カラリストの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「カラリスト」とは

カラリストの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

目的やTPOにふさわしい色彩をアドバイスする、色彩のプロフェッショナル。

カラリストとは、お客さまの目的やTPOに合わせてそれにふさわしい色彩をアドバイスする「色彩のプロフェッショナル」です。

アパレル業界や美容業界、インテリア業界などで幅広く活躍しており、商品の売上を伸ばすための効果的な色彩の活用法を提案したり、個人のお客さまに似合うパーソナルカラーを提案したりします。

資格は必須ではありませんが、日本カラリスト協会が主催する「パーソナルカラリスト検定」など複数の民間資格があります。

新しい職業であるため認知度はそれほど高くなく、現在は美容師やスタイリストなどの仕事と兼任している人もおり、収入は活動内容によってだいぶ変わってきます。

色彩に関わる業界であればどこでも活躍するチャンスがあり、今後さまざまな業界で需要が高まっていくものと考えられます。

「カラリスト」の仕事紹介

カラリストの仕事内容

カラリストとは、お客さまの目的やTPOに合わせてそれにふさわしい色彩をアドバイスする「色彩のプロフェッショナル」です。

色彩調和の理論をもとに、色彩の持つ意味やイメージを考慮しながらお客さまの要望をかなえる色彩を提案することがカラリストの仕事です。

具体的には、商品企画やマーケティング戦略において、商品の売り上げを伸ばすために効果的な色彩の活用法を提案することや、一人ひとりの肌や髪、瞳の色などから、その人に似合うパーソナルカラーを見つけたりすることなどが挙げられます。

そのため、アパレル業界や美容業界、インテリア業界などで幅広く活躍しています。

カラリストになるには

カラリストに資格は必須ではありませんが、日本カラリスト協会が主催する「パーソナルカラリスト検定」や東京商工会議所が主催する「カラーコーディネーター検定」など、色彩に関する資格を取得していると有利です。

資格取得は市販のテキストで独学でも可能ですが、より専門的な色彩の知識や技術を身に付けるには美術系、デザイン系の専門学校で学んだり、カラリストの専門講座を受講するなどしたほうが近道です。

同時に、カラリストとして現場で働きながら経験を積むことも大切です。

勤務先によっては、そこで必要とされる資格も併せて取得しないと就職が難しくなります。

たとえば、美容サロンでカラリストとして働きたいと考えているのであれば、美容師免許を取得して美容師の業務もできる人でないと就職先が狭まることになるでしょう。

カラリストの給料・年収

カラリストの収入は勤務先や雇用形態によって異なります。

また、カラリストの仕事だけを専門とする人もいれば、美容師やスタイリストなどの仕事と兼任している人もいます。

企業やサロンに勤める場合、収入は一般的な会社員とほぼ同じです。

目安としては、初任給が月収19万~20万円ほどで、年収は平均で500万円前後となります。

フリーランスで働く場合は、人によって収入はまちまちです。

月収が十数万円という人もいれば、お客さまが大勢ついている売れっ子カラリストでは月収50万円程度、年収700万円程度になる人もいます。

カラリストの現状と将来性・今後の見通し

カラリストはまだまだ新しい職業なので、認知度はそれほど高くないというのが現状です。

しかし、最近では色彩が人に与える影響や心理的効果について研究が進んでいます。

色彩をうまく活用することによってイメージアップにつなげたり、自分に似合う色彩をファッションに取り入れることによって自分に自信を持てるようにしたりといった取り組みが注目されるようになってきました。

そのため、これからさまざまな業界で需要が高まっていく職業といえるでしょう。

センスと実力が認められれば、幅広い分野で活躍できる可能性のある職業です。

カラリストに向いている人・適性

流行に敏感でおしゃれが大好きな人や、色彩調和の理論を学んだり、色材の調合を研究したりすることが得意な人が向いています。

色彩に対する感性も大切ですが、常に探求心を忘れない職人気質の人のほうが向いているといえます。

また、カラリストはお客様の要望を聞き出し、それに見合ったアイデアを伝えることも大切な仕事です。

そのため、接客態度の良さやスムーズなコミュニケーション、自分の意見を伝えるためのプレゼン能力も求められます。

お客さまの要望を正しく理解することはもちろん、お客さま自身も気づいていない魅力や潜在的な願望を引き出すことができる洞察力も必要です。

カラリストの勤務時間・休日・生活

企業やサロンに勤める場合、勤務時間や休日は所属先によりますが、生活スタイルは一般的な会社員とほぼ同じです。

フリーランスの場合は、自分で働く時間や休日を決められるという自由度はありますが、働かないとそのぶん収入が減ってしまいます。

また、カラリストとしての仕事だけでなく、営業も自分で行う必要があります。

近年、色彩についての研究は進歩し、色材も新しいものがどんどん世の中に出ています。

色彩を取り巻く環境は常に変化しています。

そのため、カラリストは流行をチェックしたり、さまざまなデザインや芸術作品に触れたりして感性を磨く必要があります。

これは会社員でもフリーランスでも同じことです。

カラリストの求人・就職状況・需要

カラリストは色彩に関わる業界であればどこでも活躍するチャンスがあります。

そのため、就職先は多岐に渡ります。

具体的な就職先としては、主にアパレルメーカーや美容サロン、ブライダルサロン、建築やインテリア関連のメーカーなどが挙げられます。

また、Web開発会社や広告会社に就職する人もいます。

就職後の仕事内容も、デザインや商品企画、マーケティング、パーソナルカラー診断などさまざまです。

雇用形態としては企業の正社員として働く人が大半ですが、経験を積んだのち、独立してフリーランスとなって活躍する人もいます。