生徒の成長は苦労を吹き飛ばすくらいの喜び
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 3.00
- 仕事内容
- 3.50
- やりがい
- 4.50
- 働きやすさ
- 2.00
- 給料・年収
- 3.00
- 休日・待遇
- 1.00
- 成長・将来性
- 3.00
- メッセージ
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自分よりも人のために何かがしたい。
そんな高い志を持っている人にはとてもお勧めできる職業です。
頭の柔らかい生徒たちは、教員のアプローチ次第でどのようにでも変化していきます。
人の成長を間近で感じられることは非常に面白い経験ですし、生徒たちの成長に関わることができるのは何物にも変えられない喜びがあります。
その反面、常に人と関わり続ける仕事であり、自分のペースで仕事を進めることは全く出来ません。
自分のペースを乱されたくないという人は、おそらくつらい労働環境になるのではないかと思います。
- 仕事内容
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私立、中高一貫校に勤務。
■担任としての業務(クラス生徒の出欠管理、成績管理、進路指導、生活指導、教室整備、保護者対応、不登校生徒対応等)
■授業(中学1年〜高校3年。週に17時間)■校務分掌
・教務(定期試験成績処理・通知表作成・時間割作成)
・広報(学校説明会など)
・生徒会(生徒会運営・文化祭運営・合唱コンクール運営・校内放送など) - なるには
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大学院時代の恩師からの紹介。
もともと教員とは違う仕事をしていましたが、恩師から話をもらい、現在の勤務校へ話を聞きに行きました。
教育にも興味があり教員免許を取っていましたので、そこでの話を聞いた上で試験を受けることにしました。
面接や模擬授業など、採用試験はありましたが形式的なものに過ぎず、採用はほぼ確約の状態だったと思います。
資格は大学時代に教職課程を履修しました。
少し普通のルートでの就職ではなかったため、実際に教員になってからの方が苦労することが多かったように思います。
- やりがい
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何よりも一番は生徒の成長を感じられることです。
人前で上手に話が出来なかった生徒が自分の意見をきちんと述べられるようになったり、理解できなかったことを理解できた時の喜ぶ顔は、日頃の苦労を吹き飛ばしてくれます。
人間的に幼かった生徒が、立派に卒業していくのは感無量です。
- つらいこと
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とにかく時間が自由になりません。
もともと分刻みのスケジュールのところに、イレギュラーな案件が次々に入ってきます。朝から登校しない生徒の家に電話をかけたり、体調を崩した生徒を保健室に連れて行ったりというのは日常茶飯事。
保護者からクレームの電話が入ったり、急に面談を求められて空き時間がすべて潰れることもあります。
つらいことはほぼすべて人間関係に集約されます。
生徒と保護者、同僚に恵まれなければ、かなりつらい教員生活となることと思います。
- 向いてる人
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人のために働くことに喜びを感じられる人。
自分の時間を犠牲にしても、生徒に奉仕しようと思える人は非常に向いている仕事だと思います。
時間をかければ時間をかけるだけ、生徒もそれに答えようと努力してくれますし、やはり生徒が与えてくれる喜びや感謝の感情ほど嬉しいものはありません。
働いても働かなくても給料は変わりませんので、もらっている給与の分の必要最低限しか働きたくない、という方はあまりお勧めしません。
それでも勤まりますが、生徒や同僚教員からの風当たりは強くなります。
これは個人の気質ですので、努力でどうこうなるものではないように感じます。
- 志望理由
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教育に興味があったため。
実際に働いてみて、他の職業には変えることのできない喜びがあることもわかりましたし、労働環境の過酷さもわかりました。
プライベートな時間は本当に努力しないと作れません。
休日は体力回復に努めるのが精一杯です。
- 働きやすさ
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労働環境としては男性も女性も関係なく活躍出来ます。
自身の職場は男性も女性も関係なく、協力して働ける環境が整っています。
ただ、私立の場合は異動がないため、人間関係が固定化されてしまいます。
同僚によっては非常に苦労することもあります。
基本的に労働は朝早く(場合によっては7時くらいから)始まりますし、生徒が登校し始めた後は分刻みのスケジュールになります。
常に授業のチャイムや保護者との面談の時間に追われ、校内を走り回っています。
- 給料・年収
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勤続3年〜4年、年収は600万弱です。
給与は教員になってからの年数で決まっており、私自身は他業種から転職しましたので年齢の割には安い金額になっています。
月々の手取りは25〜30万程度。私立ですので残業代もつき、その他手当によって月の手取りは変動があります。
同年齢の他業種と比較して高めですし、公立校と比べて残業代の分高くなるように思います。
- 休日・待遇
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週6勤務、場合によっては週7勤務になります。
私の勤務校の場合、有休に関しては初年度から20日間ついていましたが、まともに使えません。
急なトラブル、病気の場合などはもちろん使えますが、基本的に毎日授業が入っているため、事前に有休を取得しようと思うと、授業変更などで周りの教員の助けがかなり必要になります。
昨年度より有休を5日以上取得しなければならないことになりましたが、調整に大変苦労しており、取らなければ済む方が楽なくらいです。
- 就職・転職
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正直、あまりにも偏差値の低い学校はお勧めしません。
偏差値が全てではないですが、やはり学力と生活態度は相関性がありますので、そういった学校であると生活指導等大変苦労することになるかと思います。
また、勉強ができない分部活動等の課外活動に力を入れる場合も多いため、ただでさえ多い労働時間がさらに増えると予想されます。
面接は私の場合、部活動に積極的に参加出来るかどうか、広報等で休日出勤もあるが可能かどうか、等を聞かれました。
はっきりいって採用してほしければOKと言わざるを得ないような質問ばかりだったような記憶があります。
前述の通りほぼ確約での面接でしたので、志望動機などは特に聞かれませんでした。
- 恋愛・結婚
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私の職場の場合、特に女性の先生は独身の方が多いように感じます。
男性の先生も、同僚の先生と結婚(奥様は退職・あるいは転勤)したり、生徒と結婚したり、というような状態のようです。
外に出逢いを求めるにはあまりにも時間がなさすぎるのが正直なところです。
もちろん、職場外の男性と結婚した女性の先生は引き続き働いていますし、産休育休もかなり取りやすい環境です。
- 成長・将来性
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最初の数年こそ大変ですが、ある程度どの学年にも対応できる授業ノウハウが溜まれば、毎年同じことを繰り返してやり過ごすことも出来てしまいます。
成長は自分次第です。ただ、授業以外のことを勉強する時間を確保するのは至難の技であることもまた否めません。
2020年はコロナウイルスによって、オンラインでの授業も余儀なくされました。
今後、純粋に学問を指導することはオンラインでも達成できるようになると思いますが、学問とは関係ない部分でより教員の手が重要視されると感じています。