム、テレビ・ラジオのナレーションなど多岐にわたります。

声優になるためには、まず声優の養成所や声優専門学校で訓練を積んだのち声優プロダクションに入り、仕事ごとにオーディションを受けていくのが一般的な流れです。

厳しい競争の世界であり、オーディション合格のためには、日々地道な訓練やトレーニングが欠かせません。

なお、声優の収入は実績を重ねることでギャラが上がる仕組みになっており、経験があまりないうちは収入が低めで、やや不安定な生活になることを覚悟しておく必要があります。

「声優」の仕事紹介

声優の仕事内容

アニメ作品や外国映画などの登場人物に声を吹き込む

声優の仕事は、アニメーション作品のキャラクターや、映画(外国映画)の登場人物などに声を吹き込むことです。

このような声を吹き込む作業のことを、業界用語で「アフレコ」もしくは「アテレコ」といい、その作品で求められる声を映像を見ながら当てていきます。

それ以外にも、ドラマやドキュメンタリーの吹き替え、ゲームのキャラクターボイス、テレビ・ラジオのナレーションなど、さまざまな場所で自分の声を生かして活躍しています。

音のない映像に声を当てていくことで、より躍動感や説得力を与え、作品として質の高いものにしていきます。

マルチな活動をする声優も

声優は、基本的に顔を出して活動をすることはあまり多くありません。

しかし、人にもよりますが、最近ではひと昔前に比べると声優自身が表に出る機会も増えています。

たとえば、人気が出てきた声優は歌手としてCDデビューしたり、コンサート・イベントに出演したり、舞台俳優となるなど、マルチな活躍を見せる人もいます。

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声優になるには

声優養成所で学んでからプロダクションへ所属

声優になる方法として一般的なルートは、まず声優養成所や声優スクールに入ることです。

それらの場所で声優としての基礎的な知識や技術を身につけてから、声優プロダクションに所属することで、声優の仕事を得るためのオーディションが受けられるようになります。

養成所やスクールに入るにあたっての年齢制限はさほど厳しくありませんが、ほとんどの声優志望者が10代後半から20代前半など、比較的若いうちに入所しています。

通常、声優としてバリバリ活躍できるまでにはある程度の時間がかかることを考えると、できるだけ早いうちに進路を決めるほうがよいでしょう。

学校に通えば必ずデビューできるわけではない

注意しておきたいのは、声優養成所やスクールに入ったからといって、デビューが約束されているわけではないということです。

もし能力や適性等が認められない場合は、プロダクションに入れなかったり、長い間オーディションに合格できなかったりする可能性もあります。

養成所やスクール時代には、他の多くの仲間と切磋琢磨し、実力アップのために必死で練習を続けることになります。

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声優の学校・学費

声優養成所や専門学校で学ぶ人が多数

声優の養成機関は、以下のようにさまざまなものがあります。

・プロダクション付属の養成所
・劇団付属の養成所
・声優専門学校
・各種スクール

こうした学校・スクールでは、声優に求められる正しい発音や発声、呼吸の仕方や演技などについて学びます。

アニメーションのキャラクターの口に合わせて声を出すのにも技術が必要であり、素人が簡単にできるものではありません。

だいたい1年から2年程度のレッスンを受け、声優に必要なスキルや知識を身につけていきます。

学校によって学費もカリキュラムも大きく異なり、学校によっては在学中に実践経験を積める機会が豊富だったり、プロダクションとのつながりがあったりします。

単純に見た目の費用の大小だけにとらわれず、複数の学校を比較して選ぶことをおすすめします。

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声優の資格・試験の難易度

資格よりも実力が大きく問われる仕事

声優になるにあたって、また声優として働くにあたって、特別な資格が求められることはありません。

声優関連の資格には、日本声優能力検定協会が実施する「声優能力検定」というものがあります。

ただ、これに合格したから声優になれるという類のものではありませんし、取得したからといって、現場でプラスに評価されることもあまりないと考えておいたほうがよいでしょう。

声優は、資格を取るよりも、基礎からみっちりと声優としての技術を磨き、オーディションに合格して認められることがデビューへの第一歩となります。

日々、地道な訓練によって実力アップを目指しましょう。

声優の給料・年収

仕事の案件ごとにギャラが設定される

声優のほとんどは、個人事業主として働いています。

プロダクションや事務所の専属声優となり、毎月決まった給料をもらう声優もいますが、多くの声優は事務所と個人事業主としての契約を結び、事務所に手数料を支払うことで、仕事の調整や営業などの管理業務を任せています。

そういった場合、案件ごとのギャラ(報酬)から手数料を差し引いた分の金額が、声優の給料として入ってきます。

まだ無名の新人のうちは、他の仕事(アルバイトなど)と兼業しなければ生計を立てるのは難しいでしょう。

声優のギャラの決まり方

声優の世界では、ギャラの決め方が独特です。

たとえばアニメのアフレコの場合、個々の声優のキャリアによってランクが決められており、それに沿ってギャラも決定します。

最初の3年間は一番下の「ジュニアランク」で、この場合の30分番組のギャラは1万5千円です。

その後、経験を積むと徐々にランクアップし、最高のAランクになると4万5,000円まで上がります。

さらにその上の「ノーランク」になれば、決まったギャラ設定はなく、芸能人同様にクライアントとの交渉で単価を決めます。

キャリア豊富になるほど、同じ仕事でも多くの収入を得られるのが声優の給料の特徴です。

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声優の現状と将来性・今後の見通し

スキルアップを続け、活躍の幅を広げるための努力が不可欠

声優は多くの人が憧れる人気の職業の一つですが、世の中で知名度の高い声優は、多数の声優の卵たちのなかでもほんの一握りです。

この世界で成功するのは非常に大変で、アルバイトをしながら何年もオーディションを受け続けている人は多くいます。

ただし、アニメの制作数は増加傾向にあり、ネット配信やCS放送など、アニメが流される場所も増えています。

映像のストリーミング配信も普及し、洋画や海外ドラマジャンルでの吹き替えニーズも高まっています。

ナレーションなど他の領域でも声優が必要とされる場は多く、年齢問わず活躍できる仕事であるため、そうした点では将来性は十分といえるでしょう。

なによりも地道にスキルアップし、仕事を掴み取ろうとする熱意が不可欠です。

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声優の就職先・活躍の場

プロダクションに所属する人が多い

プロとして活躍する声優は、「プロダクション」に所属して働く人がほとんどです。

「仮所属」と呼ばれる下積み時代には、案件ごとに自分でオーディションを受けて仕事をとってきます。

その後、経験を積んで正所属になればマネージャーがつき、仕事を定期的にもらえるようになるものの、そこまで成功できる人は決して多くありません。

なかにはフリーランスで活躍している声優もいますが、もともとはプロダクションや劇団に所属していた人が中心です。

大きな仕事をいくつも重ね、実績と信頼を得た人でなければ、フリーランスの声優になるのは非常に難しいといえます。

声優の1日

案件によって1日の流れも変わる

声優の勤務時間は、一つひとつの仕事(案件)によって異なるため、固定されたスケジュールがあるわけではありません。

日によって働く時間や曜日も変わり、基本的に仕事がない日が休日となります。

ここでは、若手声優のある1日を紹介します。

10:00 スタジオ入り
10:30 本番収録開始(前半分)
12:30 休憩
13:30 本番収録開始(後半分)
16:00 別撮りや全員で「ガヤ」録り
18:00 アルバイト
生活費を確保するために週に数日だけ別のアルバイトも。
22:30 帰宅
寝る前には発声の練習を欠かしません。
25:30 就寝

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声優のやりがい、楽しさ

自分の声でファンに喜んでもらえる

声優として最もやりがいを感じる瞬間の一つは、自分が関わった作品の人気が出たり、自分が演じた役に対して、よい評価をもらえたりしたときです。

制作スタッフから「よかったよ」と褒めてもらうこともうれしいものですが、声優として人気が出てくると、視聴者から直接ファンレターをもらうこともあります。

自分の声で多くの人を楽しませられたと実感できたときに、大きなやりがいを得られます。

また、声優としてさまざまな役を経験することで、まるでたくさんの人の人生に触れたような気分になれるのも楽しい一面です。

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声優のつらいこと、大変なこと

地道な努力を重ねても成功できるとは限らない

まだキャリアが浅い声優の最大の苦労は、そもそも仕事を得ることだといえるでしょう。

誰もが名前を知っており、さまざまな仕事をこなしている売れっ子声優は、数多くいる声優のなかでもほんの一握りの存在です。

新人の頃は、たった一つの仕事をもらうのさえ大変で、ほとんどの声優がよそでアルバイトをしながら、毎日地道なレッスンやトレーニングを続け、実力アップに励んでいます。

自信をもって臨んだオーディションに連続で落ちてしまうと、誰でも少なからず落ち込みますが、そこでいかに奮起できるかが大事です。

とはいえ競争も厳しく、頑張ってもなかなか芽が出ない日には、つらいと感じてしまうかもしれません。

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声優に向いている人・適性

豊かな人間性を持ち、さまざまな感情を声で表現できる

声優は、声だけで人の心を動かさなくてはならず、キャラクターの気持ちを脚本から読み取る感受性と、それを的確に声にする表現力が求められます。

また、他人を感動させたり楽しい気持ちにさせたりするためには、まず自分がちょっとしたことにも感動できるかどうか、ということが重要な要素になってきます。

そして、この仕事は一朝一夕で成果が出ず、なかなか仕事につながらないといったこともよくあります。

不安定な日々の中でも一流の声優になるための情熱をもち続けられる人は、きっといつか活躍できるはずです。

さまざまなことに興味を持って、多様な人生経験を積みながら豊かな人間を目指せる人が、声優に向いているといえるでしょう。

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声優志望動機・目指すきっかけ

憧れの声優の存在が目指すきっかけになることも

声優の志望動機は十人十色ですが、よく聞かれるのは「大好きなアニメに関わって自分でキャラクターを演じたい」というものです。

幼少期からアニメや海外ドラマなどに親しんでいるうちに「演じる側に回りたい」と思うようになり、声優を志す人が比較的多いようです。

また、もともとファンだった声優がおり、「憧れの声優のようになりたい」という思いをきっかけに、声優を目指す人もいます。

最近は声優がバラエティー番組などで頻繁に顔を出すケースも増えているため、声優の存在は以前よりもずっと身近なものになったといえるかもしれません。

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声優の雇用形態・働き方

プロダクションに所属し、個人事業主として活動する人が多数

声優は、企業でオフィスワークをする会社員のように、正社員や派遣社員のような雇用形態で働く仕事ではありません。

一定レベルに達した声優の大半は、声優プロダクションや声優事務所と「マネジメント契約」を結び、さまざまなサポートを受けながら「個人事業主」として活動します。

その場合、あくまでも声優はフリーランスの立場で、プロダクションなどに雇われているわけではありません。

ある程度の実力と人気が高まった声優としてプロダクションに所属すると、プロダクション経由で仕事も紹介してもらえる機会が増えます。

とはいえ、実力のない声優には仕事が下りてこないため、なかなかシビアな世界だといえるでしょう。

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声優の勤務時間・休日・生活

決められた勤務時間や休日はない世界

声優の仕事は、毎日変化に富んでいます。

その時々に抱えている案件によって、仕事をする時間も休みもバラバラになるのが特徴です。

たとえばアニメの収録ひとつとっても、制作側の都合や他の出演者のスケジュールなどによって朝から行う日もあれば、夕方からということもあります。

極端なことをいえば、まったくオーディションに受からず、仕事がとれなければ勤務時間はなくなります。

逆に、売れっ子声優になれば次から次へと仕事の依頼が舞い込むこともあり得ます。

一般的な会社員の「平日は毎日9時から18時まで働いて土日は休み」といった生活とはまったく違う世界です。

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声優になるためにはどんな勉強やトレーニングが必要?

よい発声や演技力、読解力などの向上が重要

声優として活躍するためには、さまざまなスキルを身につけなくてはなりません。

ここでは、声優に必要な勉強や、代表的なトレーニング内容を簡単に紹介します。

<演技力・表現力>
声優は俳優と同じように、演技力や表現力が求められます。

とくに声優の場合は「声」だけで感情を的確に表現する技術が必要です。

こうした能力を高めるため、養成所などでは演技やダンスのレッスンをすることも多いです。

<読解力>
声優の仕事では、必ず「台本」があります。

台本をきちんと読みこなし、その世界観を理解したうえでキャラクターを演じるには、読解力が不可欠です。

また、読めない漢字が多い、などでは仕事に支障が出てくるため、日ごろから積極的に本を読むなどして最低限の国語力は身につけておきましょう。

<発声法>
声優にとって、発声は最も基礎的で、かつ重要なものです。

よい声を出すために、口の開け方・早口言葉・呼吸法など、さまざまなトレーニングを日々継続します。

<健康管理>
声優は自分が健康でなくては務まらない仕事です。

体調不良で代役を立てるのも難しいため、健康管理をきちんとして、とくに喉を傷めないように人一倍気をつけることが大切です。

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声優としての演技力をつけるには

多様な感情を的確に表現できる地道に訓練する

声優にとって、演技力は不可欠なスキルの一つです。

演技力を高める方法はいくつも考えられますが、基礎的なものとしては「発声」や「滑舌」の練習があります。

仕事で発するセリフの読み方は、一般の人がおこなう会話のやりとりとはまったく異なります。

正しい発声、滑舌を意識することは非常に重要です。

そのうえで、さまざまな役柄に合わせ、多様な感情を声で表現できるように練習します。

「うれしい」「悲しい」「楽しい」などの言葉は、実際にどのように表せば人に伝わるのか、一つひとつ向き合って練習していくことが大切です。

このほか、ダンスや演劇のレッスンなどでも、総合的な演技力を高めることにつながるとされています。

プロの素晴らしい演技にたくさん触れて、その演技のどこに感銘を受けるのか、よく考えて参考にすることも大切です。

関連記事声優が演技力をつけるには? どんなセリフ練習が必要?

声優を本気で目指したい人へ

声優になるためには、スクールに通うのが一般的です。

一般的な声優養成所は授業数が少なく、基礎的なことは自分で学ばなければなりません。

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