石油会社社員として働くには(大学・学歴・学部など)

新卒採用試験について

学校を出てからすぐに石油会社社員として働くには、各社が実施する社員採用試験を受ける必要があります。

新卒採用では、大手石油会社の多くは「総合職」としての採用を行っており、基本的に大卒以上の学歴が求められます。

また、「技術系」と「事務系」の職種を別枠で採用しているケースも比較的よく見られますが、技術系に関しては大学や大学院のほか、高等専門学校を対象とする企業もあります。

採用人数は企業や年度によって異なるものの、最大手といわれる企業でも技術系・事務系合わせて50名~100名程度となっており、技術系のほうが若干採用人数は多めの傾向です。

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学部・学科について

「技術系」については、基本的に理工系学部・学科の卒業・修了予定者のみを対象とした試験が実施されており、「化学系」「機械系」「電気・電子系」「金属・材料系」「資源系」などの専門知識を生かすことができます。

「エンジニア」「研究職」「セールス」「マーケティング」などの職種があり、「生産技術部門」「潤滑油部門」「精製・物流部門」「供給部門」などに配属されます。

営業やマーケティング、調達、物流管理、事業企画、また総務・人事・財務・法務といった管理業務などに携わる「事務系」については全学部全学科が対象とされ、学部や学科が問われることはほとんどありません。

ただし、入社後どの業務に携わることになるかは未知数であり、数年単位でジョブローテーションが行われることがあるため、石油会社のさまざまな仕事に対して興味を持っている人が望まれます。

学歴について

大手の元売り会社は知名度が高く給与水準が高めであること、また待遇も充実していることなどから、採用試験はかなりの高倍率になりがちです。

一流といわれる国公立大学の学生も多く志願しているため、結果的に、どうしても学歴の高い人が採用されやすい傾向にはあるといわれています。

学歴がすべてというわけではないものの、人気がある企業への就職はかなり厳しいものになると考えておいたほうがよいでしょう。

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石油会社社員に必要な資格、スキル

新卒では特別な資格は求められない

新卒で石油会社社員に入社する場合、入社時点において何か特別な資格が求められることは基本的にありません。

資格を持っていなくても、学歴や年齢などの応募資格さえ満たしていれば誰でも応募することができ、採用される可能性はあります。

業務を進めるうえで何か資格が必要になった場合には、会社の研修や教育といったサポートを受けて取得を目指すことができるでしょう。

ただし、専門性が求められる技術職については、採用試験の段階で理工系の学部・学科卒業・修了予定者のみが応募可能となっているケースも多くあります。

キャリア採用では実務経験や資格が求められることも

一方、中途採用、とくにキャリア採用という形で募集されている場合には、即戦力としての活躍が期待されることから、募集職種に関連する実務経験が求められることが多いです。

また、特別な資格が求められることもあります。

たとえば、エンジニア系の職種であれば「危険物取扱者」や「高圧ガス製造保安責任者」などの専門的な資格を持っていることが必須とされるケースもあります。

どの程度のレベルのスキルが求められるかは企業や募集職種によって異なるため、応募要項をよく確認する必要があります。

英語力について

大手石油会社では海外事業を積極的に展開していますが、新卒の場合、英語力や英語関連の資格が選考基準として設けられることは普通ありません。

ただし、配属部門によっては海外とメールや電話などのやりとりをしたり、英語で書かれた技術文献を読まなくてはならないことから、入社後に確かな英語力が要求される場面も出てきます。

自ら勉強し、英語のスキルアップに励む必要性を実感することはあるでしょう。

キャリア採用では、TOEICのスコアなどが応募資格になっていることもあります。英語力はアピール材料にすることができるでしょう。

石油会社社員の志望動機・面接

志望動機の考え方

石油会社の志望動機としてよくあるのは、まず「エネルギー業界」に興味を持ち、そこから石油というジャンルを深く知り、魅力を感じるようになったというものです。

石油のみならず、エネルギー業界は日本の産業や人々の暮らしを支える不可欠な産業です。

とくに石油はガソリンや灯油をはじめ、石油化学製品の元にもなるなど、人々が気づかないところで大きな役目を果たしています。

「縁の下の力持ち」的な役割ではありますが、そうした暮らしを支える仕事がしたいと考えたことをきっけに、石油会社を志望する人が多いようです。

また、近年の石油会社は業界再編も進み、総合エネルギー会社として事業の多角化を推し進める傾向にあります。

海外プロジェクトを含め、幅広いビジネスフィールドがあることも魅力のひとつといえ、そうした環境でさまざまなチャレンジがしたいという気持ちから石油会社を志す人もいます。

面接のポイント

石油会社では、採用試験の途中でほぼ必ず面接が実施されています。

面接の回数は企業によって異なりますが、大手石油会社では内定までに3回前後実施されるケースが多く、大勢の志望者から自社にふさわしい人材を選んでいくうえで、重要度の高い試験内容の一部となっています。

面接での質問内容は、志望動機、学生時代に力を入れたこと、自己PRなど一般的なものが中心ですが、希望職種や入社後にやりたい仕事、目標といった将来的なこともよく聞かれます。

日本全国や海外に拠点がある会社の場合には、転勤や海外赴任の可能性があるが大丈夫かといったことも問われるでしょう。

また、石油業界についての考え方を問われることもあります。

とくに最近は各社の経営統合など業界全体の動きが活発化しているため、最新ニュースをよくチェックして、自分なりの考えを持っておくことが大事です。

石油会社は歴史ある会社も多く保守的だと思われがちですが、最近は各社とも「挑戦」や「変革」といったキーワードを掲げ、新しい取り組みをする傾向が強くなっています。

面接でも、誠実さや勤勉さに加え、そうしたチャレンジングな姿勢があることをアピールしたいものです。

石油会社への転職を検討するなら、転職エージェントに相談してみよう

未経験や中途で石油会社を目指す場合には、転職エージェントに登録しておくのもおすすめです。

エネルギー分野に強い転職アドバイザーから、業界情報を聞くことができたり、石油会社の「非公開求人」の情報を得ることができます。

まだ転職するか迷っている、そもそも石油会社が自分に合っているか不安という段階でも、専門家のアドバイスを聞くことでキャリア選択の幅を広げることができます。

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