家庭裁判所調査官への転職・未経験からなるには?

家庭裁判所調査官への転職状況は?

社会人として民間企業や都道府県や市の行政職員などで働いたのち、家庭裁判所調査官に転職する人もいます。

家庭裁判所調査官は、採用試験に合格すればなることができるため、他業界から目指すことも可能です。

しかし採用試験は国家公務員の中でも、キャリア組の採用試験と比較されるほど難関試験となっています。

比較的時間のある学生であっても、公務員試験予備校を活用して徹底的に勉強し、数度受験してやっと合格した人も多いレベルです。

そのため社会人から志す場合には、忙しい中でいかに試験勉強に時間を作ることができるかということも重要でしょう。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

家庭裁判所調査官への転職の志望動機で多いものは?

家庭裁判所調査官への転職の志望動機で多いものは、前職の仕事を通じて知り合った子どもたちの悩みや問題を、解決してあげたいという理由です。

たとえばケースワーカーをしていた人は、生活保護が必要な家庭には、そもそも家庭環境に問題があることに気づき、根本的に家庭に働きかけができる家庭裁判所調査官を目指すようになりました。

または塾講師をしていた人は、集団生活になじめない子どもたちに共通していることが家庭の問題だということに気づき、家庭環境を解決するために家庭裁判所調査官を目指したといいます。

そのほか、実際に家庭裁判所調査官をしている知り合いから話を聞くうちに、本当にやりたい仕事だと気づき、目指した人もいるのでその理由はさまざまです。

しかし家庭裁判所調査官にしかできない仕事、家庭や少年への働きかけができることに魅力を感じた志望動機が共通点といえます。

家庭裁判所調査官の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

未経験・社会人から家庭裁判所調査官になるには

未経験・社会人から家庭裁判所調査官になるには、採用試験に合格しなければいけません。

採用試験に合格さえすれば特別な資格はいらず、2年間の研修を受けて、一人前の家庭裁判所調査官を目指すことができます。

民間企業のように中途採用の制度はなく、採用試験の「大卒者区分」「院卒者区分」のそれぞれの受験資格を満たしていれば、新卒や卒業見込み者と同じ土俵での受験が可能です。

また家庭裁判所調査官は、国家公務員であるため、誰もが未経験のまま受験することになります。

そのため未経験や社会人からの受験だとしても、不利になることはありません。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

家庭裁判所調査官への転職に必要な資格・有利な資格

家庭裁判所調査官への転職に必要な資格や、有利になる資格はありません。

ただし採用試験を受けるための条件を満たしている必要があります。

30歳未満であること、大卒程度区分は大学卒業または卒業見込み、院卒者区分は大学院修了または修了見込みが受験資格です。

とくに資格は求められませんが、採用試験は超難関ともいわれているので、試験に向けて準備する必要があります。

独学で目指すこともできますが、公務員試験予備校や通信講座を活用して、効率的に試験対策をしている人も多いです。

予備校に通う場合は、学費は27万円〜30万円ほどとなっており、期間は短期集中で数ヶ月で目指す人もいれば、数年かけて目指す人もいます。

とくに社会人の場合は自由な時間が取れない人も多いので、いかに勉強時間を確保できるか、効率的な勉強ができるかが課題となるでしょう。

家庭裁判所調査官に役立つ職務経験は?

家庭裁判所の仕事は、人を相手とする仕事であるため、人生でのさまざまな経験が役立ちます。

人を観察し、その真相にある心理や行動の原因などを見極めていく中では、専門知識をベースに、調査官自身のそれまでの人生経験が役に立つ場面が多々あります。

たとえば私生活の子育て経験を通じて抱える悩みは、机上(きじょう)で学ぶことよりも多くのことを考えさせられるでしょう。

また社会人としての経験は、人の行動や思考をさまざまな角度からとらえ、より深く理解することに役立ちます。

そのため転職する際は社会人として自分がこれまで経験してきたことを、どのように家庭裁判所調査官として生かせるかということを整理することが必要です。

家庭裁判所調査官への転職面接で気をつけるべきことは?

家庭裁判所調査官への転職面接では、「なぜ家庭裁判所調査官になりたいのか」という志望動機をきちんと説明することに気をつけましょう。

社会人になってから挑戦した理由や、家庭裁判所調査官でなければできない仕事、叶えたい目標などをまとめておく必要があります。

家庭裁判所調査官は事件の背景を調査し、裁判官審判で参考にする調査報告書を作成する仕事であるため、わかりやすく伝えられることも大切なポイントです。

採用試験ではとくに人物試験が重要視されるので、面接では高得点が取れるように対策をしておくと安心でしょう。

また職業柄、人に信頼される必要があるため、清潔感のある身だしなみを整えることも大切です。

家庭裁判所調査官の転職可能な年齢は何歳くらいまで?

家庭裁判所調査官になるには、裁判所職員採用総合職試験(家庭裁判所調査官補)に合格することが必要で、受験資格には30歳未満という年齢制限があります。

採用試験は「大卒程度区分」と「院卒者区分」の2種類あり、大卒程度区分では試験の実施年度の4月1日時点の年齢が21歳以上30歳未満の人(21歳未満で大学卒業及び卒業見込みの人も可)が受験可能です。

また院卒者区分は、30歳未満であり大学院修了及び修了見込みの人が対象となります。

参考:裁判所 家庭裁判所調査官 院卒者区分受験資格
参考:裁判所 家庭裁判所調査官 大卒程度区分受験資格

そのため社会人になってから家庭裁判所調査官を目指したい場合でも、20代であれば受験をすることができますが、何歳になっても可能というわけではありません。

試験勉強などの準備期間を含めて、早めの準備が必要になるでしょう。

未経験から家庭裁判所調査官の転職での志望動機

 
家庭裁判所調査官の試験を受ける受験生は、全員が未経験であるため、未経験や転職者でもマイナスにとらえる必要はありません。

志望動機を作る際は「前職を辞めてまでなぜ家庭裁判所調査官になりたいと思ったのか」「家庭裁判所調査官としての目標」を明確にすることが必要です。

面接官に「家庭裁判所調査官でなくてもできるのでは?」と問われた人もいるので、自己分析や職業分析は徹底的に行いましょう。

志望動機には、家庭裁判所調査官を目指した具体的な経験やエピソードを盛り込むことも大切です。

たとえば、社会人経験の中で家庭環境や子どもたちの問題を根本的に改善したいと思ったきっかけや経験をまとめることで、より熱意が伝わる志望動機になります。

採用試験ではとくに面接での人物試験が重視されるため、しっかりとアピールできるように何度もわかりやすく伝える練習をしておくと安心です。