アイリストが独立・開業するには?

独立開業を目指すアイリストは多い

 
アイリストは近年注目度が高まっている職業で、多くの人が美容室やエステサロン、アイラッシュサロンといった「美容」に関わる場所で活躍しています。

美容学校を出て美容師免許を取得するとそれらの店へ就職をし、社員やアルバイトスタッフとして働くのが一般的ですが、経験を積んでスキルアップすると、独立・開業に至る人もいます。

もちろん、アイリストの全員が開業するわけではありませんが、「自分の腕一本で勝負する」「自分の店を持つ」というのは、技術職であるアイリストにとって、とても大きな夢や憧れなのかもしれません。

開業にあたりいくつか注意点はあるものの、美容室ほど大規模な設備は必要ありませんし、自宅の一部をサロンとして使って仕事をすることも可能です。

開業形態にもよりますが、独立費用は100万円~200万円からスタートできるようです。

開業時の注意

美容師免許は不可欠

開業する場合、サロンに雇われて働く場合、いずれにしても、アイリストとして施術をするのであれば「美容師免許」が必須です。

アイリストの世界では有名な「日本アイリスト協会」の資格を持っているとしても、美容師免許は必ず取得していなくてはならないため、注意が必要です。

なお、美容師免許を取得したアイリストが自店に在籍し、施術を担当していれば、施術を行わない無免許のオーナーが保健所登録することは可能です。

保健所の許可が必要

美容所を開業するには、保健所への登録が必須で、各自治体によって定められている基準を満たす必要があります。

これは安全に施術をするためのもので、衛生管理方法から建物の状況、設備などについてなど細かくチェックされます。

たとえば東京都(八王子市・町田市以外)では「美容の業務を行う1作業室の床面積は、13平方メートル以上であること」「美容所内の炭酸ガス濃度を0.5%以下に保つこと」といった条件があります。

ほかにも基準が設けられていて、改装などを行わなければ登録ができないこともあります。

改装工事などを行う前に保健所に設計図面を持参し、事前相談を行うと、修正が必要な所が分かるため、時間・費用面でも効率的です。

同時に、目元はとてもデリケートな部分のため、伝染性疾病がないことを証明するための医師の診断書も提出します。

もし登録をしないまま開業したことが発覚すれば、美容師法違反として摘発の対象となってしまいます。

経営者意識を強く持つ

サロン勤務に比べ、開業することで年収アップの可能性、融通のきく働き方など得られるメリットは大きいです。

しかし、独立開業するのであれば、アイリストとしての技量だけでなく、経営者としての感覚も必要になります。

店の売上管理などの経理的なことや、新規のお客さまを開拓するための営業活動、また、店が軌道にのって人を雇うことになれば教育プログラムの作成や人材教育まで行わなければなりません。

さらに、お客さまに来てもらい、また来たくなるようなサロンづくりを心掛ける必要があります。

店のホームページ上にどのようなサービスを提供しているのか告知したり、アイリストの経歴や店内のイメージ写真を掲載したりして、初めてのお客さまが安心して利用できるような工夫をしていくことも大切です。

また独立後も大手サロンなどの勉強会に参加するなどして、日々新しい知識を習得する努力も必要です。

店を出して大きく成功させたいと思うのであれば、立地や規模、コンセプト、サービス・メニュー内容などを十分に検討し、計画的に開業準備をしていく必要があるでしょう。

開業の形式

 

店舗型

 
ビルのテナントや路面店を借り、店舗型のアイラッシュサロンとして開業する方法です。

立地条件を自分で選択できるため、自分のサロンコンセプトに合う環境、内装にしやすいです。

また人目につきやすいため、自宅サロンに比べ、集客力があり、住所を公開し宣伝活動を行いやすいというメリットがあります。

自宅サロンに比べ、公私を分けやすく、プライベートと仕事を分けたい方にもおすすめです。

一方、初期投資費用が店舗型に比べて高くなりがちです。

特に繁華街の商業ビルなどは賃料、保証金も高いほか、敷金礼金も賃料の半年~10ヵ月分必要なところもあります。

独立費用は運転資金などもあわせ、200万円~300万円は準備しておきたいところです。

自宅型

 
自宅型サロンのメリットは、開業資金や運転資金が店舗型に比べ、抑えられることです。

独立費用は運転資金などもあわせ、100万円~200万円程度が相場です。

アットホームな雰囲気で接客ができるため、大きなサロンの雰囲気を好まないお客さまに好まれます。

また自宅のため、予約のない時間は別の部屋で家事や自分の趣味を行うこともできます。

一方で、住居の一部をサロンにする場合、開業場所を自由に選べないほか、生活感がでやすいというデメリットもあります。

さらに住居に不特定多数のお客さまを招くことになるため、お客さまもアイリストも安全面で不安を感じることもあり、防犯対策が必要でしょう。

マンションの場合は、大家、管理会社、近隣住人への確認も必要になります。

セルフエクステのレクチャー

現在注目を浴びている開業形態として、「セルフまつげエクステのレクチャー」というものがあります。

サロンに行くお金や時間がないときや、2~3本をすぐにリペアしたいときなどに、便利で費用が安いセルフエクステをしたいという人は増えています。

一方、メイクやネイルよりも複雑で技術の差がでやすい作業なので、道具の選び方や使い方、そしてエクステの正しい装着方法などを学びたいという人は多いのです。

セルフエクステのレクチャーは、マツエクのテクニックを伝授したり、お客さまの目の形やなりたいイメージに合ったアイラッシュを提案したりする仕事です。

こちらはお客さまの身体に触れなければ美容行為と見なされないため、美容師免許も不要なほか、初期費用も30万円ほどで済みます。