客室乗務員の離職率

客室乗務員は離職率が高い?

客室乗務員(CA、キャビンアテンダント)は昔から人気がある職業ですが、一方で「離職率が高い」といわれることも多いようです。

各航空会社に勤める客室乗務員の正確な離職率は把握しかねますが、そういったイメージが根付く理由の一部は、以下のように考えられます。

不規則な勤務体系

客室乗務員の勤務スケジュールは、不規則なものになりがちです。

早朝便の担当日は午前2時頃に起床したり、逆に午後から出社して深夜まで働くこともあるなど、一般の会社員の生活とは大きく異なることが多いです。

国際線の担当になると、長距離フライトでは現地で宿泊(ステイ)がありますし、何日も自宅を空けなければならないといったことが出てくるため、子どもがいる人や、プライベート重視派の人には大変と感じるかもしれません。

女性が多い職場ならではの悩みも

ベテラン女性社員がいる職場では、古くからしばしば「お局さん」といった表現が使われますが、客室乗務員の世界も女性が非常に多いため、上下関係は厳しくなりがちなようです。

職場によって雰囲気は違いますが、基本的に先輩の指示には逆らえません。

とくに客室乗務員はマナーを重視する仕事柄、目上の人から叱られたり怒られることも多く、打たれ弱い人は落ち込んでしまうこともあるようです。

体力勝負の仕事内容

勤務時間中は立ちっぱなしになることが多いですし、重い荷物を持ち上げる機会も多く、体力が求められます。

また、不規則な勤務スタイルに体を合わせなければならず、体が強くない人にとってはつらいと感じるかもしれません。

対人ストレス

客室乗務員は身なりが整っていて、笑顔が素敵で…といった華やかな雰囲気がありますが、その裏は体育会的なノリだともいわれます。

仲間と一丸となって一つの目標(安全にフライトを終えること)に向けて取り組む仕事であるため、自然とそういった雰囲気が生まれるのかもしれません。

「楽しそう」といったイメージだけで入社すると、「こんなはずじゃなかった」ということになりがちです。

世間のイメージだけに惑わされないこと

平均勤続年数で見ると、ANAが6.5年、JALは10年前後と発表されています。JALよりもANAのほうが仕事が厳しいといった噂が流れているようですが、この数字を見ても、実際にそのような面があるのかもしれません。

ただし、ANAは2014年の春からJALに先駆けて客室乗務員の正社員雇用をスタートさせており、待遇面の向上から、今後は平均勤続年数も増える可能性が十分に考えられます。

客室乗務員は特別「離職率が高い」というイメージが付いているようですが、組織である限り、そこではさまざまなバックグラウンドや個性を持った人が一緒に働くことになります。

それは、他業種の職場でも同じことです。

大切なのは、世間の評判だけに惑わされず、自分が本当に働きたい環境と仕事を選ぶことでしょう。仕事に対する情熱や信念を持っていれば、少しつらいことや苦労があっても、きっと乗り越えていけるのではないでしょうか。