キャビンアテンダントに身長・年齢制限はある?
キャビンアテンダントには身長制限があると聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。年齢制限に関しては雇用対策法によって原則として禁止されていますが、条件を満たせば可能な場合もあり、気になるところです。
本記事では、キャビンアテンダントに身長制限がある理由、年齢制限について紹介します。
キャビンアテンダントに身長制限がある理由
国内航空会社のキャビンアテンダント採用試験では、応募資格に「身長○○cm以上」といった項目が明確に設けられていることはほとんどありません。
ただし、一定の身長が求められることはたしかです。
機内では、手荷物を頭上の収納棚にしまいますが、もし扉がきちんと閉まらないまま離陸してしまえば、手荷物が落下する可能性もあり危険です。それを防ぐために離陸前にひとつひとつの扉を手で押して確認するのもキャビンアテンダントの仕事です。
頭上の収納棚は高いところにあり、身長が低いと手が届かない場合があることから、ある程度の身長が求められるのです。
20代で正社員への就職・転職
キャビンアテンダントの身長制限
外資系航空会社では、身長制限について明確に書かれているケースもあります。
おおむね160cm前後が一定の基準となるようです。
国内の航空会社でも160cm以上あれば安心できます。
身長が足りないからといって必ずしも採用されないわけではなく、本人の適性や魅力などから総合的に判断されます。身長はあくまで採用を判断する要素のひとつとしてとらえておくのがよいでしょう。
小型機で運航する航空会社では身長が問われないケースも多く、また近年の航空機ではステップがついている機体も増えているため、今後は身長制限がより緩和されていくことが予想されます。
キャビンアテンダントの年齢制限
年齢制限に関しては、新卒か既卒か、また企業によっても異なります。
近年では、ANAが既卒受験者の年齢制限を撤廃して話題になりました。
飛行機の利用客の増加に伴って各社が主要路線を中心に増便しているため、キャビンアテンダントの確保が急務となっているのです。
やむを得ない事情で一度は退職・離職したものの、再度キャビンアテンダントとして働く人も増えてきているのは事実です。
日系航空会社の場合
キャビンアテンダントは体力を要する仕事であるため、採用の際はどうしても若い人が好まれる傾向にあります。
また未経験の場合は、教育の必要性から20代後半から30代前半までが一定のラインとされているようです。
特に年齢制限がない場合、本人に魅力や適性があると判断されれば何歳でも採用される可能性はあり、とくにグランドスタッフなど航空業界での経験がある人は優遇されます。
新卒の場合は学歴以外に年齢制限を挙げていない場合もありますが、多くの受験者は大学卒業から専門学校卒業の20歳から22歳前後だといわれています。
外資系航空会社の場合
アジア系の航空会社では昔から年齢の若い人を求めていると言われますが、欧米系の航空会社では特に年齢を気にせず、30歳を過ぎた人が採用されることも少なくありません。
外資系の場合、新卒・既卒の区別なく採用試験を行うため、実力さえあれば何歳からでもキャビンアテンダントを目指すことができます。
年齢を経てから転職を目指す場合は、日系航空会社だけでなく外資系航空会社にも視野を広げてみるとよいでしょう。
20代で正社員への就職・転職
キャビンアテンダントの身長・年齢制限のまとめ
採用条件のひとつとして身長160㎝前後が挙げられるのは、頭上の収納棚をきちんと締めて事故を予防するのもキャビンアテンダントの仕事だからです。
とはいえ、160㎝に満たない人が絶対にキャビンアテンダントになれないわけではありません。ほかの魅力などによって採用される可能性はあります。
年齢制限を明確に設ける企業はありませんが、未経験の場合はとくに体力を要する仕事であること、長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、20代後半から30代前半までが一定のラインとされるようです。
これは日系航空会社の場合で、外資系航空会社のなかには何歳からでもチャレンジ可能な企業もあるようです。