新任の中学校教師は大変? 初任者研修とは?

中学校教師の1年目

中学校教師は、初めて採用され、現場に配属となった初年度(1年目)は「初任者」と呼ばれることになります。

初任者にとっては、授業や行事など初めて臨む事柄が続きますから、緊張している時間(期間)が長くなります。

それに加えて、周囲の先生方や生徒・保護者との人間関係も一から築いていかなければならないので、気を遣います。

さらに、後ほど説明する「初任者研修」で研究授業をしたり、レポート等の提出を求められたりもします。

校外研修で出張することになると、自習課題を作成し、自習監督を他の先生にお願いし、帰着してから研修内容について報告書をまとめなければなりません。

このように、初任者としての1年間はとても忙しく、気を張って過ごす日々になります。

「こういう先生になりたい!」という理想も、初めのうちは失敗や後悔のほうが多くなり、叶えられないことでしょう。

しかし、先輩教員にもみんな初任者だった頃があり、たくさんの失敗を経て現在の指導スタイルを確立したわけです。

初めの1年間、中学校教師としての「現実」は「理想」とはかけ離れているかもしれませんが、それを徐々に近づけていく努力を続けるうちに「初任者」とは呼ばれなくなり、いつしか自分も尊敬する先輩教員の仲間入りをしていることに気づくでしょう。

中学校教師の「初任者研修」とは?

新任教員の学びの場

一般企業では、よく「新人研修」として、その職場において知っておくべき、また身につけておくべき事柄を先輩社員からレクチャーしてもらう機会があります。

中学校などの教育現場においても、実践的指導力と使命感を養うとともに幅広い知見を得させるため行われる研修が設けられています。

この研修は「初任者研修」と呼ばれ、教諭(正規採用の教員)になって初めて職務に当たる先生=「初任者」が、採用された日(多くはその年度の4月1日)から1年間、受けることになります。

ちなみに、正規採用前に臨時講師として勤務した経験のある先生も、この初任者研修を受けます。

具体的には、教員として必要な素養などについて説明を聴いたり、先輩教員の示範授業を見学したりするほか、自身が研究授業を行なって参観した先輩教員から指導や助言を受けることもできます。

初任者研修の内容

初任者研修は、大きく「校内研修」と「校外研修」に分かれます。

校内研修は、週10時間、年間300時間程度行われ、配属された学校内で行われます。

授業の準備や実践の基礎(指導案の書き方、板書の仕方、発問の取り方など)についての指導を受けながら、教師としてのスキルを高めていきます。

校外研修は、最寄の教育センターなどに集まって事例発表・討論をしたり、企業や福祉施設などでの体験研修がおもな内容となります。

こちらは年間25日程度で設定され、参加型・体験型・討論などさまざまな研修を受けながら、幅広い知見を得ることができます。

初任者にとって大切な心構え

新任の中学校教師たちは、初任者研修を受けながらクラスの指導をすることもあります。

そして教科指導や部活動の指導、そして校務分掌(校内での役割分担)は初任者全員が担当します。

講師経験のある先生も含め、初任者はその学校の「フレッシュマン」「若手」ですから、元気な挨拶や、やる気あふれる指導で学校全体の雰囲気を盛り上げるよう、年上の先生方から期待されます。

生徒たちにとって、比較的年齢の近い初任者は先生のなかでも、親しみやすい「お兄さん」「お姉さん」的存在だと思われることも。

1年目は少々の失敗は大目に見てもらえることもありますし、最初に失敗をしておくことで、その後の成長も早くなります。

挑戦する気持ちを忘れず、日々経験するあらゆることを吸収しながら、理想の教師を目指して努力をすることが大切だといえるでしょう。