アイリストになるには? 美容師免許や資格は必要?

アイリストになるには

もともと、まつ毛エクステは資格がなくてもできる施術でしたが、無資格者の施術による目元トラブルが多発しました。

そのため、2008年に厚生労働省から通達が発表され、美容師免許取得が必須となりました。

高校卒業後、厚生労働省が指定する専門学校(昼間部2年、夜間部2年、通信科3年のいずれか)に進学し、必要な過程を修了することで、美容師国家試験の受験資格を得られます。

そして、国家試験に合格することで美容師免許の交付を受けます。

ただし、美容師専門学校では、ヘアメイクの勉強が中心になり、アイリストに必要な授業が扱われることはほとんどありません。

そのため、美容師免許取得後にアイリストのスクールに通ったり、サロンに就職して上司や先輩から、まつ毛専門の知識やテクニックを学ぶことが必要になるでしょう。

サロンに就職すると、2ヵ月から3ヵ月くらいの研修期間を終えたあとに、アイリストとしてデビューし、実際にお客さまを担当するのが、一般的な流れとなっています。

アイリストになるまでのルート

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アイリストの資格・難易度

美容師免許の取得が必須

アイリストになるためには美容師国家資格に合格し、美容師免許を取得する必要があります。

美容師試験は筆記試験と実技試験がありますが、専門学校の授業を真面目に受け、繰り返し実技課題を練習しておけば、合格することは難しくありません。

参考までに、美容師試験の合格率は、平成28年度8月が56.0%、平成28年度2月が89.1%です。

美容師国家試験の難易度・合格率

その他の資格

日本アイリスト協会主催の「JEAアイリスト技能検定」、日本まつげエクステンション協会「JLA技能検定」など、アイリストに関する民間資格がいくつか存在します。

これらはアイリストに必須の資格ではないものの、自分の技術レベルを示すディプロマとして、就職に有利になったり、お客さまの信頼を勝ち取ったりできます。

たとえば、「JLA技能検定」は多くのアイリストが取得を目指す代表的な資格で、この検定の1級を持っていれば、トップクラスのスキル・知識が証明されるため、どんなサロンで働くにも困らないといわれています。

主催団体の資格により難易度に差がありますが、これらの上位資格取得をモチベーションに日々技術の研鑽に励むアイリストは多いです。

日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)

「JACA」は安全衛生面に特化した検定を実施している協会です。

この協会が認定する資格には、「安全技術師」「まつ毛エクステンション1・2・3級」「認定講師」の5種類があります。

このうち「安全技術師」の資格を取得しておけば、日本まつげエクステンション協会(JLA)の「アイデザイナー技能検定試験」を受けるられるようになります。

なお、サロンワークで必要とされるレベルは「まつ毛エクステンション2級」レベルです。

社団法人 日本まつげエクステンション協会ホームページ

日本まつ毛エクステンション専門家会(JLA)

「JLA」は加盟しているアイラッシュサロンが多く、同会で実施される「アイデザイナー技能検定試験」は最も認知度が高い検定です。

この資格を就職・転職の際の求人条件にするサロンもあるため、取得を目指すアイリストが多いとされています

レベルは低いほうから「ジュニアアイデザイナー」「アイデザイナー」「トップアイデザイナー」と展開され、サロンワークで必要とされるのはアイデザイナーとされています。

日本まつ毛エクステンション専門家会(JLA)ホームページ

まつ毛エクステンション技能検定試験(JEA)

「JEA」のものはJLAに次いで知名度がある資格で、取得するとディブロマと呼ばれる証明書に加えて、顔写真入りのライセンスカードを発行してもらえます。

「ベーシック(3級)」「スタンダード(2級)」「プロフェッショナル(1級)」と3段階の資格がありますが、ベーシックではディプロマは発行されません。

サロンワークを目指すアイリストであれば、スタンダード取得を目指すことをおすすめします。

プロフェッショナル(1級)の取得は非常に難しく、保持者も少ないです。

取得できれば、独立や転職の際に有利に働くでしょう。

一般社団法人日本アイリスト協会 まつ毛エクステンション技能検定試験

日本まつ毛エクステ協会(NEA)

「NEA」の資格は、JLAやJEAに比較すると知名度は劣るものの、技術力を重視する検定です。

試験は「プロアイリスト検定」とよばれ、レベルが低いほうから「3級」「2級」「1級」と展開されています。

サロンでプロとしてお客様に施術をこなせるレベル目安は2級です。

「プロアイリスト認定講師」という資格もあり、そちらはおもにスクール講師やサロン店長など1級取得後の高技術保持者を対象にしています。

日本まつ毛エクステ協会(NEA) ホームページ

アイリストになるためにはどんな学校に行けばいい?(専門学校・スクール)

<h3美容師免許の取得は必須

もともと、まつ毛エクステやまつ毛パーマは、資格がない人でも施術が可能なサービスでした。

そのため確かな知識や技術が伴わないスタッフが施術を行い、眼球トラブルや目元皮膚のトラブルが多く発生され、問題となりました。

こうしたこともあり、現在では「美容師免許」を取得した人のみが、プロのアイリストとしてお客様に施術できます。

つまり、アイリストになるためには、まず美容師免許を取得しなければなりません。

美容師免許は誰もが簡単に取れるものではなく、厚生労働大臣の認可を受けている学校で一定期間以上学び、まずは美容師国家試験の受験資格を得る必要があります。

そして、国家試験に合格することで、ようやく美容師免許を取得できます。

美容師の仕事

アイリストに学歴は必要?

アイリストとしての代表的な就職先は、美容室やエステサロン、アイラッシュサロンとなりますが、それらの場において学歴はほとんど問われません。

美容師免許を取得していれば問題なく応募できることが多く、年齢もあまり問われないようです。

アイリストや美容師の世界では、学歴よりも経験やスキルが重視される傾向にあり、新卒や実務未経験者は「アシスタント」からスタートするのが一般的です。

中卒、高卒でも定められた学校できちんと学び、美容師免許取得に向けて努力し、腕を磨くことで、アイリストとしてデビューし、第一線で活躍することが可能です。

アイリストになるための学校の種類

アイリストになるにはまず美容師免許を取得する必要があるため、基本的には「美容師になるための学校」に進学して、専門的な知識・技術を学ぶことになります。

美容師になるための学校の中心は「美容専門学校」であり、そのなかでも「通学制」や「通信制」などのいくつかのコースがあります。

さらに、昼間に働きながら美容師免許を取得したいと考える人向けに、夜間に学べる美容専門学校も存在します。

自分のライフスタイルに合った学校選びをするのがポイントといえるでしょう。

なお、美容師免許を取得した人が、アイリストとしてさらにスキルアップを目指したいと考える場合には、民間のアイリスト専門スクールに通うこともできます。

ここからは、各種学校の詳細について紹介します。

美容専門学校

アイリストになるためには、まず美容師免許を取得する必要があり、その受験資格を得るためには厚生労働省が指定する美容学校に進学し、必要過程を修了しなくてはなりません。

美容専門学校には「通学制」と「通信制」があり、個人のライフスタイルや費用面にあわせて選択できます。

通学制(昼間コース)

昼間制の場合、通学期間は2年で、通常の高校と同じように週5日、朝から授業が始まります。

学費は夜間コースや通信制に比べると高くなる傾向にあり、200万円~300万円程度が相場です。

週5日の授業の大半を国家試験対策に費やし、専門講師がつきっきりで対策するため、十分な技術と知識が得られやすい環境のため、国家試験には通信や夜学に比較すると有利になるでしょう。

通学制(夜間コース)

働きながら美容師免許取得を目指す人を対象に、夕方から夜間にかけて授業を行うコースもあります。

夜間コースは学校によって授業時間は異なりますが、おもに19時~23時に授業が行われることが多く、昼に働いて自分で学費を稼ぐ必要がある人にはおすすめです。

学費は150万円~200万円程度と、昼間の全日制に比べると若干安くなります。

夜間の学校でも、2年間通って国家試験を受けることになりますが、学校によっては昼間制よりも授業内容が多少簡素化しているところも見受けられます。

通信制

通信制のコースでは、3年間学んだ後に国家試験を受けることになります。

ただし、3年間で300時間(非従事者は600時間)と、少ない授業時間で卒業資格が得られることが特徴です。

ほとんどの人が美容室で見習いとして働きながら、夕方、もしくは夏期、冬期に学校へ集中して通い、必須科目を受講しています。

費用は通学制より安く、50万円~70万円程度です。

国家試験対策でいうと、講師が直に指導し、カリキュラムが細かく網羅されている昼間制のほうが有利といえます。

しかし、国家試験にパスしてからサロンワークに移行すると、通信制で学びながらサロンワークを経験していた人の技術レベルは、昼間制と比較にならないほど差がついていることが多いようです

アイリスト専門スクール

美容師の専門学校で学べるのは、やはり「美容師」を目指す人向けの一般的なヘアカットやメイクが中心となるため、まつ毛に関する専門のテクニックや知識を身につけるために、美容師免許を得てからさらに別の学校に通う人もいます。

近年では、アイリスト養成のための専門のスクールができており、まつ毛のエクステやパーマなどについて徹底的に学べます。

ただし、「アイリスト」そのものの国家資格はないため、美容師の専門学校のように何年も通って試験勉強をするということはありません。

スクールは短期の講習をメインにしているところが多く、最短では1日コース、長くても数ヵ月ということが多いようです。

学費も数万円から数十万円程度で、美容専門学校よりは格段に安いです。

こうしたスクールに通うことの良さは、アイリストとしての活躍を考えている人の間で人脈ができることです。

また、学校が提携している美容サロンを就職先として紹介してもらえる可能性があるのも、大きなメリットといえるでしょう。

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アイリストに向いている人

美容への興味関心が高い

アイリストは、目元美容を通して女性たちの「もっと美しくなりたい!」という気持ちを後押しするのが使命です。

女性のアイメイクの流行は、季節やその年によってめまぐるしく変わるものです。

人気のあるタレントやモデルの影響も大きいうえ、画期的な新商品が出ることでメイクの手法が一気に変わることもあります。

アイリストはこういった流行を常に敏感にキャッチし続け、最先端のメイクやケアのテクニックを身につけることが大切です。

日頃から美容への興味があり、流行の最先端を追いかけたいという人にとってはやりがいのある仕事となるでしょう。

手先が器用

アイリストは繊細な手の動きが求められる仕事で、手先の器用さは大きな武器となります。

アイリストは先端が細くなっている「ツィーザ」とよばれるピンセットを使い分けながら、まぶたの際に人口のまつ毛を一本一本装着するまつ毛エクステや、まつ毛にロットを巻き、パーマ液を塗るまつ毛パーマの施術を行います。

少しでも手元が狂えばお客さまの皮膚や目を傷つけてしまいますので、細心の注意を払うことが必要です。

また「施術から数日ですぐにまつ毛エクステが取れてしまった!」「カウンセリングの希望と目元が違う」ということがないように、接着の際にはミリ単位の微調整を必要とします。

もちろん、やる気と覚悟をもち経験を積むことで、技術は後からどんどん身につくので、現時点で細かな作業があまり得意でなくても、すぐにアイリストに不向きとはいえません。

高い集中力

まつ毛エクステの場合、一本一本まつ毛を取り分けながら、1時間から1時間半に渡って作業を続けることになります。

一度接着してしまったものは、簡単には取り外せないうえ、まつ毛に負荷がかかるため、失敗することはできません。

長時間、集中力を切らさずに作業することがアイリストには求められます。

アイリストに向いている人・適性・必要なスキル

アイリストのキャリアプラン・キャリアパス

キャリアアップのスピードは速め

アイリストの働き方は、正社員やパートとしてアイラッシュサロンに勤務するほか、独立開業・フリーランスなどさまざまです。

しかし、美容師資格を取得し、アイラッシュスクールに通ったとしても、初心者は経験不足であり、すぐに独立開業し成功することは難しいです。

一般的にはアイラッシュサロンに就職し、実践的な経験を積みながら、技術を高めていきます。

アイリストの研修はサロンにもよりますが、一般的に3ヵ月程度と美容師などと比較して短く、早い段階でお客さまを担当するようになります。

そのため、一人前になるまでの時間も短く、自分の頑張り次第でどんどんキャリアアップしていくことも可能です。

中にはアイリストデビューから2年程度で店長になったり、独立して自分のサロンを開業したりする人もいます。

アイリストのキャリアプラン

一人前になったアイリストは、その即戦力を武器に、さまざまなキャリアプランを選択できます。

より給料、待遇がいいアイラッシュサロンに転職するほか、自分で独立開業する人もいます。

ほかにも海外で働いたり、フリーランスとして自分の実力を試したりする人もいます。

アイリストのキャリアプランで一番大切なことは、自分がどのようなアイリストになり活躍したいかを早くから意識して、努力することです。

アイリストを目指せる年齢は?

アイリストには年齢制限はないため、美容師免許を取得すれば、物理的には何歳でもアイリストになることは可能です。

美容師免許取得のため専門学校に通うのは、高校を卒業したばかりの10代の人が多いです。

しかし、昼間の学校のみならず、夜間コースや通信コースを置く学校もあり、こういった種類の学校であれば、社会人として仕事をしながら美容師への転職を目指す20代以上の人も少なくありません。

とはいえ、美容師免許の取得には、美容師養成学校で平均2年から3年学んだうえで、美容師国家試験に合格しなければならず、時間がかかります。

また、年齢を重ねると体力も衰え、老眼などのトラブルも生じてきます。

さらに記憶力なども一般的には加齢により低下し、新しい知識を習得するのに苦労する人もいます。

そのため、アイリストになるのであれば、遅くとも30歳くらいまでに美容師免許の取得をしておいたほうがよいでしょう。

多くのアイリストが最初に勤務するアイラッシュサロンでは、20~30代のスタッフが中心になっていることが多いため、30歳くらいまでのほうが違和感なく勤務できるというメリットもあります。

アイリストは男性でもなれる?

アイラッシュサロンのお客さまは圧倒的に女性が多く、アイリストも99%を女性が占める職業です。

一方で、最近、顔の印象を変えるための手段として、まつ毛エクステを取り入れる男性経営者、男性タレント、営業職の男性などもいて、都心部には男性専用のアイラッシュサロンも登場してきました。

そんななか、「女性アイリストでは緊張してしまう、恥ずかしい」という男性客もいて、男性アイリストの需要が高まっています。

女性客のなかにも、男性目線のまつエクを施せることから、男性アイリストをあえて指名する人もいます。

現状では、男性アイリストを募集しているところの多くは、男性向けの美容サロン・ネイルサロンで、展開するメニューのひとつとしてまつ毛エクステなどを設けているため、求人数はあまり多くはありません。

しかし、今後需要は高まることは予想されるため、今後積極的に採用を増やすサロンも増えていくでしょう。

アイリストの求人・採用状況・就職先選びのポイント

アイリストの就職先にはどんなところがある?

美容サロンがおもな勤務先

アイリストのおもな就職先は美容サロンで、最近は目元美容に特化したサービスを提供するアイラッシュサロンも増加しています。

アイラッシュサロンで勤務する場合、まつげパーマ、まつげエクステをおもに施術することになりますが、なかにはまつげエクステのみに特化したサロンもあります。

また、美容院やエステサロンにおける施術メニューのひとつとして、まつげパーマ、まつげ美容を展開するサロンもあります。

そのようなサロンでは、アイリストとして勤務することはもちろん、予約状況によっては美容師のアシスタント業務などが発生することもあります。

アイリストは全員、美容師免許取得者のため、なかには美容師とアイリストの兼務として採用されることもあります。

お客さまにトータルビューティを幅広く提供したいアイリストは、美容院、まつげ美容に専念したいアイリストはアイラッシュサロンに勤務するのがいいでしょう。

サロンのウリを見極める

ひとくちにアイラッシュサロンといっても、チェーン店・個人店など、その店ごとに特色があります。

立地によって店舗のカラーや客層は異なり、また接客スタイルや好まれるデザインが異なります。

さらに経営方針やコンセプト、ウリにする技術・サービスも店によって違うものです。

たとえば百貨店のフロアに入っている値段帯が高いサロンでは、ターゲットとする客層年齢が高めです。

丁寧な施術前のヒアリングなど、一人ひとりのお客さまへの接客時間は長くなる傾向にあります。

一方で、繁華街などで若者をターゲットにするサロンでは、盛り放題などの付け放題メニューがウリで、働くアイリストは短い時間でいかにたくさんのエクステをまつげに接着できるかが重要視されます。

就職を考える際は、自分の個性が発揮でき、得意とする技術やこれから磨いていきたい技術が学べる店を選ぶとよいでしょう。

アイリストの求人の状況

まつげエクステ、まつげパーマは、美容業界のなかで歴史が浅いものの、その市場規模は爆発的に伸びており、現在進行形で拡大しています。

その伸び率を背景に新規サロンオープンや既存美容サロンでアイラッシュコーナーの新設などが続いています。

これまでは、1店舗で展開するアイリッシュサロンがほとんどでしたが、最近ではチェーン展開をして、オープニングスタッフを定期的に採用する大手サロンもあります。

一方、アイリストは美容師免許が必要なため、ほかの美容職に比べるとなるハードルが高く、業界の伸び率に対して人材が慢性的に不足しているといわれています。

そのため、アイリストは美容職のなかでは比較的、給料や休日などの面で恵まれた求人が目立ちます。

変化の激しい美容業界なので楽観視はできないものの、美容師免許を取得すれば、アイリストとして就職するのに困ることはないといえそうです。

アイリストの就職先の選び方

雇用形態から選ぶ

アイリストの求人募集には、「正社員」「契約社員」「パート・アルバイト」とさまざまな雇用形態があります。

小さな店舗では正社員の募集は少なく、正社員は店長だけというケースもあるようです。

最初は非正規雇用スタートでもたくさんの顧客を掴むことができれば、いずれ正社員にステップアップできるケースもあります。

また、アルバイトとひとことでいっても、正社員と変わらないレベルのフルタイム勤務が求められることもあれば、週2回、4時間程度から働ける求人もあります。

正社員は雇用の安定性が高く、給料や福利厚生の面で有利ですが、繁忙期などは率先してシフトの穴を埋める必要があるなど、その責任も大きくなります。

家事や育児と両立したい、Wワークで働きたいなど、限られた時間を有効に生かしながらアイリストとして勤務したい場合は、非正規雇用を検討してみるとよいでしょう。

サロンの方針から選ぶ

まつげパーマ、まつげエクステの技術は年々進化しています。

新しい商材が開発されたり、海外から新しい技術が持ち込まれたりと、アイリストになってからも日々新しい知識や技術の習得が求められます。

なかには最先端の技術や商材をいち早く取り入れる方針のサロンもあります。

このようなサロンでは研修費用も会社負担にするなど、新しい技術を学ぶための投資は惜しまず、個々のアイリストの成長を大切にします。

個人の技術が売上に直結するので、歩合やインセンティブ割合が大きく、スキルアップしながら実力勝負をしていきたいアイリストに向いているでしょう。

一方、技術や接客がきっちりマニュアル化されているサロンもあります。

マニュアルがあるため、初心者や未経験者でも安心して働けるほか、現場から離れて長いというアイリストにも向いているでしょう。

運営母体から選ぶ

アイラッシュサロンは法人が運営するサロンと、個人アイリストがオーナーのサロンの2種類に分けられます。

個人が運営するサロンの場合、オーナーとの距離が近く、意見がしやすいほか、比較的休みがとりやすいなどの特徴があります。

人間関係は狭いものになりがちですが、身近に経営を学べるため、将来独立を考えている人には勉強になるでしょう。

一方で法人が運営するサロンは、教育制度が整備されているほか、福利厚生や社会保険制度が充実しているという特徴があります。

法人サロン、個人サロンではお客様との距離の取り方、学べるスキルなども変わってくる可能性があるため、よく検討しましょう。

アイリストの志望動機・面接

志望動機の注意点

アイリストを目指す際に志望動機を聞かれたときは、この業界に興味を持つことになったきっかけや熱意の強さをしっかりと語りましょう。

とくに、「自分はまつ毛が短くて幼い頃からコンプレックスだったが、まつ毛のエクステをしてすごく自信がついた」というような自分自身の体験したエピソードを交えて具体的に語ることで説得力を高めることが大切です。

さらにプロとしてやっていくにあたっては、「メイクやまつ毛のケアに興味があるからこの仕事をしたい」という自分本位な理由だけではなくて、「習得した知識や技術を使ってお客さまの魅力を引き出していきたい」という思いを持っているかどうかが問われます。

志望動機には、お客さまにどのように喜んでもらいたいかという自分の考えを含めるとよいでしょう。

面接の注意点

アイリストは技術職であると同時に接客業でもあります。

そのため、面接は接客業としての適性を見極められる場でもあります。

笑顔でハキハキと受け答えができるか、親しみやすさがあるかなどが見られます。

また、アイリストはお客様から憧れる存在でもあり、美しくいることが求められます。

アイリストの面接ではこういった点も考慮して、服装やヘアメイクをしっかりと整えて臨むようにしましょう。

華美すぎる服装などはNGですが、流行や季節感を大切にしたファッション、清潔感のある髪型やメイク、好感度の高いネイルなどが望ましいです。

アイリストの志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

就職先はどのように探したらよい?

アイリストの代表的な活躍の場である美容サロンの求人は、美容系専門の求人情報誌にたくさん掲載されています。

また、アイラッシュサロンのHPにも採用情報が載っていることが多いです。

アイラッシュスクールや美容師専門学校のなかには、就職サポートに力をいれるところもあり、学校に直接求人がくることもあります。

また経験者であれば、美容業界専門の派遣会社にスタッフ登録をするとよいでしょう。

派遣社員、契約社員として働きながら自分にあうサロンを探すこともできます。

求人を見るときに大切なことは、自分のスキルと会社側の求めるスキルレベルが同じかということです。

求人によって未経験者OKなものもあれば、即戦力を期待しているもの、店長候補とさまざまなので、自分にあったレベルのものを選ぶと採用されやすいでしょう。

アイリストの働き方の種類とその特徴

アイリストの雇用形態

アイリストの働き方は幅広く、自分のライフスタイルや重視するものに合わせて選択するできます。

さまざまな働き方のなかでも、正社員、アルバイト・パートの場合には、勤務先と直接契約を結び、雇用条件などを決めます。

派遣社員は派遣会社にスタッフ登録し、自分の希望に合うサロンを紹介してもらいます。

なお、アイリストの仕事では大掛かりな設備を必要としないため、アイリストは比較的、独立・開業が容易な職種とされ、独立して自分のサロンをもち、オーナーとして働く人も珍しくありません。

特定の企業に所属せず、面貸し・業務委託などのフリーランスとして活躍するアイリストもいます。

このように、アイリストは柔軟に働き方を変えられるという点も、出産・育児でキャリアが途絶えがちな女性に人気の理由のひとつといえます。

正社員のアイリスト

仕事内容・なり方

正社員で働くアイリストの仕事内容は、基本的に接客と施術です。

ほかにも電話応対、顧客管理、DM発送、清掃などの一般的なサロンワークを行います。

店長クラスになると、新人などの人材育成、経費管理など店舗運営にかかわることもあります。

最初から正社員として採用されることもあれば、最初はアルバイト・パートとして採用された後に正社員へと登用されることもあります。

未経験スタートの場合、パート・アルバイトからということも珍しくありません。

正社員を希望する人は、正社員登用制度があるサロンに就職するとよいでしょう。

正社員のアイリストとして働くメリット・デメリット

正社員で働く大きなメリットとしては、雇用が安定していることや、福利厚生が充実していることでしょう。

一方、デメリットとしては責任の重さや、チェーン展開するサロンなどでは異動や転勤があることが挙げられます。

営業時間の長いサロンではシフトを組みサロンを運営していますが、正社員は人手が不足した時に一番に出勤する必要があるほか、繁忙期には休日出勤を余儀なくされることもあります。

正社員のアイリストの給料

アイリストは美容師やネイリストなど他の美容職に比べ、給料が高いとされています。

正社員のアイリストとして雇われた場合、給料は18~20万円程度からのスタートになることが多いです。

スタッフを束ねる立場である「チーフアイリスト」になったり、店舗の経営全体を見渡す立場である「マネージャー」に昇格したりすることで、月給30万円以上の収入が見込めることもあります。

指名客がつくことでインセンティブが発生するほか、昇給も望めるのも正社員のよいところでしょう。

派遣のアイリスト

仕事内容・なり方

派遣で働くアイリストも、基本的には正社員同様に接客や施術が中心になります。

派遣のアイリストとして働きたい場合は、美容業界専門の派遣会社にスタッフ登録しましょう。

希望条件にあうものがあれば、派遣会社からサロンの紹介を受けられます。

気を付けておきたいのは、派遣の場合、より即戦力になれる人が求められる傾向が強い点です。

アイリスト自体、経験を積んでいくうちに技術が磨かれる専門職といえますが、派遣を求めているサロン側は、現在進行形で人手不足で困っていたり、店のイメージ向上のために高い技術力を持っていたりするアイリストを求めているケースが多いです。

そのため、時間をかけて人を育てるというよりも、すぐに第一線でバリバリ活躍してくれる人が重宝されます。

美容師免許が必須であることはもちろん、サロンワーク経験がある人や、アイリストのスクール出身者であると、仕事を紹介してもらいやすくなるでしょう

派遣のアイリストとして働くメリット・デメリット

派遣社員であれば、正社員に比べて勤務時間や勤務日数などの点で自由度が高く、一定の期間だけ働いて、別の職場に移るといったこともしやすくなります。

そのため、あえて派遣という働き方を選び、スキルアップに務めたり、自分に合う職場探しに取り組んでいたりするアイリストもいるようです。

また派遣会社が間にはいるため、サロン側となにか揉めたときなど相談できるというのも人によっては助かると感じるようです。

一方、通常、派遣社員は1つの事業所で原則、最長3年までしか働けないと決まっています。

もっと短期で契約が終わるケースもあるほか、次の派遣先がすぐに決まる保証もありません。

雇用の安定性に欠ける点が派遣社員のデメリットでしょう。

派遣のアイリストの給料

派遣のアイリストは、働き方の自由度が高いという点ではパートやアルバイト同じですが、即戦力を求められるだけにパート・アルバイトより時給が高いのもメリットのひとつです。

時給1,500円程度が相場となっているため、勤務時間が長くなれば、月給で正社員を超えることもあります。

効率的に短期間だけ稼ぎたい場合はおすすめですが、長期的に給料面をみるのであれば、昇給やボーナスがある正社員のほうがメリットが大きいと感じられる場合が多いでしょう。

アルバイト・パートのアイリスト

仕事内容・なり方

アルバイト・パートの仕事内容も基本的には他の雇用形態と変わらず接客・施術が中心になります。

なかにはアルバイト・パートは見習いという立場で、サロン内の雑務や先輩アイリストの補助を行うこともあります。

アルバイト・パートとして働きたい場合には、サロン店頭や求人情報誌の求人募集を見て、それをもとに直接サロンに応募するのがスムーズでしょう。

サロンによっては、新人はすべてアルバイト・パートからのスタートというところもあります。

アルバイト・パートのアイリストとして働くメリット・デメリット

アルバイト・パートのアイリストは、正社員に比べて「週2日勤務でOK」「1日4時間から勤務OK」など、短時間勤務が可能な点がメリットです。

アルバイト・パートという働き方を選ぶ人の理由はさまざまですが、たとえば子育てをしているためにフルタイム勤務が難しい人、生活のために別の仕事を続けながらアイリストとしてのスキルアップを目指す人などが多いようです。

ただし、サロンによっては、アルバイト・パートであっても、正社員と同じ勤務時間を求めるケースもあります。

アルバイト・パートという名称にとらわれず、その実態をよくみるようにしましょう。

デメリットとしては、給料が他の雇用形態に比べて低いこと、サロンによっては勤務時間が少なく思うように稼げないなどがあります。

一般的には、各種保険や交通費支給、休暇制度も正社員に比べると劣るといわれています。

アルバイト・パートのアイリストの給料

アルバイトやパートは時給制で、その額は能力や経験によって変わってきます。

時給900円~1,000円程度からスタートする人が多いようです。

勤務先によっては「歩合給」が取り入れられており、お客さまの指名をもらって施術をすることで給料が増えていくケースもあります。

オーナー(独立開業)のアイリスト

仕事内容・なり方

アイリストは比較的、独立開業がしやすい職種で、アイラッシュサロンで技術・経験を積んだあと、自分のサロンをオープンする人もいます。

開業には保健所の許可が必要となります。

賃貸した物件にサロンを構えるケースと、自分の自宅の一部をサロンにするケースがあります。

どちらもメリット、デメリットがありますが、最初は初期費用を抑えるためにも自宅の一部をサロンにするケースが多いようです。

独立開業した場合、施術と同時にオーナーとしての仕事内容も加わります。

集客が大きな課題となるため、人脈づくりやSNS更新などを行うアイリストが多いです。

サロン運営が成功し、他の従業員を雇うようになると、施術は行わず、オーナー業務に専念するアイリストもいます。

オーナー(独立開業)のアイリストとして働くメリット・デメリット

自分のサロンをもち働くメリットは、自分の理想とするサロンを作りあげるられる点です。

内装から接客方針、値段まで自分で決められるため、雇われていたときより仕事が楽しく感じられる人もいるようです。

自分で予約をコントロールできるため、働く時間・曜日の融通もききます。

家事に育児に忙しい主婦アイリストは、自宅をサロンにして、通勤時間をなくし、仕事と家庭の両立を上手にしている人もいます。

デメリットは、集客が上手にいかない場合、思った以上に稼げないことです。

独立開業には最低でも100万程度かかるため、金銭面でのリスクを抱えているといえます。

オーナー(独立開業)のアイリストの給料

独立開業した場合の年収は、個人差が大きくなります。

1日に2人程度のお客さまの施術しかしない人もいれば、従業員も雇い、毎日フルで施術する人もいます。

また集客がうまくいっているかどうかも年収を左右します。

年収はサロン勤務とたいして変わらない人から、1,000万円以上稼ぐ人までいます。

フリーランスのアイリスト

仕事内容・なり方

特定のサロンに所属せず、個人事業主として働くフリーランスのアイリストもいます。

この場合、サロンの看板などなく自分自身の腕で勝負するため、技術や経験を積んだ中堅からベテランクラスでないと難しい働き方です。

フリーランスで働くには「面貸し」といって、サロンの一部のスペースを借りて自分でお客さまを集客し、施術するケースがあります。

また、サロンと業務委託契約を結び、サロンにきたお客さまを施術するケースがあります。

仕事内容は通常のアイリストと同じ接客・施術ですが、面貸しの場合は自分でお客さまを集客する工夫が必要になります。

フリーランスのアイリストとして働くメリット・デメリット

フリーランスになると、独立開業と同じように自分の働きたい時間・曜日をコントロールしやすいです。

独立開業には初期費用が必要など金銭面の不安もありますが、フリーランスの場合は費用負担がほとんどどなく、リスクが少ないといえます。

正社員・アルバイトなどと違い、サロン側と条件を交渉できるため、普通にそのサロンに勤務するより年収がアップする可能性もあります。

一方、デメリットとしては、独立開業に比べて自分の色を出しにくいことがあげられます。

また、個人事業主として税金の申告なども必要になり、煩雑な手続きに苦手意識をもつ人もいます。

フリーランスのアイリストの給料

独立開業と同様に、年収は個人差が大きい働き方です。

フルで働く人もいれば、副業の位置づけで本業のあとに数時間働く人まで様々です。

一般的には頑張れば頑張るほど、年収アップが可能といえます。