キャビンアテンダントの給料・年収【2019年版統計】

キャビンアテンダントの平均年収・給料の統計データ

客室乗務員(CA、キャビンアテンダント)は、かつては高収入と言われた職業ですが、航空業界の競争激化により、給与水準は高いとはいえない状況になっています。

新卒で採用試験に合格しても、「契約社員」からのスタートとなる航空会社もあります。

その場合、給料は時給制となります。

ただし、ANAやJALといった大手航空会社においては新卒採用を正規雇用するケースが増えており、待遇の改善が期待されています。

キャビンアテンダントの平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

客室乗務員の平均年収_2018

厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査によると、キャビンアテンダントの平均年収は、35.8歳で614万円ほどとなっています。

また、月額給与は約40万円、年間のボーナスは約130万円です。

・平均年齢:35.8歳
・勤続年数:12年
・労働時間:143時間/月
・超過労働:0時間/月
・月額給与:402,800円
・年間賞与:1,308,700円
・平均年収:6,142,300円

男女別で見ると、女性のほうが年収・月収ともに高い水準になっていることが分かります。

これは、全体として男性よりも女性のキャビンアテンダントのほうが圧倒的に多く、キャリアを重ねて昇給・昇進していくのも女性が中心となるためです。

出典:厚生労働省「平成30年 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
キャビンアテンダント(転職ステーション) 434万円 31歳530万円
29歳477万円
24歳293万円
キャビンアテンダント(給料バンク) 490〜645万円 20代の給料:29万円
30代の給料:33万円
40代の給料:43万円
初任給:20~万円
客室乗務員(Indeed) 389万円 時給 1,283円
月給 20.6万円

各社のデータより、キャビンアテンダントの年収は400〜650万円の間となる実態が見えてきます。

一方で、時給制の契約社員の場合は待遇面で良いとは言えない場合があり、正社員と比べると年収も低めになる傾向があることが分かります。

キャビンアテンダントの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

各社の統計データをもとに算出すると、キャビンアテンダントの平均年収は460万円前後となると思われます。

厚生労働省の統計調査より、ボーナスが年間でおよそ3ヶ月となっていることから、月額総支給額は31万円、ボーナスは年間90万円ほど支給されていると考えられます。

東京都で勤務するキャビンアテンダントで、独身の人の場合、交通費などを除外して考えると月の手取り額は25〜26万円ほどになると見込まれます。

現在、日本人全体の平均年収が約420万円と言われていることから考えると、一般的な職業よりも給与水準は高めとなっています。

近年、キャビンアテンダントの待遇は改善傾向にあることが、こうした実態から垣間見えていると言えるでしょう。

キャビンアテンダントの初任給はどれくらい?

初任給に関しては、ANA(新卒)の場合は188,221円、試用期間中は157,402円(別途諸手当あり)。※2018年度

JALの場合は、初任給は187,000円に乗務手当などを別途支給となっています。

地上勤務をする時間は「乗務」にならないため、この手当は支給されません。

LCC(格安航空会社)など契約社員として働く期間がある航空会社では、初年度は年収200万円台になる人もいるようです。

キャビンアテンダントの年齢別の年収(平成30年度)

客室乗務員の年収は年齢とともに上がっていきます。20代のうちは年収300万円ほどですが、40代後半では800万円ほどとなっています。

ただし、40代以降の年収がそれ以下と比較してかなり高くなっているのは、過去の給与体系の名残りとも考えられるため、今後も同様の給与が伸びていくとは言い切れないところもあります。

航空客室乗務員の年収(年齢別)

キャビンアテンダントの勤務先の規模別の年収(平成30年度)

客室乗務員の年収は、勤務先の企業の規模が大きいとやや高くなる傾向にあります。

100人〜999人規模の事業所に勤務する客室乗務員の平均年収は414万円、1000人以上規模は637万円、10人以上規模平均は614万円となっています。

航空機客室乗務員の年収(規模別)
※本統計は、調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

キャビンアテンダントの福利厚生の特徴は?

各種社会保険、有給休暇、懐妊・育児休職制度、各種休職・休暇制度などがあります。契約社員でもこれらの制度は利用できる場合がほとんどです。

女性が中心の職場となることから、女性が働きやすい制度を整えることが重視される傾向があります。

ただし、職務の性質上、時短勤務などの勤務体系は実現しづらい傾向はありますが、国内線中心のフライトに変更するなど、働きやすさを考慮した制度も導入されています。

キャビンアテンダントの給料・年収の特徴

キャビンアテンダントの給料は、年々減り続けているといわれています。

たしかに、平成30年の平均年収は614万円程度。平成13年には679万円だったことを考えると、かなりダウンしていることになります。

近年はローコストの航空会社(LCC)が増えてきており、経費削減の流れが加速しています。

正社員になっても各航空会社の経営状況が厳しいのは変わらず、この先も急激に年収が増えることを期待するのは難しいといえるでしょう。

近年ではJALの業績が回復し、ボーナスが復活するなど良いニュースも聞かれます。

また、国際線であれば、仕事でさまざまな国に行くことができ、航空券も安く手に入ることがあるなど、給与以外の面で客室乗務員ならではの恩恵を受けることもできます。

採用後、数年間は正社員? 契約社員?

キャビンアテンダントの雇用形態については、新卒から数年間は契約社員となることが前提だった時代があるため、現在もなお「新卒採用後、数年間は契約社員」といった情報を見かけることがあります。

しかし、2014年にANAが新卒の正社員採用を開始したことを皮切りに、JALやスターフライヤーといった航空会社が相次いで正社員化に踏み切りました。

現在でも、LCCなど一部の航空会社では契約社員からスタートの場合がありますが、「キャビンアテンダントは契約社員からキャリアをスタート」といった、かつての業界の常識は崩れつつあるといえるでしょう。

国際線と国内線で給料や手当などの待遇に差がある?

国際線は国内線と比べてフライトが長時間にわたる傾向があるため、勤務時間が長くなりやすいのが特徴です。

そのため、乗務手当が支給される時間が国内線よりも長くなりがちなことから、その分が給料に反映されることがあります。

また、国際線の場合は3日・4日といったロングフライトが必要になることもあります。

こうした勤務の後には、最短でも2日以上の連休を取得することになっているなど、待遇面で考慮してもらえるケースがあります。

キャビンアテンダントの代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
日本航空(JAL) 827万円 39.9歳
ANAホールディングス 776万円 45.5歳
スターフライヤー 600万円 37.7歳

出典:2019年現在(各社有価証券報告書より)

日本航空(JAL)の平均年収

JALの平均年収は827万円となっています。

大手航空会社の中でも人気があり、新卒採用での競争率も高くなる航空会社です。

ANA(全日本空輸)の平均年収

ANAホールディングスの平均年収は776万円となっています。

ただし、持株会社のためあくまでも参考値となります。

正社員前提でのキャビンアテンダント新卒採用を業界に先駆けてスタートさせるなど、女性の働きやすさに配慮する航空会社として知られています。

スターフライヤーの平均年収

スターフライヤーの平均年収は600万円となっています。

福岡に本社を置く航空会社で、北九州空港を本拠地としています。

JALやANAと比べると小規模ですが、独自のサービスによる高い顧客満足度で知られ、新卒採用においても人気企業の1つとなっています。

キャビンアテンダントが収入を上げるためには?

キャビンアテンダントは、かつては採用条件として身長が一定以上の高さであることなどの要件が入っていた時代もありましたが、現在では能力を公平に評価する仕組みが整えられています。

キャビンアテンダントが収入を上げるためには、大きくわけて「キャリアアップ」と「転職」の2通りの方法があります。

キャリアアップは、社内での勤務経験を積むことで、国内線乗務から国際線乗務へ、さらにファーストクラスを担当させてもらえるようになります。

「リードキャビンアテンダント」「チーフキャビンアテンダント」といったキャリアを経て、将来的に管理職を目指す方法です。役職に就けば役職手当がつきますので、年収アップに着実につながる方法といえます。

転職による収入アップとしては、勤務先と比べてさらに待遇の良い航空会社へ変わるという方法が考えられます。

近年、各航空会社は発着回数を増やすことで顧客の利便性を高めるなどの試みをしていることから、キャビンアテンダントは人手不足の傾向があります。

そのため、新卒採用だけでなく中途採用も積極的に行う航空会社が増えているのです。