中学校教師採用試験の難易度、合格率、倍率

中学校教師採用試験の難易度

まずは教員免許の取得

中学校教師の採用試験を受けるためには、中学校教諭普通免許状が必要です。東京都のように高等学校教諭普通免許状も持っていないと受けられないことがあるため、中学、高校両方の免許状を取得しておいた方がいいでしょう。

中学校教師になるには

教員免許を取得している人のみ、採用試験を受験することができます。

約8倍の難関

文部科学省発表の平成25(2013)年度のデータによれば、公立中学校の教諭を目指して採用試験を受けたのは、全国で62,998人にも上ります。このうち、採用されたのは8,383人で、採用倍率は7.5倍でした。

前年度と比べると倍率は下がっているとはいえ、非常に高い競争率だと言えます。ちなみに、小学校の採用試験は4.3倍なので、中学校教諭のほうが狭き門となっています。

さて、少子化の波は中学校にも押し寄せ、平成22(2010)年度5月1日現在約3,235,200人である中学生が、平成30(2018)年度には約2,940,200人に減少するという試算が出ています。

当然、生徒数が減れば、教員数も減ることとなり、採用試験の難易度はさらに上がることが予想できます。

「諸外国と比較すると一学級当たりの児童生徒数が多い」と言われる日本が、今後、義務教育の充実のために教員数を増やすにしても予算の問題があるため、教員採用数が今まで以上に増えることは想像しにくい状況です。

どこの自治体で受験するか

前述の競争倍率は、全国平均です。各自治体によって生徒数・学校数が異なるため、採用数にもばらつきがあります。

平成24年度に関して言えば、競争率の高い自治体は、宮崎県で14.4倍、長崎県13.0倍、熊本県12.3倍と、びっくりするような倍率が並んでいますが、これは小学校から高校、特別支援学校、養護教諭、栄養教諭を含めた合計になっているためです。

反対に、競争率が低かったとされている自治体には、滋賀県で3.9倍、静岡県浜松市で4.0倍、富山県・福岡県北九州市で4.1倍が挙げられています。

実家のある自治体や、教員免許を取得した短大・大学の所在地で、中学校教員の採用数が少なく合格が難しそうであれば、他の都道府県市町村の試験を受けるという人も。

66都道府県・指定都市教育委員会が実施した第一次採用試験は、7/1〜7に実施されたところが21ヶ所、7/8〜14に行なわれたところが3ヶ所、7/15〜21実施は26ヶ所、7/22〜28実施は16ヶ所と、日程がずれています(平成24年度のデータ)。

過去の倍率と試験日を調べて、受験できる自治体を複数受験する人は少なくありません。

臨時講師と非常勤講師

公立小・中学校で「非正規教員」、つまり臨時的任用である常勤講師と非常勤講師をしている人は、平成17(2005)年度にはそれぞれ48,339人、35,966人でしたが、平成23(2011)年度には62,131人、50,234人に増加しています。

つまり、平成17年度、非正規教員は教員全体の12.3%でしたが、6年後には16.0%に増えているのです。

講師は、産休・育休代替の教員としては言うまでもなく、病気などで長期的に欠勤しなければならない教諭がいた場合や、早期退職して欠員が出た場合などに臨時的に採用されます。

たとえ採用試験に合格できなかったとしても、講師として勤務する希望があることを登録しておけば、中学校の教壇に立つことができます。そして、その経験を基に翌年以降、採用試験に再挑戦するという人もいます。

中学校教師採用試験の受験者数・合格率・倍率

中学校教師採用試験受験者数

中学校教員採用試験の受験者数は毎年6万人前後で推移しています。平成27年度の受験者数は60,320人でした。
中学校教師採用試験受験者数_27

中学校教師採用試験採用者数

中学校教員採用試験の採用者数は、ここ10年間増加の傾向があります。平成27年度の採用数は8,411人となりました。団塊世代の退職者が増え、教員を増員する必要があったためですが、採用増も一段落し、今後は横ばいとなっていくと予想されます。
中学校教師採用試験採用者数_27

中学校教師採用試験採用倍率

採用倍率はかつては18倍ほどありましたが、採用増に伴い倍率は低下し、直近の3年間は7倍ほどとなっています。平成27年度試験の採用倍率は7.2倍となりました。なお、男性は7.7倍、女性は6.6倍と男性の方がやや高い倍率です。
中学校教師採用試験採用倍率_27

中学校教師採用試験受験者男女比率

以前は女性の受験者比率が高かった中学校教諭採用試験ですが、平成18年から男女比率が逆転しています。平成27年度の受験者男女比率は男性58.7%、女性41.3%となりました。
中学校教師採用試験受験者数男女比率_27

中学校教師採用試験採用者男女比率

採用者の男女比率の割合は、受験者数の比率と比べるとやや女性が多くなっています。平成27年度の採用者男女比率は男性55.0%、女性45.0%となりました。
中学校教師採用試験採用者数男女比率_27

平成27年度 中学校教師採用試験受験者の新卒・既卒比率

平成27年度の中学校教師採用試験の受験者の割合は新卒が30.4%、既卒が69.6%でした。臨時教員として働きながら、試験を受ける人が多いため、既卒の割合が多い傾向にあります。
中学校採用試験新規・既卒受験者の割合_27

平成27年度 中学校教師採用試験受験者の新卒・既卒採用率

平成27年度の中学校教師採用試験の受験者の割合は新卒が30.4%、既卒が69.6%でした。臨時教員として働きながら、試験を受ける人が多いため、既卒の割合が多い傾向にあります。
中学校教師採用試験新規・既卒採用率_27

平成27年度 中学校教師採用試験受験者の学歴別採用率

中学校教師採用試験の学歴別採用者数は一般大学が最も多く5,361人となっています。一般大学の採用率は12.2%、教員養成大学の採用率は24.2%となっています。なお、「教員養成大学・学部」とは、国立の教員養成大学・学部出身者のことを指します。
中学校教師採用試験学歴別採用者数_27

中学校教師採用試験試験の概要

中学校教師の採用試験は、各都道府県で行われます。詳細については各都道府県のホームページをご確認ください。

試験日

一次選考は7月、二次選考は8月に実施。

受験資格

受験する教科(科目)の中学校教諭普通免許状
受験する教科(科目)の高等学校教諭普通免許状
◆中学校、高等学校の両方の免許状が必要です。 

試験内容

<第一次選考>
教職教養〔60分間〕
専門教養〔60分間〕
論文〔90分間〕

<第二次選考>
面接:集団面接、個人面接
実技:◆中高共通、小中共通、特別支援学校の音楽・美術・保健体育・英語の受験者が対象です。

※詳細および最新の情報は各都道府県の教員採用ホームページをご確認ください。
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