音楽専門学校とは(読了時間:6分30秒)

音楽専門学校では、ミュージシャンを目指している人や、音楽に関わる職業に就きたいと考える人たちが大勢学んでいます。

このページでは、音楽専門学校ではどのような勉強ができるのかや、必要となる学費、そして卒業後の進路、就職などについて紹介していきます。

目次

音楽専門学校とは

音楽専門学校では、将来、音楽に関わるさまざまな職業・仕事に就くための勉強をすることができます。

具体的には、ミュージシャン(アーティスト)として歌ったり演奏をする仕事、音楽やサウンドを作ったり編曲する仕事、音楽ビジネスに携わる仕事、楽器の製作やリペアをする仕事などに必要な知識や技術を学んでいきます。

また、音楽専門学校では定期的な校内ライブも行われています。

ただ日々コツコツとスキルアップするだけではなく、発表し、人に見てもらうことによって表現力を高め、より良いパフォーマンスができる力を磨いていくことを目指します。

また、切磋琢磨する仲間の演奏を目にすることで、自分の実力を客観的に確認することにもつながります。

音楽専門学校にはレコーディングスタジオや練習スタジオなども併設されているため、そうした施設・設備を利用して、自分の技術向上やデビューを目指していくことができます。

音楽専門学校で勉強すること、授業科目

音楽専門学校というと、どうしても人前でパフォーマンスをするミュージシャンを目指すというイメージが持たれがちですが、歌や楽器演奏の技術だけではなく、作曲やアレンジをしていくために必要な音楽理論、音楽業界の構造やマーケティングおよびプロモーション戦略などまで、自分がとくに興味ある分野を深く学んでいくことができます。

多くの音楽専門学校では、いくつかの学科・コースや専攻に分かれています。

ボーカルやギター・ベース・キーボードなどの各楽器について専門的に勉強する学科・コースでは、技術面の教科に力を入れるカリキュラムが組まれています。

音楽理論などの講義もありますが、授業時間の多くが実技となっており、一流講師に教わるグループレッスンや個人レッスンを通して、確かな歌唱力や演奏技術を基礎の基礎から身につけていきます。

作曲や編曲について専門的に学びたい場合には、各楽器の基礎技術を身につけることもありますが、楽曲理論や楽曲製作、アレンジング、レコーディング技術などの授業が中心となります。

また、音楽ビジネス関連の学科・コースでは、権利ビジネスなど音楽業界の仕組みや、マーケティング、プロモーション、マネジメントなどについて勉強していきます。

このほかビジネスマナーやパソコンスキルなど、就職後に必要とされる基礎的なスキルについても勉強していきます。

音楽専門学校から目指せる職業・仕事

音楽専門学校から目指せるおもな職業・仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

歌手
・ミュージシャン
・シンガーソングライター
作曲家
作詞家
編曲家
レコーディングエンジニア
PAエンジニア
サウンドクリエイター
音響スタッフ
・レコード会社社員
・芸能プロダクション社員
・ライブハウススタッフ
音楽プロデューサー
・楽器店スタッフ
ピアノ調律師
・楽器製作の職人

このように、音楽に関わる職業・仕事は多岐にわたっており、自分が目指していくものによって身につけるべき知識やスキルも変わってきます。

どのような仕事をするにしても必要とされる音楽の基礎知識もありますが、より希望の進路に近い勉強をするためには、進学先を決定する際に、将来どういった職業に就きたいのかをイメージしておくとよいでしょう。

音楽専門学校の学費、費用

音楽専門学校の学費は、学校や学科・コース、修業年限などによっても異なります。

多くの場合は昼間部・2年制となっており、そのような学校の学費は年間130万円~150万円ほどがボリュームゾーンとなっているとされ、卒業までに必要な学費の合計は300万円程度となるでしょう。

上記で挙げた学費以外に、教科書・教材費等が必要になることが多いようです。

一部の音楽専門学校には夜間部があり、夜間部は昼間部に比べると学費はやや安めとなっていますが、昼間部よりも授業時間が少なかったりカリキュラムに違いがある場合があります。

なお、音楽専門学校では奨学金や教育ローンなどのさまざまな学費サポート制度も用意されており、学校によっては特待生制度といって、学ぶ意欲があり、さらに優れた歌唱力や演奏力、表現力などを持っていると認められることによって、学費が全額あるいは一部免除となることがあります。

音楽専門学校の就職先、就職率、卒業後

音楽専門学校の卒業後は、人前でパフォーマンスをするミュージシャンとしてデビューを目指す人もいれば、裏方でアーティストに対して楽曲を提供したり、音響の専門家としてイベント会場などで活躍するような人もおり、個々の希望に応じてさまざまな道が開けていきます。

音楽専門学校の特徴として、そこで学んだ人の全員が、企業などへ就職するわけではないということが挙げられます。

レコード会社などへ就職する人もいますが、一般的な就職活動をして、会社員として働くという人はあまり多くないといえるかもしれません。

デビューを目指して音楽活動を続ける人もいますし、スタジオミュージシャンなど、どこかに所属せず、個人でコツコツと仕事を請け負っていくような人もいます。

音楽専門学校卒業生の進路は、個々の考え方や希望に応じて多岐にわたっています。

音楽専門学校の入試、志望動機、面接

音楽専門学校を目指す人は、「ミュージシャンになりたい」「音楽業界で働きたい」といった思いを持っているはずです。

音楽専門学校の志望動機を考えるにあたっては、まず自分が将来どのようになりたいのかを考え、そのために専門学校で何を重点的に学びたいのかをまとめていくとよいでしょう。

まだ将来の具体的なイメージが湧いていない人もいるかもしれませんが、音楽の勉強がしたいと思うきっかけが何かしらあるはずです。

なお、音楽専門学校の入試面接は、面談のような気楽な形式で、その人の意思や目標確認のために行われることが多いようです。

質問項目も自己PRや学生時代の部活動についてなどが中心で、難しいことを問われることはほとんどありませんので、さほど心配する必要はないでしょう。

ただし、しっかりと卒業まで勉強するという熱意は伝えられるように準備しておきましょう。

音楽専門学校のオープンキャンパス

音楽専門学校では、各学校で趣向を凝らしたオープンキャンパスが行われています。

学校見学会や学校説明会が開催されることが多く、普段は覗けない校内の施設や設備を見ることができます。

体験授業もオープンキャンパス時によく行われるメニューとなっており、音楽専門学校の授業内容を肌で感じることができます。

ボーカルやギター、ベースなどの各楽器に触れ、トレーニングや演奏技術についてのレッスンや、音楽理論や作曲などの講義を受けることができます。

授業の雰囲気や講師との相性などを確認する機会にもなるでしょう。

音楽専門学校によっては、オープンキャンパス時にセミナーのような集中レッスンを開催し、プロ講師によるレッスンを体験授業よりも時間をかけてじっくりと受けられるような機会も設けられています。

夜間の音楽専門学校

音楽専門学校のなかには、18時から21時くらいにかけて授業が行われる「夜間部」を置くところがあります。

夜間部では昼間部よりも1日あたりの授業時間は短いですが、短時間で集中して学べるカリキュラムとなっています。

音楽専門学校の夜間部は、学校によって1年制のところと2年制のところがあり、昼間部と同じように歌や楽器演奏、作曲・編曲などについて専門的に勉強することができます。

ただし、音楽専門学校の夜間部は昼間部に比べると数が少なく、学校の選択肢が限られてくるため、学校選びの際には注意してください。

1年制の音楽専門学校

音楽専門学校は、大半が「昼間部・2年制」となっており、2年という時間をかけて音楽に関する知識や技術を基礎からコツコツと身につけていくことになります。

一方、1年制は2年制に比べると、単純計算でも半分の時間でカリキュラムを終えることになり、限られた授業時間でミュージシャンとして、あるいは音楽業界で働くために必要なことを学びます。

1年制で学べることは学校によって異なりますが、2年制と同様に初心者や未経験からスタートでき、音楽理論の基礎から歌や楽器演奏の技術まで、確実に身につけていけるカリキュラムとなっています。

必修科目は決まっていますが、希望すれば授業料を追加することで、オプショナルレッスンを受けることができるような学校や、試験は行わず、ひたすら技術力を磨くことを目指すようなカリキュラムの学校もあります。

また、働きながら音楽専門学校に通いたいと考える人を想定し、夜間部のみ1年制としている学校もあります。

音楽専門学校は全国にいくつもあり、学校によって講師の経歴やカリキュラム、学費などが異なります。

また、貴重な発表の場となる校内のスタジオやホールなどの施設などにも違いがありますので、学校見学をしながら自分が納得してたくさんのことを学べそうな学校を探してください。

職業カテゴリー