中学校教師の勤務時間・休日

勤務終了時刻はあってないようなもの

公立中学校は、8時前後が勤務開始時刻で、終了時刻は16時から17時の間に設定されています。

しかし、平成18(2006)年に行なわれた「教員勤務実態調査暫定集計」によれば、7、9、10、11月(通常期)における1日あたりの平均残業時間は、中学校でそれぞれ2時間26分、2時間10分、2時間7分、2時間8分となっています。

放課後の部活動指導あり、授業の空き時間に手が回らなかった事務的な仕事あり、と勤務終了時刻ぴったりには帰路につけないのが現状です。

ちなみに、同集計では1日あたりの休憩時間も挙げられており、中学校ではそれぞれ10分、11分、7分、7分だったと発表されています。

ここから、事前に割り振られている休憩時間でも指導や支援を優先させなければならないために、結果として充分に休めていないことが分かります。

もちろん、文部科学省や各自治体、各校においてこのような実態を改善しようと、事務処理の軽減措置や定時帰宅を促す日を設けるなど、適正な勤務時間に戻す取り組みを行なっています。

しかし、授業の始業から終業時間までだけでなく、放課後でも生徒たちが学校にいる間は、子どもたちの指導や安全管理を怠るわけにはいかないため、どうしても8時間の正規勤務時間を超えてしまうのです。

休日は専ら部活動指導

運動部や一部の文化部では、土・日でも練習または試合・発表会があります。また、平日にやり遂げられなかった仕事をするために、「出勤」してくる先生も。

平成18年に実施された「教員意識調査」(全国の小・中学校の校長・教頭・教員の8,059人が調査対象)では、「土日等の休日出勤が多い」という項目に48.0%もの教員が「あてはまる」もしくは「どちらかといえばあてはまる」と答えています。

中学校の先生としての醍醐味の一つに、「部活動指導を通じて生徒たちと交流し、その成長を支える」ということが挙げられますが、これは同時に教師自身の休日を返上して生徒たちと過ごすことを意味しています。

年次有給休暇

継続勤務期間に応じて「年次有給休暇」(通称「年休」)が与えられます。これは、「年次」とあるように、年度ごとに付与される有給休暇です。

急な発熱や子どもの参観日など、事情によって休まなければならないときには「年休」の扱いで欠勤する先生方が多いです。

夏休み中など、生徒たちが登校していない日で緊急の業務がない場合に、労働者の権利として取るように設けられています。

過労やストレス、普段から家族との時間が取れないことを心配する管理職(校長や教頭)から「支障のない範囲で年休を取ってリフレッシュして」などと声を掛けてもらえる学校もあります。

しかし前述の通り、長期休業中も部活動の指導等があって、年休をなかなか消化しづらい教員がいるのも事実です。

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