中学校教師採用試験の難易度、合格率、倍率

中学校教師の採用までの流れ

中学校教師として働くには、まず大学や短大などで所定の教育課程を修了し、中学校教諭の免許状を取得する必要があります。

その後、公立中学校を目指す場合には自治体が実施する教員採用試験を受験し、合格後、採用されることで中学校教師として働くことができます。

なお、一部の自治体では、中学校の教師を目指す場合でも、高等学校の教諭免許状も持っていないと受けられないことがあるため注意が必要です。

私立中学校の教員として働きたい場合には、各学校が独自に実施する教員採用試験を受け、合格を目指すことになります。

中学校教師になるには? 必要な資格や免許は?

中学校教員採用試験の受験資格

教員採用試験は、自治体ごとに年に一度、実施されます。

受験資格は自治体によって異なりますが、大前提として、受験する中学校の教員免許状、そして志望する教科の教員免許状を取得する必要があります。

多くの人が気にする「年齢制限」については、制限を設けていない自治体も増えており、年齢制限がある場合でも自治体によっては59歳まで受験できるなど、かなり幅広い年代の人にチャンスがある試験となっています。

そのため、大学を出たばかりの新卒ではなく、すでに社会人として働いていた経験を持つ人などが教員採用試験を受けるケースも多いです。

上記のほか、欠格事項として「18歳未満の者」や「禁錮以上の刑に処せられた者」などいくつかの事項が掲げられていますので、自治体の受験資格をよく確認しておきましょう。

中学校教員採用試験の合格難易度

教員採用試験は、平成20年くらいから倍率が下がる傾向が続きました。

その背景には、団塊の世代にあたる教員が定年を迎え、その補充のため採用者数が増えたことが挙げられます。

しかし、そうした採用の傾向はそろそろ終わりを見せ、ここ数年は採用数を減らす動きが見られています。

だいたい中学校の教員採用試験は例年7~8倍程度を推移していますが、教科と自治体によっても差が出やすく、ある教科は5倍程度なのに、別の教科では10倍を超えるようなこともよくあります。

こうしたことから、受験する科目によってはかなり高倍率になることもあり、決して難易度の低い試験ではありません。

なお、自治体によっては、社会人経験者を対象に「社会人特別選考」など、一般選考以外の試験を実施するところもあります。

その場合、筆記試験の一部が免除されるなどの場合がありますので、自分にとって少しでも有利に受験できそうな自治体がないか調べてみてもよいかもしれません。

中学校教員採用試験の合格率

教員採用試験は、各自治体によって生徒数・学校数が異なるため、採用数にもばらつきがあります。

例年、小学校の採用試験に比べると、中学校の採用試験の採用倍率は高くなる傾向にあります。

近年は全国平均で今後、少子化によって生徒数が減れば教員数も減ることとなり、採用試験の難易度はさらに上がることが予想できます。

諸外国と比較すると1学級当たりの児童生徒数が多いといわれる日本ですが、今後、義務教育の充実のために教員数を増やすにしても予算の問題があり、教員採用数が大幅に増えることは想像しにくい状況です。

なお、教員採用試験は日程がずれていれば併願も可能です。

実際、実家のある自治体や、教員免許を取得した短大・大学の所在地で中学校教員の採用数が少なく合格が難しそうであれば、他の都道府県市町村の試験を受けるという人もいます。

しかし、近隣の自治体はだいたい同じ日程で採用試験を実施するため、併願受験が難しい場合があります。

中学校教師採用試験の受験者数・合格率・倍率

中学校教師採用試験受験者数

中学校教員採用試験の受験者数は毎年6万人前後で推移しています。2018年度の受験者数は54,266人でした。

中学校教師採用試験受験者数_2018

中学校教師採用試験採用者数

中学校教員採用試験の2018年度の採用者数は7,988人となりました。団塊世代の退職者が増え、教員を増員する必要があったためですが、採用増も一段落し、今後は横ばいとなっていくと予想されます。

中学校教師採用試験採用者数_2018

中学校教師採用試験採用倍率

採用倍率はかつては18倍ほどありましたが、採用増に伴い倍率は低下し、最近は7倍ほどとなっています。2018年度試験の採用倍率は6.8倍となりました。なお、男性は7.4倍、女性は6.0倍と男性の方がやや高い倍率です。

中学校教師採用試験採用倍率_2018

中学校教師採用試験受験者男女比率

以前は女性の受験者比率が高かった中学校教諭採用試験ですが、2006年から男女比率が逆転しています。2018年度の受験者男女比率は男性62.3%、女性37.7%となりました。

中学校教師採用試験受験者数男女比率_2018

中学校教師採用試験採用者男女比率

採用者の男女比率の割合は、受験者数の比率と比べるとやや女性が多くなっています。2018年度の採用者男女比率は男性57.4%、女性42.6%となりました。

中学校教師採用試験採用者数男女比率_2018

2018年度 中学校教師採用試験受験者の新卒・既卒比率

2018年度の中学校教師採用試験の受験者の割合は新卒が30.2%、既卒が69.8%でした。臨時教員として働きながら、試験を受ける人が多いため、既卒の割合が多い傾向にあります。

中学校採用試験新規・既卒受験者割合_2018

2018年度 中学校教師採用試験受験者の新卒・既卒採用率

採用率とは、「採用率(%)=採用者数/受験者数」で算出される数字です。中学校教師採用試験においては、新卒生のほうが、やや高い採用率となっています。2018年度は新卒15.9%、既卒14.2%、全体14.7%でした。

中学校教師採用試験新規・既卒採用率_2018

2018年度 中学校教師採用試験受験者の学歴別採用率

中学校教師採用試験の学歴別採用者数は一般大学が最も多く5,085人となっています。一般大学の採用率は12.5%、教員養成大学の採用率は25.9%となっています。なお、「教員養成大学・学部」とは、国立の教員養成大学・学部出身者のことを指します。

中学校教師採用試験学歴別採用者数_2018

中学校教師採用試験試験の概要

中学校教師の採用試験は、各都道府県で行われます。詳細については各都道府県のホームページをご確認ください。

試験日

一次選考は7月、二次選考は8月に実施。

受験資格

受験する教科(科目)の中学校教諭普通免許状
受験する教科(科目)の高等学校教諭普通免許状
◆中学校、高等学校の両方の免許状が必要です。 

試験内容

<第一次選考>
教職教養〔60分間〕
専門教養〔60分間〕
論文〔90分間〕

<第二次選考>
面接:集団面接、個人面接
実技:◆中高共通、小中共通、特別支援学校の音楽・美術・保健体育・英語の受験者が対象です。

※詳細および最新の情報は各都道府県の教員採用ホームページをご確認ください。
東京都教員採用選考の案内