国家公務員試験への転職・中途採用・年齢制限はある?
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国家公務員への転職状況は?
民間企業への転職とは異なり、公務員への転職というのはあまり想像がしにくいかもしれません。
しかし、じつは公務員の世界でも活発に中途採用が行われており、たくさんの人が、別の仕事から国家公務員への転職を果たしています。
このような国家公務員への転職・中途採用は、一般的に「経験者採用」と呼ばれています。
近年では、民間企業の経験を取り入れることで業務活性化を図ったり、若年退職者の穴を埋めたりする目的から、公務員の経験者採用が以前よりも積極的に実施されるようになっており、受験者層も拡大しているようです。
そのなかには民間企業の正社員から国家公務員を目指す人、地方公務員など別の種類の公務員から国家公務員を目指す人、起業経験があって国家公務員を目指す人など、さまざまな人がいます。
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国家公務員への転職の志望動機で多いものは?
ひとことで「公務員」といっても、その仕事内容は配属先によって多岐にわたります。
特定の分野に関する非常に専門的な仕事に関わることもできます。
そのため、社会人経験を積むなかで自分が本当にやりたいことが見つかって、国家公務員の経験者採用試験を受ける人は少なくないようです。
なお、民間から国家公務員を目指す人は、必ずしも給与や待遇などの安定や充実を求めているだけではありません。
民間企業で大きな実績を出していたり、役職者になったりして高収入を得ていたような人が、国家公務員になることでたとえ給料が下がったとしても、さらなるスキルアップを求めるケースもあります。
社会人としてのキャリアを持つ人は、人によってまったく異なる職務経験や人生を歩んできていますので、志望動機はまさに十人十色といえるでしょう。
未経験・社会人から国家公務員になるには
転職によって国家公務員を目指すには、「国家公務員経験者採用試験」を受験し、合格後、採用される必要があります。
この「経験者採用試験」以外に、社会人が受験できる国家公務員試験には「社会人試験」というものがありますが、社会人試験は40歳未満を対象とした高卒レベルの試験で、身分は「一般職」に相当します。
一方、経験者採用試験は職務経験年数が要件となり、大卒レベルで「総合職」に相当する試験となっています。
こちらには年齢制限がありません。
経験者採用試験は、募集がある府省等ごとに種類別に行われることが一般的で、応募資格や求める人材像がそれぞれ異なります。
たとえば、総合職に相当する「係長級(事務)」の試験だと、「受験年度の4月1日において、大学卒業後もしくは大学院の課程修了した日のうち、最も古い日から起算して2年経過していること」が受験資格となります。
さらに求める人材像として、社会人として働いた通算年数も考慮されますので、各試験の募集要項をよく確認しておく必要があります。
なお、経験者採用試験では、教養試験と論文・面接のみで合否が決定するものが多いですが、試験によっては課題に対するグループ討議などが実施される場合もあります。
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国家公務員への転職に必要な資格・有利な資格
国家公務員への転職に、必須とされる資格はありません。
ただし、求められる専門知識やスキル等は、どの種類の試験を受けるかによっても変わってきますので、資格を持っていることがプラスに評価されたり、場合によっては資格があることが前提になってくる場合もあります。
税理士や公認会計士、経営や財務、情報処理、土木や測量系、簿記、宅建といったさまざまな資格が役に立つ可能性があります。
また、最近では国家公務員もグローバルに活躍するための思考力や語学力が求められる傾向が強くなっていますので、TOEICなど英語関連の資格で高いレベルのものを取得していると、評価されることがあるようです。
国家公務員への転職に役立つ職務経験は?
転職によって国家公務員になることを目指す場合には、それまでにどのようなキャリアを積んできたか重要なポイントになります。
具体的に求められる職務経験は受験する試験の種類によって異なりますが、いずれの試験でも社会人として何の仕事をしてきたのかや、どういったスキルを身につけているかが問われます。
これまでには、金融機関、投資銀行、保険会社、監査法人、建設会社、旅行会社、食品会社、IT・通信会社、化学メーカー、鉄鋼メーカーなどで、多様な経験を積んだ人たちが各府省で採用されています。
基本的に社会人経験採用で外部から採用される人は、特定の専門分野を持っていたり、高度な実務能力が求められたりする傾向にあるようです。
この点は、さまざまな部局を回り、幅広い業務を担当しながらジェネラリストとして育成される新卒のキャリア組と異なる部分だといえます。
チームマネジメントなどで身につけたリーダーシップ、コミュニケーションスキルなども歓迎されるでしょう。
国家公務員への転職に年齢制限はある?
国家公務員へ転職を目指す場合の年齢制限については、どの種類の試験を受験するのかによって変わってきます。
一般職に該当する社会人試験であれば、40歳未満であることが要件となってきますが、総合職に該当する経験者採用試験では年齢制限はありません。
そのため、40歳を超えて国家公務員に転職したいと考えた場合には、必然的に経験者採用試験を受験することになります。
しかし、経験者採用試験は職務経験が求められてきますので、自身のキャリア・スキルが各府省が求める人材に合うかどうか、よく確認しておく必要があります。