キャビンアテンダントの給料・年収

キャビンアテンダント(CA・客室乗務員)の雇用形態は複数あり、その数だけ収入のあり方も変わってくるといえます。

本記事では、キャビンアテンダントの平均年収や初任給、代表的な企業の年収、収入の上げ方などを紹介します。

キャビンアテンダントの平均年収・給料の統計データ

キャビンアテンダント(CA・客室乗務員)は、かつては高収入と言われた職業ですが、航空業界の競争激化により、給与水準は高いとはいえない状況になっています。

新卒で採用試験に合格しても、契約社員からのスタートとなる航空会社もあります。

その場合、給料は時給制になることが多いでしょう。

ただし、ANAやJALといった大手航空会社においては新卒採用を正規雇用するケースが増え、待遇の改善が期待されています。

キャビンアテンダントの平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

客室乗務員の平均年収_2019

厚生労働省の令和元年度賃金構造基本統計調査によると、キャビンアテンダントの平均年収は、32歳で496万円ほどとなっています。

また、月額給与は約34万円、年間のボーナスは約87万円です。

・平均年齢:32歳
・勤続年数:8.2年
・労働時間:146時間/月
・超過労働:2時間/月
・月額給与:340,800円
・年間賞与:869,500円
・平均年収:4,959,100円

男女別で見ると、女性のほうが年収・月収ともに高い水準であることがわかります。

これは、全体として男性よりも女性のキャビンアテンダントのほうが圧倒的に多く、キャリアを重ねて昇給・昇進していくのも女性が中心であるためです。

出典:厚生労働省「令和元年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
キャビンアテンダント(転職ステーション) 434万円 31歳530万円
29歳477万円
24歳293万円
キャビンアテンダント(給料バンク) 490〜645万円 20代の給料:29万円
30代の給料:33万円
40代の給料:43万円
初任給:20~万円
客室乗務員(Indeed) 389万円 時給 1,283円
月給 20.6万円

各社のデータより、キャビンアテンダントの年収は400〜650万円の間となる実態が見えてきます。

一方で、時給制の契約社員の場合は待遇面で良いとは言えない場合があり、正社員と比べると年収も低めになる傾向があることが分かります。

キャビンアテンダントの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

各社の統計データをもとに算出すると、キャビンアテンダントの平均年収は460万円前後です。

厚生労働省の統計調査によると、ボーナスが年間でおよそ3ヶ月とであることから、月額総支給額は31万円、ボーナスは年間90万円ほど支給されていると考えられます。

東京都で勤務するキャビンアテンダントで、独身の場合、交通費などを除外して考えると月の手取り額は25〜26万円ほどが見込まれます。

現在、日本人全体の平均年収が約420万円と言われていることから考えると、一般的な職業よりも給与水準は高めです。

近年、キャビンアテンダントの待遇は改善傾向にあることが、こうした実態から垣間見えているといえるでしょう。

キャビンアテンダントの初任給はどれくらい?

初任給に関しては、ANA(新卒)の場合は188,221円、試用期間中は157,402円(別途諸手当あり)。※2018年度

JALの場合は、初任給は187,000円に乗務手当などを別途支給となっています。

地上勤務をする時間は「乗務」にならないため、この手当は支給されません。

LCC(格安航空会社)など契約社員として採用する航空会社では、初年度の年収が200万円台の人もいるようです。

令和元年 キャビンアテンダントの年収(年齢別 ※女性のみ)

キャビンアテンダントの年収は年齢とともに上がっていきます。20代のうちは年収300万円ほどですが、40代後半では800万円ほどです。

ただし、40代以降の年収がそれ以下と比較してかなり高いのは、過去の給与体系の名残りとも考えられるため、今後も同様に給与額が伸びていくとは限りません。

航空客室乗務員の年収(年齢別)_r1

令和元年 キャビンアテンダントの年収(規模別)

キャビンアテンダントの年収は、勤務先の企業の規模が大きいとやや高くなる傾向にあります。

100人〜999人規模の事業所に勤務するキャビンアテンダントの平均年収は388万円、1000人以上規模は597万円、10人以上規模平均は496万円です。

航空機客室乗務員の年収(規模別)_r1

※本統計は、調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

キャビンアテンダントの福利厚生の特徴は?

  • 各種社会保険
  • 有給休暇
  • 懐妊・育児休職制度
  • 各種休職・休暇制度

などがあります。契約社員でもこれらの制度は利用できる場合がほとんどです。

女性が中心の職場であることから、女性が働きやすい制度を整えることが重視される傾向があります。

ただし、職務の性質上、時短勤務などの勤務体系は実現しづらいでしょう。

代わって、国内線中心のフライトに変更するなど、働きやすさを考慮した制度も導入されています。

キャビンアテンダントの給料・年収の特徴

キャビンアテンダントの給料は、年々減り続けているといわれています。

たしかに、平成30年の平均年収は614万円程度。平成13年には679万円だったことを考えると、かなりダウンしていることになります。

近年はローコストの航空会社(LCC)が増え、経費削減の流れが加速しています。

正社員になっても各航空会社の経営状況が厳しいのは変わらず、この先も急激に年収が増えることを期待するのは難しいといえるでしょう。

しかし、近年ではJALの業績が回復し、ボーナスが復活するなど明るいニュースも聞かれます。

また、国際線であれば、仕事でさまざまな国に行くことができるなど、給与以外の面でキャビンアテンダントならではの恩恵を受けることもできます。

採用後、数年間は正社員? 契約社員?

キャビンアテンダントの雇用形態については、新卒から数年間は契約社員となることが前提だった時代があるため、現在もなお「新卒採用後、数年間は契約社員」といった情報を見かけることがあります。

しかし、2014年にANAが新卒の正社員採用を開始したことを皮切りに、JALやスターフライヤーといった航空会社が相次いで正社員化に踏み切りました。

現在でも、LCCなど一部の航空会社では契約社員からスタートの場合がありますが、「キャビンアテンダントは契約社員からキャリアをスタート」というかつての業界の常識は崩れつつあるといえるでしょう。

国際線と国内線で給料や手当などの待遇に差がある?

国際線は国内線と比べてフライトが長時間にわたる傾向があるため、勤務時間が長くなりやすいのが特徴です。

そのため、乗務手当が支給される時間が国内線よりも長くなりがちなことから、その分が給料に反映されるケースはあります。

また、国際線の場合は3日・4日といったロングフライトが必要になることもあります。

こうした勤務のあとには最短でも2日以上の連休を取得する制度があるなど、国際線ならではの労働条件が整備されています。

キャビンアテンダントの代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
日本航空(JAL) 827万円 39.9歳
ANAホールディングス 776万円 45.5歳
スターフライヤー 600万円 37.7歳

出典:2019年現在(各社有価証券報告書より)

日本航空(JAL)の平均年収

JALの平均年収は827万円です。

大手航空会社の中でも人気があり、新卒採用での競争率も高くなる航空会社です。

ANA(全日本空輸)の平均年収

ANAホールディングスの平均年収は776万円です。

ただし、持株会社のためあくまでも参考値となります。

正社員前提でのキャビンアテンダント新卒採用を業界に先駆けてスタートさせるなど、女性の働きやすさに配慮する航空会社として知られています。

スターフライヤーの平均年収

スターフライヤーの平均年収は600万円です。

福岡に本社を置く航空会社で、北九州空港を本拠地としています。

JALやANAと比べると小規模ですが、独自のサービスによる高い顧客満足度で知られ、新卒採用においても人気企業のひとつとなっています。

キャビンアテンダントが収入を上げるためには?

キャビンアテンダントは、かつては採用条件として身長が一定以上の高さであることなどの要件が入っていた時代もありましたが、現在では能力を公平に評価する仕組みが整えられています。

キャビンアテンダントが収入を上げるためには、大きくわけて「キャリアアップ」と「転職」の2通りの方法があります。

キャリアアップによる収入アップ

社内での勤務経験を積むことで、国内線乗務から国際線乗務、さらにファーストクラスの担当を目指します。

また、「リードキャビンアテンダント」「チーフキャビンアテンダント」といったキャリアを経て、将来的に管理職を目指す方法もあります。役職に就けば役職手当がつきますので、年収アップに着実につながるルートといえます。

転職による収入アップ

現在の勤務先と比べてさらに待遇のよい航空会社へ移る方法が考えられます。

近年、各航空会社は発着回数を増やすことで顧客の利便性を高めるなどの試みをしていることから、キャビンアテンダントは人手不足の傾向があります。

そのため、新卒採用だけでなく中途採用も積極的に行う航空会社が増えているのです。

キャビンアテンダントの給料・年収のまとめ

キャビンアテンダントの平均年収は460万円前後ですが、勤める企業の規模や国際線か国内線か、また、役職の有無などによって大きく変わります。

収入を延ばしたい場合は、経験を重ねて将来的に管理職を目指したり、よりよい待遇の航空会社への転職を検討するとよいでしょう。