社会福祉士の仕事へのこだわり(体験談)
誰よりも専門性を高めたい
社会福祉士の仕事は、困っている人の相談を聞き、サービスや制度の知識、面接技術、ネットワークなど、あらゆる知識と資源を駆使し、その人が社会で生活していけるようにする仕事なので、現場に出てからも多くのことを学び続けていく必要があります。
私はこの仕事を、その人の人生に関わらせていただく貴重な仕事だと感じているため、「あの人に担当してもらってよかった」そう言ってもらえるように、日々その専門性や技術を高めるように努力しています。
休日に開催される研修や学会への参加、仕事の合間には論文などにも目を通して最新の実践を取り入れられるように心がけています。
理論と根拠を大切にする
困っている人の話を聞いて、「こういう制度が使えそうだよ」とアドバイスすることはそんなに難しいことではないかもしれません。
きっと皆さんも、日々の生活の中で、友人や家族の話を聞き、困ったことが起きていれば、どうしたらいいか考えたり、調べたりして助言していることだと思います。
しかし、社会福祉士は困っていることがなぜ起きているのか、どうしたら解決できるのかを学問として考えなければなりません。
ただ困っている人をなんとなく助けるのではなく、すべての行動に根拠を持つように、誰に、どんな理論を用いてアプローチしたのか説明できるように心がけています。
芸術と同じ
人が絵を描けば、印刷でない限りまったく同じ絵となることはありません。
社会福祉士の仕事も同じようなところがあり、結果として利用する制度が同じだったとしても、そこに行き着くまでの過程は、相談者の背景や担当する社会福祉士のやり方によって異なります。
そして、その過程自体がその人の人生の一部になります。
同じ絵が描けないように、まったく同じ人生というのも存在しません。
相談者の大切な人生に関わらせてもらっていることを忘れずに、その人らしさを理解し大切にして、相談者と一緒に人生という作品を仕上げていく感覚で仕事をしています。