公立の幼稚園と私立の幼稚園の違い

公立の幼稚園と私立の幼稚園の違い

公立の幼稚園

公立の幼稚園は、幼稚園全体の約4割を占めています。

公立幼稚園の大半は市区町村によって運営され、ここで働く幼稚園教諭は「公務員」となります。

私立幼稚園との違いで最もわかりやすいのは、学費です。

地域や幼稚園によって多少の差はありますが、私立の幼稚園よりも大幅に安く、月に8,000円前後が相場となっているようです。

また、公立の幼稚園では幼稚園教諭が退職する人が少ない傾向にあります。

その大きな理由は、公立の幼稚園は私立のそれよりも給料や待遇が良く、定期的な昇給もあるため、仕事を続けたいと考える人が多いからだと考えられます。

最近では延長保育を行っている公立の幼稚園も増えているようです。

私立の幼稚園

幼稚園全体のうち、約6割が私立幼稚園です。

私立は基本的に学校法人が運営しており、キリスト教や仏教などの宗教団体(が運営している場合もあります。

そのため、食事の前のお祈りや宗教行事など、幼稚園によって保育内容に違いが大きく出やすいことが特徴です。

幼稚園によって教育方針がまったく異なり、幼児のうちから英語やスポーツなど教育に力を入れる幼稚園もあれば、子どもを自由に遊ばせ、のびのびと過ごさせることを重視する幼稚園もあります。

学費については、月に3万円から4万円ほどかかるところが多く、公立に比べると高額になることが多い反面、有料で延長保育を行っている幼稚園が多いことも特徴です。

採用試験・流れの違い

公立幼稚園の採用試験

公立幼稚園の採用試験は、各自治体(主に市区町村)で行われます。

基本的に毎年実施されますが、退職者の人数が少ない場合には試験が行われない年もあるようです。

地域によって採用試験の詳細は異なり、応募条件なども自治体によって異なるため、事前に市役所や出張所などの窓口で確認しておく必要があります。

なお、多くの自治体が「幼稚園教諭・保育士共通試験」という形での採用試験を実施しています。

近年は少子化の影響から公立幼稚園の閉鎖が進んでおり、「幼保一体化」の流れが強くなっているため「幼稚園教諭」と「保育士」の両方の資格を持っている人材が求められるケースが増え、最近は公務員人気もあり、どの自治体でも倍率が高くなっているようです。

公立幼稚園採用試験の流れ

自治体によって異なりますが、おおまかに以下のような流れとなっています。

4月:採用案内

公立幼稚園の採用選考についての案内が知らされます。

5~6月:申し込み

公立幼稚園採用試験に対して受験の申し込みを行います。

7~9月:第1次選考

第1次選考は、書類選考と筆記試験で判断されるケースが一般的です。

筆記試験は、基本的な一般教養科目が出題されます。
学校や関連書籍で対策をしておけば、さほど難しいものではありません。

9~10月:第2次選考

第2次選考は、専門科目、実技(ピアノ演奏など)、面接が行われることが一般的です。

専門科目は自治体によってだいぶ内容が異なるようですが、保育に関する専門知識を問うものとなっているため、受験する自治体の過去問題などをよく見ておいたほうがよいでしょう。

この第2次選考をクリアすると、採用候補者名簿に名前が登録され、その後配属先が内定し、採用が決定されます。

11月:説明会

合格者が集まって説明会に参加します。その後、教育委員会での面接が行われます。集団面接・個人面接など面接の仕方はさまざまです。

翌年4月:勤務スタート

公立の幼稚園教諭として勤務を開始します。

私立幼稚園の試験内容

私立幼稚園の採用試験は、それぞれの幼稚園が独自に行っているため、採用試験の内容は幼稚園ごとに異なりますが、主に履歴書の書類審査、ピアノ、面接、保育実技、筆記試験となっています。

すべての試験を受け終えると、いよいよ合否を判断されるわけですが、幼稚園によって結果連絡の方法は異なり、電話での通知やホームページ上での掲載、そのほか書面で結果を知らされることもあります。

合格となるポイント

私立幼稚園の場合、園ごとに方針や特色が異なるため、実際に幼稚園に見学に行ったり、行事に参加したり、実習をさせてもらったりすることで、その園についての知識を深めておきたいものです。

また、これらの行動を通じて積極的に自分をアピールし、園長や先生方に自分がその幼稚園で働きたいという気持ちを伝えることも大切です。

私立幼稚園の特徴として、その幼稚園に実習に行った人は採用されやすい傾向があります。

採用人数によっても多少の差は出てきますが、早く就職先を決めたいのであれば、早めに幼稚園の情報を集め、実習先を考えておくとよいでしょう。