「アナウンサー」とは

アナウンサー_画像

テレビ・ラジオのニュースなどを読み、不特定多数の人にわかりやすく正確な情報を伝える。

アナウンサーとは、「自分の声を使って不特定多数の人に情報を伝える」仕事です。おもにテレビ局やラジオ局の社員として勤務する人と、フリーで活動する人の二通りに分かれ、情報番組からバラエティ番組の進行役、スポーツの実況、イベントの司会などで幅広く活躍しています。アナウンサーになるために特別な資格は必要ありませんが、テレビ局・ラジオ局に入るには、就職試験に合格して採用される必要があります。

アナウンサーは非常に人気がある職業で、キー局では1000倍を超える高倍率になることもあります。

年収は新卒で350万円程度、30代になると1000万円を超えることもありますが、「人から見られる」というプレッシャーと不規則な生活に耐える覚悟が必要です。

やりがいがある分、タフな体力、精神力が求められる仕事といえます。

「アナウンサー」の仕事紹介

アナウンサーの仕事内容

世の中の情報を「声」で伝える仕事

アナウンサーは、自分の声を使って世の中に溢れるあらゆる情報を人々に伝える仕事です。

ニュース番組ではあらかじめ用意された原稿を正確に読み上げることが基本的な業務内容です。

ただし、書かれていることをただ追っているだけでは視聴者に分かりやすく伝えることはできません。

原稿を間違えずに読むだけでなく、どこが最も大切な部分なのか、どのように強調すれば分かりやすく伝わるかを意識しながら読む必要があります。

声の出し方やイントネーションに気をつけるだけでなく、政治や経済などの問題や、情報の背景知識に関心を持つことが大切です。

アナウンサーの仕事は「読む」だけではありません。

バラエティの司会を務める場合は出演者の発言に気を配る能力が求められますし、ベテランになればキャスターとして番組の進行を任されることもあります。

アナウンサーの就職先・活躍の場

テレビ局やラジオ局への就職が一般的

アナウンサーの代表的な仕事はテレビやラジオのニュース番組で情報を読み上げることですが、他にもイベントの司会やスポーツの実況、レポーターとして活躍することもあります。

就職先としては、主にテレビ局やラジオ局に勤務する場合と、フリーアナウンサーとして活動する場合の2つが挙げられます。

アナウンサーの就職はいわゆる「キー局」に限らず「地方局」であってもかなりの競争率となるのが一般的です。

しかし近年ではCS放送やインターネット番組の人気も高まっており、テレビ局やラジオ局以外にもアナウンサーの活躍の場は広がっているといえるでしょう。

アナウンサーの1日

担当番組次第では早朝からの勤務も

アナウンサーの1日は担当番組の時間帯や受け持っている仕事の数によって異なります。

ここでは、早朝の生放送を担当するアナウンサーを例にとってご紹介します。

3:00 出社
アナウンサーの朝はとても早いです。

3:15 発声練習
出社後にまず本番のスタジオで発声練習をします。

3:30 メイク・ヘアセット
局によってヘアメイクの担当がつく場合と自分でセットする場合があります。

4:30 打ち合わせ
共演者とともに番組の打ち合わせをおこないます。

6:00 生放送本番 開始
出番がない時間帯も次の原稿をチェックするなど気が抜けません。

8:00 生放送本番 終了
全ての出演者がほっとする瞬間です。

8:15 番組の反省会・朝食
番組の内容や進行の振り返りをし、朝食をとります。

10:00 デスクワーク
事務作業や視聴率のチェック、ブログの投稿などをおこないます。

12:00 退社・帰宅
翌日の収録に向けて体を休めます。

アナウンサーになるには

デレビ局などの採用試験に合格する

アナウンサーになるには、まずテレビ局やラジオ局に就職する必要があります。

ほとんど局では正社員としてアナウンサーの募集をかけており、採用の条件として四年制大学もしくは短大卒業以上の学歴を求めている場合が多いです。

アナウンサーになるにあたって必要な資格はなく、条件さえ満たしていれば誰でも応募することは可能です。

ただし、試験の倍率は1000倍を超えることもあるなど、非常に狭き門だといえるでしょう。

採用試験では原稿を読むテストなどもあるため、在学中からアナウンサースクールで対策をする人もいます。

アナウンサーの学校・学費

キー局は「四年制大学卒」以上が基本

アナウンサーを募集している多くの企業では四年制大学または短大卒以上の学歴を採用条件としています。

ただし、キー局を目指すのであれば四年制大学卒業(見込み)以上の学歴は必須です。

競争率の高い試験になるため、四年制大学のなかでも難関大学を出ているとより有利になるでしょう。

大学在学中にアナウンススクールに通う人も多いです。

キー局や民間のアナウンススクールの学費は、3か月〜半年のコースで10〜20万円ほど、短期の講座であれば月1〜2万円程度が相場となっています。

アナウンサーの資格・試験の難易度

特別な資格は不要だが試験対策は必須

アナウンサーになるために必ず持っていなければならない資格はありません。

資格の取得を目指すよりも、アナウンサーの素質として求められる一般常識や正しい言葉遣い、容姿を磨くことなどに力を注ぐことが大切です。

ただし、アナウンサー採用試験の難易度は非常に高いため、資格を取得することで他の志願者と差をつけることはできるでしょう。

話し言葉の技術を評価する「アナウンス検定」や原稿読みに有利な「漢字検定」を採用試験対策の一つとして受験する人も多いです。

アナウンサーの給料・年収

地方局でも平均以上の給与が望める

テレビ局やラジオ局で社員として務めるアナウンサーには、会社から毎月の給与が支払われます。

アナウンサーの新卒の初任給は23〜25万円程度ですが、キー局のアナウンサーであれば30代で年収1000万円を超えることも少なくありません。

地方局ではキー局より下がるものの、年収500万円〜1000万円程度が相場だと言われています。

実績を積んでフリーになるアナウンサーは知名度や人気が高いため、局にいた時よりも年収が上がることがほとんどです。

フリーになったベテランアナウンサーのなかには1億円以上を稼ぐ人もいます。

アナウンサーのやりがい、楽しさ

自分の声で多くの人に影響を与える仕事

アナウンサーは自分の声を使って多くの人にさまざまな情報を伝える仕事です。

大勢の人が見たり聞いたりするテレビ番組やラジオ番組に出演するため、自分の発言が人々に直接影響を与えているという実感を得ることができます。

注目を浴びるだけにプレッシャーをともなう仕事ではありますが、番組の収録を無事にやりきった時の達成感はひとしおです。

視聴者から「〇〇さんの声が好きです」「いつも元気をもらっています」という声を聞くと、さらにモチベーションが上がります。

アナウンサーのつらいこと、大変なこと

活躍するには努力の積み重ねが必要

テレビやラジオで活躍するアナウンサーは一見すると華やかな存在ですが、その裏ではコツコツと努力を積み重ねる必要があります。

すらすら読めているように思える原稿も、はっきりと分かりやすく読むためには相当の訓練が必要です。

アナウンサーの仕事は「ただ読むだけ」ではありません。

あらゆる情報を正確に伝えるには世の中の動向や一般常識なども理解していなければならず、採用試験に通った後も日々の勉強は欠かせないでしょう。

アナウンサーに向いている人・適性

明るく前向きでプロ意識を持てる人

アナウンサーが活躍するのは、不特定多数の人が目にするテレビなどの公共の場です。

そのため、基本的に愛嬌があり、明るくポジティブな印象を与えられる人が向いています。

アナウンサーになるための厳しい就職活動を乗り越える上でも、強く前向きな気持ちを保ち続けるのはとても大切です。

また、番組の顔となることも多いアナウンサーには、「いつも見られている」というプロ意識と責任感を持って仕事ができる人材も求められています。

アナウンサー志望動機・目指すきっかけ

自分の声で人々に夢と感動を与えたい

アナウンサーを目指す人の志望動機として多いのは「人々に夢を与えたい」というものです。

視聴者の側としてアナウンサーの言葉に感銘を受けたという人も多く、さまざまな情報と感動を自分の声で伝えたいと思い目指すパターンも少なくありません。

また、幼い頃からテレビに影響を受けてきた人がアナウンサーを志望することもよくあります。

アナウンサーを目指すほとんどの人は強い思いを持っていますが、高倍率であるアナウンサー採用試験の志望動機としては具体性に欠ける場合も多いようです。

面接を受ける際には、アナウンサーになりたいと思った明確なきっかけや、なぜその局を志望しているのかなど、具体的な動機をしっかり分析しておく必要があるでしょう。

アナウンサーの雇用形態・働き方

社員として局に所属するのが一般的

アナウンサーには、テレビ局やラジオ局などの放送局に正社員・契約社員として所属する形態と、芸能事務所や制作会社などから派遣社員として出演依頼をもらう形態があります。

キー局では新卒を対象とした正社員の募集がほぼ毎年おこなわれますが、地方のローカル局では定期的な採用はしていない場合も多いです。

近年では経費削減のため、地方局を中心に新卒でも契約社員として採用する企業も増えています。

また、キャリアを積んで知名度が高まるとフリーのアナウンサーとして活躍する人もいます。

アナウンサーの勤務時間・休日・生活

担当番組によって生活リズムが異なる

放送局に勤務するアナウンサーは、一般的な会社員と同じく局が定める勤務時間に従って働きます。

したがって1日8時間程度の勤務になる場合がほとんどですが、アナウンサーの場合は担当する番組によって出社時間が大きく異なります。

早朝のニュース番組を担当する場合は午前3時頃に出社をして正午前には退社をするため、一般の人とはかけ離れた生活リズムとなるでしょう。

休日は週休2日制をとっている曲が多いですが、土日に担当番組を持つアナウンサーであれば平日休みが基本となります。

アナウンサーの求人・就職状況・需要

キー局は高倍率のため視野を広げる

民放のキー局とNHKでは新卒を対象としたアナウンサー採用試験がほぼ毎年実施されています。

これらの局では四年制大学卒業(見込み)以上の学歴が必要ですが、学部は特に問われません。

アナウンサー職の採用人数は2〜3名程度となっており、時には1000倍以上の競争率になることもあります。

地方局の募集を含めても、志願者数が需要を大きく上回っているのがアナウンサーという職種です。

主要な放送局の正社員だけでなく、地方局の契約社員や局子会社の派遣社員、インターネットテレビ局の採用枠なども視野に入れるとよいでしょう。

アナウンサーの転職状況・未経験採用

未経験からの転職も可能だが覚悟が必要

新卒採用のイメージが強いアナウンサー職ですが、実際には中途採用も多く見られます。

アナウンサー経験を持つ人が他の局へ転職するケースはもちろん、異業種での社会人経験を持つ人がアナウンサーへ転職するパターンも少なからずあります。

とはいえ、アナウンサーは競争倍率が非常に高い職種です。

未経験者が中途採用に受かる可能性もゼロではありませんが、新卒採用以上の覚悟と意欲を持って試験に臨む必要があるでしょう。

未経験から転職する場合、雇用形態は正社員ではなく契約社員となることも多いです。

アナウンサーの現状と将来性・今後の見通し

ニュース番組を超えて広がる活躍の場

テレビやラジオなどの報道メディアは今も昔も人々の生活に欠かせないものです。

世間が必要とするさまざまな情報を正確に分かりやすく伝えてくれるアナウンサーは、時代が変わっても一定の需要がある仕事だといえるでしょう。

近年ではニュース番組だけでなく、バラエティ番組でクイズに答えたり旅やグルメのレポートをしたりと、タレントのような仕事をするアナウンサーもしばしば見られます。

CS放送やインターネットのみで配信される番組で活躍する人も増えており、アナウンサーの活躍の幅は広がっています。