アイリストのつらいこと・大変なこと・苦労

アイリストのつらいこと・大変なこと

神経をつかう地道な作業

アイリストは美容に関わる華やかな仕事というイメージがある一方、実際に働くアイリストは日々の業務に強いプレッシャーを感じているといわれます。

なぜなら、アイリストの仕事はまつ毛というミリ単位の施術部分に、「ツィーザ」と呼ばれる器具を使い丁寧に1本1本植毛していったり、「ロット」を巻き付けていったりする地道な作業だからです。

まつ毛は目に近いため、少しでも手元が狂うとお客さまの眼球を傷つけたり、薬剤がお客さまの目に付着し炎症をおこしたりしかねません。

また、施術から数日で「すぐにまつ毛エクステが取れてしまった!」というクレームが入ることもあるため、接着の際には細心の注意を払います。

そのため、アイリストは1時間から1時間半程度の施術中、高い集中力を保ち、細心の注意を払いながら、地道に施術を行う必要があります。

お客さまの多い日には、朝から晩までひっきりなしにこうした細かい作業が続くため、一日の仕事を終えるとクタクタで、緊張しすぎて頭痛や肩こりに悩まされるという人も少なくありません。

顧客を掴むまでに努力が必要

アイリストは美容師ネイリスト同様に、個人の技術、知識、接客スキルがダイレクトに顧客獲得につながる職業です。

実力があり人気があるアイリストは、指名客も多く、それに伴いインセンティブが発生したり、待遇のよいサロンにうつることができたりと、年収アップも可能です。

逆に技術のないアイリストには、指名客もつかず、「あまり綺麗にみえない」というようなクレームも入り、当然収入アップも見込めないという厳しい現実があります。

お客さまの信頼を得て、人気アイリストになるには、「安全」かつ「スピーディ」にお客さまのニーズに応えた理想の仕上がりを提供することが大切です。

人気アイリストはお客さまの生え癖を見抜き、施術中に微調整を行う、その人に合う提案を行うなどの工夫を行っています。

たとえばまつ毛パーマの場合、左はとれやすいから、右に比べて強めにパーマをかけたり、まつ毛エクステの場合、目の形の左右差をみながら右と左で毛の種類や太さを変えたりする提案を行います。

これらは技術、知識、経験が必要で、身につけるにはかなりの努力と工夫が求められます。

指名客がつきはじめるまでが長いため、焦燥感や劣等感を感じてしまうアイリストも多いです。

業務時間外に練習を重ね、地道に実力を高める粘り強さ、覚悟が大切です。

アイリストの悩み

 

アイリストの職業病は?

アイリストは、まつ毛エクステやまつ毛パーマなど、お客さまの「目元」に特化した施術を行います。

目元はとても繊細な部分であり、そこを扱うには多大な集中力と細かな手の動きが要求されます。

そのため、失敗が許されないという精神的なプレッシャーだけでなく、肉体的にもハードで、職業病に悩むアイリストが多いです。

たとえば、一点を集中して見続けるため、眼精疲労がたまり、頭痛の要因になります。

加えて、施術中は常に首を下に向けた状態のため、筋肉が凝り固まり、結果として慢性的な首こり・肩こりにつながります。

さらにアイリストは、施術中のほとんどの時間を椅子に座った状態で過ごします。

長時間の立ち仕事となる美容師に比べると、座っているほうが楽に思えるかもしれませんが、同じ姿勢で椅子に座り続けるのは腰痛になりやすいです。

プライベート時間は、マッサージや整体に通いながら、自分の体を労わり、少しでも症状を緩和させようとするアイリストも多くいます。

アレルギー発症

まつ毛エクステの施術には、「人工毛」とお客さまの「自まつ毛」を接着させるため、「グルー」とよばれる糊を使用します。

このグルーはアイリストにとって必要不可欠なものですが、ホルムアルデヒドという揮発成分が出て、それが人によってアレルギー反応を引き起こし、吐き気や頭痛、むくみ、倦怠感といったさまざまな症状が現れることがあります

日々仕事でグルーがある環境にあるアイリストは、健康に影響を受けるリスクが高まります。

サロン内の換気をしっかり行う、体に優しいグルーを使うなどの対策方法があるものの、アレルギーを発症してしまい、アイリストの職業を辞める人もいます。

アイリストを辞める理由で多いものは?

 

体調面の不安

同じ姿勢で長時間施術を行うアイリストは、肩こり、頭痛、腰痛、眼精疲労を抱えることが多くあります。

なかにはアイリストの仕事に不可欠なグルーにアレルギー症状がでる場合もあります。

仕事内容は大好きだけれど、体調不良がきっかけでアイリストを続けられないと判断し辞めていく人も多くいます。

お客さまからのクレームや接客の悩み

「まつ毛エクステや、まつ毛パーマが理想通りの仕上がりではない」「施術後すぐにまつ毛エクステがとれた」などのクレームが、店舗によせられることもあります。

クレームは店の評判にもかかわるうえ、顧客獲得にもつながりません。

一生懸命に施術をしてもクレームが入ってしまうと、自分のアイリストとしての資質に自信がなくなり、辞めてしまう人もいます。

また、アイリストは美容師やネイリストに比較すると、施術中の会話は少ないとはいえ、カウンセリングから見送りまで一人で担当するため、接客での悩みも生じやすいようです。

お客さまの態度や表情が不機嫌そうだったり、満足していない様子だったりすることもあります。

施術自体には自信があっても、接客に向いてないと感じた場合、アイリストの現場から去る人もいるようです。

ライフスタイルの変化

アイリストに年齢制限はないものの、20代~30代の女性が大半を占めます。

その年代は、ちょうど結婚や出産、育児とライフスタイルが大きく変化する時であり、それを機にアイリストを辞めることも多いです。

特に妊娠の場合、大きいお腹をかかえ、施術を行うことは肉体的にも難しいようです。

アイラッシュサロンは比較的小規模な所が多く、福利厚生が充実していないことも、アイリストの仕事を離れる要因になっているといわれます。