園外保育で気をつけること(体験談)

「園外保育」とは?

普段幼稚園で過ごすのとは別に、幼稚園の外に出て保育を行うことがあります。これを「園外保育」といいます。

園外保育を行っていない幼稚園もありますが、行っている幼稚園の方が多いようです。

園外保育では、子どもたちに幼稚園内とはまた違った刺激や感動を与えることができます。

園外保育の場所は幼稚園によって違います。芋ほりをしたり、公園で遊んだり、老人ホームでお年寄りと触れ合ったり、その他にもいろいろな場所で保育をします。

安全管理は厳重に

気を付けることはやはり安全管理です。普段の保育でも十分に気を付けてはいますが、慣れない環境・場所などで幼稚園教諭の動きなども普段よりも劣ってしまいます。

幼稚園教諭の人数も多く設定してはいますが、いつもよりも緊張感をもって子どもの様子を把握しておかないといけません。

また、必ず行うのは人数点呼です。毎日、人数点呼は行っていますが、園外に行く前、園外に到着したとき、園外を出るときなど、いろいろなシーンで点呼を行います。

数年前に点呼を怠ったのが原因で子どもが亡くなってしまうという悲しい事故がありました。

このようなことは絶対に起こってはいけないことです。

子どもはいつの間にか違う場所に行っているということがよくあります。子どもをバスに乗せ忘れた・子どもがいつの間にかいなくなっているなどということを防ぐためにも、常に人数点呼を行いましょう。

歩くときも十分に気をつける

列になって歩くことが多くなるのですが、全員の子どもが幼稚園教諭にちゃんとくっついて歩いてくれるわけではありません。

もちろん、しっかりしている子の場合は、列を守り、間をあけずに歩いてくれますが、全員がそうであるとは限りいません。

車があまり通らない道を選んではいますが、列がバラバラになって乱れたり、お友だちとの会話に夢中になって間がかなり空いてしまう、転んだり疲れたりしてグズりだす子などがいます。

車の通りが少ないといっても、他の人の迷惑にもなってしまうので、列を正して歩くように指導をしながら歩きます。普通に歩くよりも何倍もの時間がかかってしまうということになります。

子どもにとっての貴重な体験

また、子どもたちの目の輝きも違っています。初めて体験することや、自分の興味のあることならなおさらです。そんな子どもに、声をかけること

も幼稚園教諭の大切な役目です。

声をかけることで、違った考え方に繋がったり、より多くの感動を与えることに繋がります。

園外保育を終えた日や翌日には、子どもに感想を聞いたり、園外保育での思い出を絵に描いて残したりします。絵の苦手な子どもも結構いますが、自分が感じたこと・楽しかったこと・嬉しかったことなどを自分なりに表現しているようです。

普段の保育では味わうことが出来ないような体験を園外保育では行うことができます。

園外保育を行っている幼稚園は数多くあるので、どんな場所に行っているのか・どんな体験をしているのかなどを調べてみてはいかがでしょうか?

他の幼稚園では行っていないような、珍しい園外保育もあるかもしれません。