キャビンアテンダントのつらいこと・大変なこと・苦労

キャビンアテンダント(CA・客室乗務員)は華やかなイメージを持たれますが、ただ楽しいだけの仕事ではありません。

笑顔の裏には多くの苦労も抱えながら、日々努力を重ねて、一人前のキャビンアテンダントを目指してがんばっている人がたくさんいます。

この記事では、キャビンアテンダントの仕事のつらいことや大変なことについて、職業病なども含めて紹介します。

キャビンアテンダントのつらいこと・大変なこと

キャビンアテンダントには、この仕事ならではの魅力・やりがいがたくさんありますが、ただ楽しいばかりとはいきません。

ここでは、多くのキャビンアテンダントが「つらい・大変だ」と感じやすいことはどんなものか見ていきましょう。

体調管理に気を遣う

キャビンアテンダントならではの苦労に、不規則な勤務体系の中での「体調管理」が挙げられます。

ほとんど立ちっぱなしでの長時間のフライトは体力と精神力を消耗します。

また、国際線勤務の場合はそこに「時差」が加わり、慣れない異国の地を訪れることになるため、誰でも体調を崩しやすくなります。

過酷な勤務をこなしながら、業務に差しさわりがないように体調を管理する生活は、キャビンアテンダントの大変な一面です。

さまざまなお客さまに対するサービスの難しさ

キャビンアテンダントとして航空会社に入社すると、まずはサービスやマナーなどの厳しい研修を受け、キャビンアテンダントとして勤務するために最低限必要な知識・スキルを学びます。

しかし、ただ研修を受けただけで完璧とはいえません。

あとは実務を経験する中で、お客さまに満足していただける確かなサービススキルを高めていく必要があります。

一人前のキャビンアテンダントになるには、お客さまがリクエストする前に何を求めているのか察知し、先回りして行動することも求められます。

「お客さま」といっても、性別・年齢・国籍・フライトの目的などは一人ひとり異なります。

新人のうちは、一人ひとりの方にきめ細やかに対応することの難しさを実感する日々が続くかもしれません。

厳しくハードな保安訓練

キャビンアテンダントは、サービスの提供だけではなく、機内での安全を維持・確保する「保安」の役割も担っています。

そのため、各航空会社では、キャビンアテンダントが入社したタイミングのほか、定期的に保安訓練を実施して、おのおのの技術向上を目指します。

キャビンアテンダントになった人にとっては、機内からの脱出方法や救命救急の方法など、初めて学ぶことがたくさんあるでしょう。

保安訓練は全速力で走ったり、お客さまを誘導するために大声を出したりと、大変ハードな訓練で、先輩の厳しい注意や叱責に泣いてしまう人もいるほどです。

しかし、それくらい厳しい訓練を乗り越えないと、いざというときに安全を守ることはできないのです。

お客さまからの容赦ないクレーム

どれだけ注意深く気を配っていても、お客さまからのクレームが発生してしまうことはあり得ます。

ときには行き場のない怒りの感情や無理難題をキャビンアテンダントにぶつける人も出てきますが、キャビンアテンダントはいつでも落ち着いて話を聞き、冷静に謝罪や状況説明をする必要があります。

キャビンアテンダントのように人と直接関わる仕事は、人から感謝されることに大きな喜びを感じられる反面、厳しいお叱りの言葉を受けることも覚悟しておかなくてはなりません。

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キャビンアテンダントの仕事は体力勝負

キャビンアテンダントは、その美しい立ち居振る舞いに注目されがちですが、実は体力がないと務まらない職業です。

ここからは、どのような点で体力が必要なのか、キャビンアテンダントの生活も含めて紹介します。

時差を意識しながら体調を整える必要がある

キャビンアテンダントの仕事で、とくに体力的に大変なのは「時差」の影響です。

キャビンアテンダントは、国際線の乗務など担当フライトによっては昼夜逆転して勤務することもあり、そのままにしていると身体を壊してしまいかねません。

たとえば、日本時間で夜中フライトでずっと起きていた場合には、現地に着いたら少しだけ仮眠をとり、その後きちんと起きて活動をする。

そして、現地の時間に合わせて夜にはきちんと寝て体調を整える、といった計画的な行動が必要になります。

なお、キャビンアテンダントが遠方へフライトした際は、日本到着後に休みが入ります。

そこでも次のフライトに備え、きちんと日本時間に生活リズムを整えておく必要があります。

フライト先の滞在中も体調を整えることが大事

海外へのフライトの場合、到着後は現地のホテルに滞在し、帰りのフライトに備えることになります。

その間は現地で食事や睡眠をとりますが、海外旅行気分で楽しむわけにもいきません。

自由時間がとれることもありますが、衛生環境のよくない国では飲食に注意しなくてはなりませんし、慣れない土地では緊張によって消耗し、体調を崩しやすくなったりします。

万全な体調で仕事を続けるためには、フライトとフライトの間でいかに体力を回復させられるかが重要なポイントとなります。

国内線の乗務でも忙しい

国内線勤務の場合には1日に連続して3フライトから4フライトをこなし、連続で勤務することも少なくありません。

お客さまへのサービスと安全のために気を張る場面も多いため、仕事のあとはドッと疲れがくることもあるでしょう。

どんな航空会社に勤務するとしても、キャビンアテンダントにとって体力は欠かせません。

キャビンアテンダントの職業病

ここからは、キャビンアテンダントの仕事でかかりやすい「職業病」について見ていきましょう。

身体に表れる不調から、考え方のクセのようなものまで、ありがちなものを5つ紹介します。

職業病1.腰痛・足の痛み

腰痛は、キャビンアテンダントの職業病のひとつです。

お客さまの手荷物を持ち上げて収納したり、機内食サービスのワゴンを運んで立ったりしゃがんだりを繰り返すと、どうしても腰に負担がかかってくるのです。

また、ヒールで仕事をすることからもどうしても足腰に負担がかかりやすく、足元のトラブルに悩むキャビンアテンダントも多くいます。

職業病2.肌や目の乾燥

飛行機の機内では、地上と比べて湿度が大幅に下がります。

というのも、フライト中、外はマイナス30~40度ほどにもなりますが、機内では快適な温度を保つために、エアコンを25度くらいの適切な温度に設定します。

その温度差での結露の発生による機体の腐食を防ぐために、あえて機内を強く乾燥させるようにしているのです。

そのため、長時間湿度の低い機内で過ごすキャビンアテンダントは、どうしても肌の乾燥や目の渇きなどに悩まされます

日頃のお肌のケアはもちろん、メイクの工夫や目薬などで乾燥をカバーしている人も多いです。

職業病3.航空性中耳炎

地上と空の上での気圧の変化で耳が詰まり、炎症を起こしてしまう「航空性中耳炎」という病気も、キャビンアテンダントならではの職業病です。

通常時には、飲み物を飲んだりあくびをしたりすれば耳抜きができ、そこまでひどい状態になることはありません。

ですが、風邪をひくなどして鼻がつまっていたりすると、うまく耳抜きができず、そのまま炎症が進んで耳が痛くなってしまうことがあります。

職業病4.つい身だしなみが気になる

キャビンアテンダントの身だしなみに関しては統一された規定があり、勤務時間中はそれに則って仕事をしなくてはなりません。

おもな身だしなみの規定
  • 髪の毛の長さ
  • まとめ方
  • カラーリング
  • ネイル
  • 口紅
  • アクセサリー

毎日こうした規則の中で生活していると、プライベートであっても身だしなみに気を使う人が多く、少しの乱れや他人の身だしなみまで気になってしまう人もいるようです。

また、背筋をピンと伸ばしたり、立ち振る舞いが丁寧になったりするのも、常に人に見られている意識があるキャビンアテンダントならではです。

職業病5.プライベートでも他人に手を差し伸べたくなる

プライベートで過ごしている際に、他人の手荷物が気になってしまったり、つい手を差し伸べたくなったりするのもキャビンアテンダントの一種の職業病といえるでしょう。

キャビンアテンダントは航空機内で常にお客さまの手荷物の状態を気にしているため、電車やバスの中でも、うっかり声をかけてしまいそうになる瞬間があります。

また、プライベートでもベビーカーや車いすのひとに声を掛けたくなったり、実際に手を貸したりする人も少なくないようです。

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キャビンアテンダントの悩み

キャビンアテンダントとして働くうえでは、どのような悩みがあるのでしょうか。

不規則な勤務体制

通常、キャビンアテンダントは土日祝日を含めたシフト制の勤務になるため、休日も決まった曜日になるわけではありません。

また、フライトは早朝から深夜まで続くことから、キャビンアテンダントは一般企業の会社員と同じように、毎日同じ時間に出勤することはほとんどありません。

ただし、国際線の長距離フライトを終えると連休が入ることもあるため、他業種よりも1か月当たりの休日は多くなる傾向です。

忙しい生活ではあるものの、プライベートの時間は確保されていると言えるでしょう。

しかし、このような不規則な勤務時間と休日になるため、友達や家族などと休みを合わせるのが難しい、また体調管理が難しいという悩みをもつ人もいます。

足腰への負担

キャビンアテンダントは立ち仕事のため、どうしても足や腰への負担がかかります。

機内ではハイヒールを履くため、足にマメができてしまうことも少なくありません。

こうした足腰への負担は職業病とも言え、多くのキャビンアテンダントが抱える悩みです。

仕事に支障が出ないよう、休日を使ってしっかり身体のケアをする必要があります。

キャビンアテンダントの人間関係は大変?

キャビンアテンダントは、人間関係についての苦労を感じてしまう人もいます。

ここでは、キャビンアテンダントの仕事における人間関係の特徴、悩みについて見ていきましょう。

女性が多い職業

最近では男性のキャビンアテンダントを採用する航空会社もありますが、キャビンアテンダントはまだまだ女性が中心の職業であることには間違いありません。

また、この仕事ではチームプレーが求められます。個性を出しすぎず、周囲と協力して働こうという姿勢が必要です。

協調性が求められる仕事であるがゆえに、人間関係の構築には気を遣う人が多いです。

密度の濃い関係になりがち

キャビンアテンダントは、他の仲間(クルー)と飛行機内という狭い時間で長時間一緒に業務にあたるため、他の職業に比べて密度の濃い関係になりがちです。

また、キャビンアテンダントは上下関係がはっきりしている仕事でもあります。

新人のうちは先輩を怖いと感じるかもしれませんが、先輩としても、新人を教育する立場上、厳しい態度をとる必要があるのです。

萎縮せずに、積極的にアドバイスをもらったり指導をお願いしたりすることが、よりよいキャビンアテンダントへの早道です。

努力する姿勢を認められれば、先輩と理想的な関係を築くこともできるかもしれません。

働くクルーは毎回変わる

キャビンアテンダントは常に同じクルーとフライトを共にしているわけではありません。

仕事をしていると、ときには厳しい先輩や、気が合わないクルーも出てくることでしょう。

ただし、苦手な人がいたとしても、毎回同じフライトになるわけではないため、毎日デスクで顔を合わせなくてはならないオフィスワークの仕事などに比べると気が楽な部分もあるでしょう。

とはいえ、人間関係がうまくいかずに退職・離職するキャビンアテンダントも少なくありません。

悩みはできるだけ早めに信頼できる仲間や上司に相談するなど、状況改善のための働きかけをすることが大切です。

就職前に現場の声をリサーチすることも大事

航空会社によって、社内の雰囲気は大きく異なります。

大手航空会社の場合は、上下関係が厳しく人間関係も難しいというイメージが持たれがちですが、歴史が浅めのLCCは「みんなでつくり上げていく」という社風のため、大手航空会社に比べると風通しがよい企業もあります。

また外資系航空会社の場合は、仕事の出来がすべてを左右するため、経験や年齢を問わずさまざまなキャビンアテンダントが働いており、プライベートに干渉されることはほとんどありません。

同じ航空会社だとしても、ベース(拠点)となる空港や配属によって、また違った印象を受けることもあるでしょう。

もちろん、就職してみなければわからない部分も多いため、現役で働いている先輩から話を聞いたり、積極的に会社説明会に参加したりするなどして、できるだけ多くの情報を集めて判断することが必要です。

また、キャビンアテンダントとして働くうえでは、仕事は仕事と割り切って人間関係に振り回されないようにすることも大切です。

キャビンアテンダントを辞める理由で多いものは?

キャビンアテンダントに対して、華やかで魅力的なイメージを抱いている人も多いことでしょう。

もちろんそういった一面もありますが、実際にはフライト中はほとんどの時間を立って過ごす体力勝負の仕事です。

機内で制服を着て働く姿だけをイメージしていると、実際に仕事を始めてからイメージとのギャップを感じ、つらいと思ってしまうことも多いでしょう。

また、キャビンアテンダントは不規則な勤務のため家族との時間を持つことが難しく、居住地も限定されるため、結婚や出産などを機に、この職を離れる人も多くいます。

「キャビンアテンダントの苦労・大変なこと」まとめ

キャビンアテンダントは、多くのやりがい・魅力が得られる職業ですが、長時間のフライトや時差、連続した勤務、またそれにともなう腰痛や乾燥などの厳しさと戦っている人も少なくありません。

加えて、キャビンアテンダントはチームプレーが求められることから、人間関係の悩みを抱えやすい職業です。

とはいえ、航空会社によって、社風や人の雰囲気もさまざまです。

就職する前に現役で働く人から話を聞いたり、会社説明会に参加したりして、集めた情報から自分に合った企業を判断するようにしましょう。