【2023年版】製薬会社に入るのに必要な資格やスキルはある?
製薬会社で働くのにおすすめの資格は?
技術系職種(研究職・開発職)の場合
製薬会社へ入社するにあたって、必須条件となる資格はありません。
薬学の分野には「薬剤師」という有名な国家資格がありますが、製薬会社社員は、直接的に薬剤師としての業務をするわけではありません。
そのため、薬剤師資格がなくても問題ないことが多いです。
ただし製薬会社の「研究職」や「開発職」の場合は、大学の薬学部で専門的に学んで薬剤師資格まで取得している人材が歓迎される場合があります。
大学の研究室や、大学院での論文執筆実績などが評価対象となりますから、学生時代に将来を見据えて行動することが大切です。
研究職や開発職は、製薬会社において一握りの優秀な人材だけが就くことができる職種です。
できる限りトップレベルの理系大学へ進学し、薬学部、理学部、農学部などで医薬品に関連する知識や技術を身につけておくとよいでしょう。
また、海外の論文や資料を読めなければリサーチができないため、高い語学力も求められます。
在学中に英語の勉強をし、スキルを高めておくと有利になります。
営業職(MR)の場合
製薬会社の営業職であるMRとして働く場合、技術系職種ほど高い理系の専門知識は問われません。
大手製薬会社では、学歴については「大卒以上」が条件となる場合がほとんどですが、文系学部からでも応募できます。
資格に関しても、特別な国家資格などは求められません。
ただしMRには「MR認定試験」という業務内容に関連する専門資格があり、MRとして配属された人の多くが本試験を受験しています。
ここからは、MR認定試験に関して詳しく紹介します。
20代で正社員への就職・転職
MR認定試験とは
MR認定試験は、厚生労働省認可の公益財団法人「MR認定センター」が実施する試験です。
入社後に製薬会社で「導入教育」と呼ばれる基礎的な研修を受けて修了認定を受けたうえで、本試験に合格すれば「MR認定証」が取得できます。
MRとして働くうえで、MR認定試験の受験やMR認定証の取得は義務ではありません。
しかし多くの製薬会社では、MR導入教育の内容をきちんと理解しているかどうか客観的に評価するため、MR認定試験の受験を義務付けています。
MR認定試験では、疾病や治療に関することや薬理学など医薬品全般に関する知識が問われます。
合格率は平均するとおよそ8割で、入社後にしっかり勉強をすれば合格はそれほど難しくはないでしょう。
「MR認定証」の取得は、医療従事者からの信頼を得るための重要な要素のひとつです。
MRとして活躍することを希望している人にとっては避けて通れないものだといえるでしょう。
MR認定試験の詳細は、下記のWebサイトから確認できます。