特別支援学校教諭採用試験の難易度・合格率・倍率

特別支援学校教諭採用までの流れ

大学等で教員免許取得後、教員採用試験への合格を目指す

特別支援学校教諭になる道のりはいくつかあります。

一般的なルートとしては、高校卒業後に大学や短大、あるいは大学院で教育課程を修了し、小学校・中学校・高等学校いずれかの教員免許を取得して、さらに自治体が実施する教員採用試験に合格し、採用されることです。

現時点では、小学校・中学校・高校のいずれかの教員免許があれば特別支援学校でも働くことはできます(ただし、多くの自治体では、採用後に特別支援学校教諭普通免許状を取得することを義務付けています)。

もともと特別支援学校で働きたいと考えているのであれば、特別支援教育に関する専門的な勉強ができる大学等で学び、特別支援学校教員免許を取っておくほうがベターといえるでしょう。

特別支援学校教員資格認定試験で免許状を取得する方法も

一般的に、教員免許を取得するためには大学等の教職課程を修了することが必要ですが、「特別支援学校教員資格認定試験」に合格すると、教員の資質、能力があるとみなされ、特別支援学校自立活動教諭の一種免許状(聴覚障害教育又は肢体不自由教育)が授与されます。

ただし、こちらはあくまでも資格試験であり、教員の採用試験ではありません。

実際に特別支援学校教諭として働くためには、別途、自治体が実施する教員採用試験に合格することが必要です。

特別支援学校教諭になるには? 必要な資格や免許は?

特別支援学校教諭採用試験の受験資格

特別支援学校教諭採用試験は、都道府県ごとに実施されているため、受験資格等については受験予定の都道府県の募集要項を確認してください。

一般的な受験資格としては、まず応募する学部に相当する校種・教科の教諭普通免許状が必要です。

また、たとえば東京都の場合、「一般選考」「特例選考」「特別選考」「大学推薦」「障害に配慮した選考」の区分で試験が行われています。

一般選考は受験時点で39歳以下であることが条件となりますが、特例選考では受験時点で59歳以下であることが条件となっており、より幅広い年齢の受験が可能です。

そして、大学等を卒業したばかりの人だけなく、民間企業で働いた経験を持つ人、海外ボランティアをしていた人など、さまざまな人を対象とした試験が行われていることも特徴です。

特別支援学校教諭採用試験の合格難易度

特別支援学校教諭採用試験は都道府県ごとに行われるため、それぞれ難易度や倍率は異なります。

特別支援学校では、小学校・中学校・高等学校の教員に比べると、採用されやすい傾向にはあるようです。

しかしながら、全体としての採用数があまり多くないため、希望の自治体で採用があるかどうかを確認しておく必要があるでしょう。

教員採用試験は毎年夏に行われており、試験を受ける1年半から2年前に勉強を始めるのが一般的です。

「適性検査」や「一般常識」などは時事的な問題を除いては年ごとに大きな変化はないので、教育関係の内容に関する知識がない段階からでも勉強することができます。

志望する都道府県を決めたらすぐに試験勉強を始めることが採用に繋がるよりよい方法といえそうです。

平成30年度教員採用試験の競争率(倍率)は、小学校3.2倍、中学校6.8倍、高等学校7.7倍、養護教諭6.7倍、栄養教諭7.4倍と比較すると、特別支援学校では3.5倍とやや低い傾向にあり、教員職の中では合格しやすい部類だといえます

ただし、都道府県によっても異なり、低いところでは2倍程度ですが、高ければ10倍を超えることもあります。

毎年の試験結果は各自治体の教育委員会のホームページなどでも発表されますので、確認してみるとよいでしょう。

特別支援学校教諭採用試験の合格率・採用倍率

特別支援学校教師採用試験の受験者数

特別支援学校教師採用試験受験者数は、年々増加を続けていましたが2016年度より減少しております。2018年度の受験者数は10,837人となりました。

特別支援学校教諭採用試験受験者数_2018

特別支援学校教師採用試験の採用者数

特別支援学校教師の採用者数は2008年度から急速に増えています。2018年度試験の採用者数は3,127人となりました。

特別支援学校教諭採用試験採用者数_2018

特別支援学校教師採用試験の採用倍率

特別支援学校教師採用試験の受験者数は増加していますが、採用数も増えているため採用倍率は、ほぼ横ばいです。2018年度の採用倍率は3.5倍となっています。なお、男性の採用倍率は4.1倍、女性は3.0倍となっています。

特別支援学校教諭採用試験採用倍率_2018

特別支援学校教師採用試験の受験者数男女比率

受験者数の男女比率は、例年女性のほうが多い傾向にありますが、男性の割合が増えつつあります。2018年度試験の男女比率は、男性46.0%、女性54.0%となっています。

特別支援学校教諭採用試験受験者数男女比率_2018

特別支援学校教師採用試験の採用者数男女比率

採用者数の男女比率は、受験者数と比較しても、女性のほうが若干採用率が高い傾向にあり、男性38.4%、女性61.6%となっています。

特別支援学校教諭採用試験採用者数男女比率_2018

2018年度 特別支援学校教師採用試験の受験者新卒・既卒の比率

2018年度の特別支援学校教師採用試験の受験者に占める新卒の比率は18.1%、既卒の比率は81.9%となっています。特別支援学校教師は、他の教員職と比較しても、既卒の割合が高くなっています。

特別支援学校採用試験新規・既卒受験者割合_2018

2018年度 特別支援学校教師採用試験受験者の新卒・既卒採用率

採用率とは、「採用率(%)=採用者数/受験者数」で算出される数字です。特別支援学校教師採用試験においては、新卒生のほうが、やや高い採用率となっています。2018年度は新卒43.6%、既卒25.6%、全体28.9%でした。

特別支援学校採用試験新規・既卒採用率_2018

2018年度 特別支援学校採用試験受験者の学歴別採用者数

特別支援学校教師採用試験の学歴別採用者数は一般大学が最も多く2,013人となっています。一般大学の採用率は25.8%、教員養成大学の採用率は41.3%となっています。なお、「教員養成大学・学部」とは、国立の教員養成大学・学部出身者のことを指します。なお、学歴別の採用率では、教員養成大学がもっとも高く、ついで大学院、一般大学の順となっています。

特別支援学校採用試験_学歴別採用者数2018

令和2年度 特別支援学校教員資格認定試験の概要

試験日 ・第1次試験:令和2年9月13日(日)
・第2次試験:令和2年11月29日(日)
試験地 ・第1次試験:筑波大学東京キャンパス文京校舎
・第2次試験:筑波大学附属聴覚特別支援学校、筑波大学東京キャンパス文京校舎
受験資格 次のいずれかに該当する者です。
ア:大学(短期大学を除く。)を卒業した者
イ:高等学校を卒業した者その他大学(短期大学及び文部科学大臣の指定する教員養成機関を含む。以下同じ。)に入学する資格を有する者で,平成10年4月1日までに生まれたもの
ウ:高等学校卒業程度認定試験規則(平成17年文部科学省令第1号)附則第4条表の上欄各号に掲げる者
試験科目

1次試験

<教職に関する専門的事項に関する科目(筆記試験 択一式)>
教職に関する専門的事項 (教育原理、教育心理学、教育行財政・教育経営学、 教育社会学・社会教育、教育史・教育哲学、教育関係 法規、特別活動、生徒指導、教育相談、生涯学習等)
<自立活動に関する科目(Ⅰ)(筆記試験 択一式)>
特別支援教育に関する一般的事項及び自立活動に関する専門的事項
・教育分野(制度、教育課程、教育史、指導法など)
・心理分野(発達、心理特性、心理検査、評価など)
・医療分野(生理・病理、小児保健など)
・その他の分野(障害福祉、リハビリテーション、労働 など)

第2次試験

<自立活動に関する科目(Ⅱ)(筆記試験 論述式)>
当該種目に関する専門的事項
<自立活動に関する科目(Ⅲ)(実技試験)>
当該種目に関する専門的事項
<口述試験>
自立活動担当教員として必要な能力等の全般に関する事項

合格率 出願者数,合格者数,合格率等は非公表
合格発表 第1次試験及び第2次試験の全てに合格した者を令和2年度特別支援学校教員資格認定試験の合格者とし,令和3年1月21日(木)に独立行政法人教職員支援機構から本人宛てに,合格者には合格証書を,不合格者には不合格通知を発送し,合格者の受験番号を認定試験ホームページに掲載
受験料 15,000円
詳細情報 文部科学省 教員資格認定試験