労働基準監督官への転職・中途採用はある?

労働基準監督官への転職状況は?

労働基準監督官になるには労働基準監督官採用試験に合格し、勤務を希望する労働局で行われる採用面接を突破しなければいけません。

第一関門となる労働基準監督官採用試験には、以下のような受験資格があります。

1.受験年度の4月1日の時点の年齢が21歳以上30歳未満の者
2.受験年度の4月1日の時点の年齢が21歳未満の者で、次に掲げる者
(1)大学を卒業した者および受験年度の3月までに卒業する見込みのある者
(2)人事院が(1)と同等の資格があると認める者

特に資格は必要なく、大学を卒業している30歳未満の人であれば誰でも受験できるため、民間企業に勤めている人でも労働基準監督官への転職は可能です。

参考:厚生労働省 労働基準監督官採用試験

労働基準監督官への転職の志望動機で多いものは?

基本的に新卒者と志望動機は変わらないでしょう。

・身近な人が苦労していたのを見て、苦しんでいる人を助けたいと思った
・劣悪な労働環境により自殺に追い込まれた報道を見て、そうした社会を変えたいと思った
・セミナーで労働基準監督官の役割を知り自分も活躍したい

ほかに転職者特有の志望動機で考えられるのは、働いている職場が法令違反をしており、自分で体験したからこそ、そういった事業所をなくしたいと願い労働基準監督官になる人もいるようです。

労働基準監督官の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人から労働基準監督官になるには

未経験でも、社会人経験者でも労働基準監督官になる方法は、労働基準監督官採用試験を受験して合格するしかありません。

受験にあたり必要な資格はありませんので、大学を卒業した30歳未満の人など、受験資格を満たしていれば誰でもチャレンジできます。

ただし、試験は年1回しかありませんし、合格率も14%前後ですので、決して難易度の低い試験ではありません。

特に社会人から目指す場合は、学習スケジュールをしっかり組み勉強する時間も確保するなど、十分に対策する必要がありそうです。

労働基準監督官への転職に必要な資格・有利な資格

労働基準監督官になるためにも、なってからも資格は必要なく、保有していていると有利な資格もありません。

資格は必要ありませんが、労働基準監督官採用試験で有利になる知識はあります。

試験は法文系の「労働基準監督A」、理工系の「労働基準監督B」の区分があるため、それぞれの試験科目を学んでいると有利になります。

例えば法文系「労働基準監督A」の場合は、憲法、行政法、民法、刑法、経済学、労働経済・社会保障、社会学などで、理工系「労働基準監督B」の場合は、工学に関する基礎(数学、物理、化学)や工学に関する専門基礎(機械系、電気系、衛生・環境系など)です。

ちなみにどちらの試験区分で合格しても、採用後の処遇に差はありません。

労働基準監督官は中途採用している?

労働基準監督官の中途採用は実施していません。

そもそも勤務する各都道府県の労働局や労働基準監督署は厚生労働省の機関であるため、民間企業では経験できない職種です。

しかし近年は労働基準監督官の人手不足を補い、監督指導の時間を確保するため、一部業務の委託を開始しています。

委託先は全国社会保険労務士会連合会で、委託業務は「労働条件自主点検表及び自主点検結果報告書の送付と回収」、「回収した自主点検結果報告書の分析」、「集団的または個別的な相談指導の必要な事業場の選別と相談指導の実施」です。

ただし、社労士として委託業務を経験したからといっても中途採用はされません。

労働基準監督官になるには、労働基準監督官採用試験を突破する以外に方法はないため、受験資格を満たしているうちにチャレンジする必要があります。