【2021年版】皇宮護衛官の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「皇宮護衛官」とは

皇宮警察本部に所属し、天皇・皇后両陛下や皇族の護衛と皇居、御所、御用邸の警備を行う。

皇宮護衛官とは、天皇・皇后両陛下や皇族の護衛と皇居、御所、御用邸などの警衛を行う国家公務員です。

警察庁の附属機関である皇宮警察本部に所属し、勤務地は皇居と赤坂御用地での勤務を中心とし、全国の御用邸などでも警備にあたります。

皇室行事の際には、各都道府県の警察と協力して警備を行い、国賓や海外の大使の皇居参内時における護衛にも携わります。

皇宮護衛官になるためには、皇宮護衛官採用試験に合格することが必要です。

高卒あるいは中卒からでも目指せる職業ですが、採用人数が少ないため、倍率は30倍を超えることもあります。

皇宮護衛官は国家公務員のなかでも特殊な仕事となり、警察官としての一般的な能力だけでなく、礼儀正しく教養豊かであることが求められます。

「皇宮護衛官」の仕事紹介

皇宮護衛官の仕事内容

皇族の護衛と皇族関係施設の警備を担う

皇宮護衛官(こうぐうごえいかん)は、皇族の護衛や皇居の警備などを行う国家公務員です。

皇宮護衛官の職務内容は幅広くありますが、おもな役割は「護衛」と「警備」です。

護衛は、天皇・皇后両陛下をはじめとする皇族をお守りする仕事で、皇族のほかにも、国賓(国家にとって重要な来客)や海外の大使が皇居を訪れる際の身辺警護をすることもあります。

警備は、天皇がお住まいになる皇居や御所、御用邸への不審者の侵入を防ぐために、24時間体制で監視します。

また新年の一般参賀など、多くの人が宮中に訪れる際にはとくに厳戒態勢で警備にのぞみ、行事がつつがなく終わるよう尽力します。

このほか、一般企業などと同様に、総務や人事、経理などを担当したり、皇室行事で音楽を演奏したりする皇宮護衛官もいます。

警察官とは役割も所属もまったく異なる

皇宮護衛官は、警察官とも似たイメージを抱かれることが多いですが、実際には所属や役割、仕事内容などがまったく異なります。

皇宮護衛官はあくまでも「皇室を護ること」を使命とするのに対し、都道府県警の警察官は全国各地の交番や警察署で事件や事故の捜査を行ったり、地域のパトロールや犯罪防止の呼びかけをしたりします。

一般市民との関わりが圧倒的に多いのは警察官です。

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皇宮護衛官になるには

皇宮護衛官採用試験を受験する

皇宮護衛官になるには、人事院が行う「皇宮護衛官採用試験」に合格し、採用される必要があります。

この試験は「大卒程度」と「高卒程度」の2区分で行われており、それぞれに学歴や年齢制限などの受験資格があります。

高卒程度試験の場合は「採用試験を受験する年度の4月1日時点で、高校または中学校を卒業した日の翌日から起算して5年を経過していないこと」が条件となるため、早ければ義務教育を終えてすぐに皇宮護衛官を目指せます。

このほか、柔道2段や剣道3段以上の人を対象とした「武道有段者試験」が実施されることもあります。

さまざまな人に門戸が開かれている試験ですが、採用人数が決して多くないことから倍率は高くなる傾向です。

採用後は教育を受けてから現場に配属

皇宮護衛官として採用されると、全員が「皇宮警察学校」に入学します。

そこでは「皇宮巡査」という階級で6ヵ月~10ヵ月の初任教養を受け、皇宮護衛官に必要な知識・スキルを身につけていきます。

法学や柔道、剣道のほか、和歌や書道、華道、茶道、英会話などの講義もあるのが特徴です。

現場実習などを経験したのち、配属先が決定されて皇宮護衛官として働くことになります。

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皇宮護衛官の学校・学費

さまざまな学歴から皇宮護衛官を目指せる

皇宮護衛官採用試験の「大卒程度試験」を受けるには、院卒・大卒・短大卒・高専卒のいずれかの学歴が必要です。

一方、「高卒程度試験」は、高校または中学校を卒業後5年を経過していないことが条件となっているため、高卒や中卒の人はもちろん、該当期間内であれば大学や専門学校の在学生・卒業生も受験可能です。

ただ、高卒程度試験については身長や体重、視力などの受験要件もあり、それらの基準をクリアしていないと受験できない可能性があるため、あらかじめ確認しておいたほうがよいでしょう。

皇宮護衛官の業務に必要な知識やスキルは、採用後の教育で基礎からすべて学べるため、学生時代の学部・学科や専攻は問われません。

皇宮護衛官としてどうありたいのか、なにを目指すのかをしっかりと考えておきましょう。

皇宮護衛官の資格・試験の難易度

採用人数が少ないため合格率は非常に低く狭き門

皇宮護衛官になるために、特別な資格は必要ありません。

あくまでも「皇宮護衛官採用試験」に合格し、採用されることが、この仕事に就く条件となります。

そういった意味では広く門戸が開かれているといえますが、皇宮護衛官は例年、全体を通して10名~20名ほどしか新規で採用されないこともあります。

基本的には定員があるため退職者の数を超えて大幅に採用人数が増えることはありません。

このため、大卒程度試験の合格倍率は20~40倍、高卒程度試験では25~45倍になることが多く、非常に厳しい競争になっています。

十分な試験対策が重要

大卒程度試験を受ける人は、大学などとは別で、公務員試験の予備校やスクールに通って対策している人もいます。

採用試験では、筆記試験の1次、人物試験(面接)や体力検査などの2次という「2段階選抜」で実施され、双方を突破した人が最終合格者となり、内定を得られる可能性を有します。

業務の特性上、人物試験の結果は合否を大きく左右しますが、皇族をお守りするにふさわしい立ち居振舞いやマナーなどは一朝一夕で身につけられるものではないため、常日頃からの意識や訓練が必要です。

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皇宮護衛官の給料・年収

事務に携わる公務員よりも高めの給与水準

皇宮護衛官の給料は、国家公務員一般職の「公安職俸給表(一)」が適用されます。

この内容は、皇宮護衛官の不規則な勤務体系などを加味して、一般行政職(いわゆる事務系)の公務員よりも12%程度高めの給与水準となっています。

平均年収は30代で500万円程度、40代で600万円程度に達するとされています。

各種休暇制度や福利厚生、待遇は他の国家公務員と同様のものが適用されます。

住居については独身宿舎や家族宿舎が勤務地の近くに整備されており、そちらの利用も可能です。

階級を上げることで収入も増える

皇宮護衛官は一人ひとりに「階級」が定められており、この階級が上がることで給料がアップします。

民間企業のように、会社の業績や個人の仕事の成績などによる大幅な収入の増減がない代わりに、長く働いていけば着実に収入が上がります。

なお、皇宮護衛官は大卒や高卒など、さまざまな学歴の人がいます。

初任給の時点では学歴によって給料に違いがあるものの、その後の昇任に関しては学歴による制限はありません。

どの皇宮護衛官も、現在の階級で所定の年数勤務することにより、階級を上げるための昇任試験が受験できるため、努力次第で収入アップを目指せます。

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皇宮護衛官の現状と将来性・今後の見通し

雇用が安定している一方、さまざまな挑戦もできる

皇宮護衛官が所属する皇宮警察は、皇室の長い歴史とともに歩んできた日本の伝統的組織です。

皇宮護衛官には「皇室守護」という絶対的な使命が課せられており、皇室が存在する限り皇宮警察の必要性が揺らぐことはないため、きわめて安定性の高い職業といえるでしょう。

自ら不祥事などを起こさない限り、定年まで働き続けることが可能です。

また、皇宮警察として経験を積むなかでは、海外勤務や警察庁・都府県警察への出向、国内・海外での各種研修なども用意されていますし、「白バイ隊」「騎馬隊」「特別警備隊」などに入隊して専門性を高めていくことも可能です。

安定した仕事でありながらも、自身の意欲次第でさまざまなチャレンジができるでしょう。

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皇宮護衛官の就職先・活躍の場

3つの主要部門と各専門部隊がある

皇宮護衛官は、警察庁の皇宮警察本部に所属する国家公務員の身分として働きます。

皇宮警察本部の部門は、以下の3つに分かれています。

・組織を管理する「警務部」
・皇居や赤坂御用地、皇室行事の警備を行う「警備部」
・皇族各殿下のご身辺を警護する「護衛部」

各部門に配属された皇宮護衛官が、分担して業務にあたっています。

また、皇宮警察には突発対応事案などを手掛ける「特別警備隊」、火災発生時に消火活動を行う「消防隊」、馬に乗って護衛を行う「騎馬隊」、皇族車を先導する「白バイ隊」などの専門部隊も存在します。

勤務地は東京が中心ですが、皇室関係施設のある神奈川・栃木・静岡・京都・奈良に勤める場合もあります。

皇宮護衛官の1日

交代制で働く皇宮護衛官が多い

皇宮護衛官の仕事にはさまざまなものがありますが、若手がつくことの多い「警備」の仕事では4交代制がとられています。

1日目は当番として約24時間勤務をし、その翌日は非番、3日目が休み、そして4日目に朝から夕方までの日勤を繰り返すスタイルとなっています。

24時間勤務は慣れないうちは大変かもしれませんが、休憩や仮眠の時間も用意されています。

ここでは、護衛所で働く皇宮護衛官の1日(当番日)の流れを紹介します。

8:00 出勤
8:30 全体朝礼
9:00 門の前に立って警戒警備を行う
13:00 数時間ごとに他の護衛官と交代し、休憩・食事
14:00 警戒警備を続ける
0:00 仮眠
5:30 再び警戒警備
9:00 交代要員に仕事を引継ぎ、勤務終了

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皇宮護衛官のやりがい、楽しさ

皇族のために働くという使命感と誇り

天皇陛下は日本国・日本国民の象徴であり、皇族の方々は日本の文化そのものです。

国にとって、非常に重要な存在である皇族をお守りする皇宮護衛官の仕事は、重い責任と苦労に見合った大きなやりがいを得られる仕事といえます。

誇りをもって、気高く働くことができるでしょう。

また、一般の人が立ち入ることのできない皇居や御所、御用邸内で働いたり、皇室行事などの伝統文化に間近に触れられたりと、この職業でなければできない経験がたくさんあることも魅力です。

意欲や向上心次第で、難関の白バイ隊を目指すこともできますし、騎馬など日常生活ではなかなか経験できないことへの挑戦も可能です。

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皇宮護衛官のつらいこと、大変なこと

心身ともに鍛えなくてはならない

若手の皇宮護衛官は、基本的に「立ち番」と呼ばれる皇族関係施設入口での警備を担当します。

皇宮護衛官にふさわしい直立不動の姿勢を保ったまま、酷暑の日でも極寒の日でも、あるいは豪雨のなかでも吹雪のなかでも、長時間にわたって屋外で警備にあたらなくてはなりません。

また、それらの業務をこなすため、休みの日であっても、ランニングなどをして体力向上に励んだり、柔道や剣道などの稽古をしたりと、日常的に鍛錬を欠かせないことも大変な点です。

体力が求められるのは警察官と同じですが、皇宮護衛官の場合、それに加えて礼儀正しさや忍耐力、品行方正さなども強く求められ、心と体の両方を育てていく努力が必要になります。

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皇宮護衛官に向いている人・適性

礼儀正しさと忍耐力を兼ね備えた人

皇宮護衛官は「皇族をお守りする」という非常に重要な責務を担っていますが、普段は決して目立つことのない裏方の職業であり、業務の大半は地味で地道なものです。

このため、皇宮護衛官には礼儀正しく品行方正であることに加えて、粘り強く、忍耐力のある人が向いているでしょう。

また、皇宮護衛官にふさわしい教養を身につけるためにも、日本の伝統文化に興味があることは非常に重要です。

採用後に入校する皇宮警察学校では、茶道や華道、短歌、書道などの授業があります。

もともとこれらを得意としている必要はまったくありませんが、少なくとも「苦痛にしないこと」は重要なポイントになってきます。

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皇宮護衛官志望動機・目指すきっかけ

業務内容に対する憧れの強い人が多い

皇宮護衛官は、国家公務員のなかでも非常に独自性の高い職業といえます。

したがって、複数の選択肢のなかから皇宮護衛官を選ぶというよりも、もともと「どうしても皇宮護衛官になりたい!」といった明確な意思をもつ人が多いようです。

もともと日本文化に関心があったり、柔道や剣道、書道、馬術などの習い事の経験を生かしたいと考えたりして、皇宮護衛官を志望する人もいます。

また警察官志望だった人が、皇宮警察の魅力を感じるようになって進路変更するケースもあります。

なお、筆記試験を通過した後に行われる面接では「皇族をお守りしたい」という強い熱意はもちろん、皇宮警察本部の使命や責任を理解していることを示しましょう。

忍耐力が問われる地味な業務であるだけに、本当に皇宮警察官としての適性があるかはしっかりとチェックされるからです。

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皇宮護衛官の雇用形態・働き方

女性皇宮護衛官は全体の1割程度

皇宮護衛官は、警察庁の附属機関のひとつである「皇宮警察本部」に所属する国家公務員の身分です。

皇宮護衛官として採用されると、正規雇用されるかたちで皇居や御所、御用邸などの配属先で職務にあたります。

なお、皇宮護衛官の採用試験では、警察官採用試験のように男女別々の枠が設けられているわけではありません。

つまり、志望者は男女とも同じ枠で公平に競争することになります。

毎年数名程度の女性が見事に合格を果たし、新たに皇宮護衛官となっています。

現役で活躍している皇宮護衛官をみても、1割程度が女性となっており、とくに皇族の護衛業務を行う際には、女性ならではの気遣いやきめ細かさが生きる場面も少なくありません。

国家公務員として、出産や育児関連の福利厚生制度は充実しているため、ライフイベントの多い女性でも長く働きやすい職場環境となっています。

皇宮護衛官の勤務時間・休日・生活

仕事とプライベートを両立させやすい

皇宮護衛官の勤務時間は、24時間勤務の「当番」「非番」「休み」と、8:00~17:00前後で働く「日勤」が繰り返される4交代制となっています。

やや不規則な勤務体系であるため、体にかかる負担は決して軽くはありません。

慣れないうちは、毎日変わるシフトに対応して仕事を覚えていくだけでもクタクタになるでしょう。

しかし、警察官などのように残業がかさんだり、休日であっても応援に呼び出されるということは基本的にありません。

仕事とプライベートは両立させやすいでしょう。

休日は家族と過ごしたり趣味の時間を楽しんだりするほか、職場の武術や馬術などのクラブ活動・サークル活動に参加したり、習い事をして教養を深めたりと、アクティブに行動する人も多いようです。

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皇宮護衛官の求人・就職状況・需要

毎年の求人数は多くても全体で50名前後

皇宮護衛官の需要は安定している一方、それほど大量の人員が必要となる職務ではないため、毎年の求人数も決して多いとはいえません。

現役全体では900名程度であり、退職者などで欠員が出た分を、新規採用で埋めていくかたちとなります。

毎年の採用人数は欠員状況によって上下しますが、大卒程度で20人~40人前後、高卒程度で10人~20人前後、武道有段者区分で若干名程度です。

基本的に採用試験の成績順に上位から採用となるため、できる限り優秀な成績を収められるよう、筆記試験・人物試験・体力検査すべてに対する入念な準備が必要です。

皇宮護衛官の転職状況・未経験採用

大卒区分の試験は30歳まで受けられる

皇宮護衛官採用試験を受けられる年齢は、試験区分によって異なります。

大卒程度区分は30歳未満であれば受験可能であるため、民間会社員として働いていた人でも、試験に合格すれば皇宮護衛官となることができます。

年度によっては、それ以上の年齢を対象とした「社会人区分」試験が実施されますが、採用人数は非常に少なく、試験がない場合もあります。

皇宮護衛官としての職務に必要な知識・スキルは採用後に入る学校で学べるため、未経験からでも問題なく転職を目指せます。

ただ、皇宮護衛官は、教養や礼節を身につけていることはもちろんですが、新人のうちは立ち番をこなせるだけの体力と集中力も必要になるため、できる限り若いうちに受験したほうがよいでしょう。

皇宮護衛官の階級・キャリアパス

昇任試験を受けて階級を上げていく

皇宮護衛官は、学歴によって仕事内容を区別されることはありませんが、一人ひとりに「階級」が定められており、上にいくほど難易度の高い業務を任され、収入もアップしていきます。

採用時点では全員が「皇宮巡査」の階級からスタートします。

そこから先の階級は、低いほうから皇宮巡査部長→皇宮警部補→皇宮警部→皇宮警視→皇宮警視正→皇宮警視長→皇宮警視監となっており、全部で8階級です。

階級を上げるには、組織内の「昇任試験」を受ける必要があります。

階級試験を受けるまでに必要な期間は高卒者と大卒者で多少の違いがあり、学歴が高い人ほどやや早く昇任試験を受けられます。

ただ、高卒だから上にいけないわけではなく、誰でも努力次第でキャリアアップが目指せる組織となっています。

女性でも皇宮護衛官として働ける?

警察官よりも女性の割合は大きい

皇宮護衛官は、女性も多く活躍しています。

皇宮護衛官の採用試験では、男女関係なく成績上位者から採用されるため、性別によって有利・不利が決まることはありません。

年によって女性の採用者数は変わってきますが、例年、男性の半数から3分の1程度は女性も採用されており、女性も決して少なくないことがわかります。

警察官と比べても、皇宮護衛官は女性の割合が大きめといえるでしょう。

皇宮護衛官は皇室の近くで働くため、女性ならではの上品さや、細やかな気遣いが生かせる場面が多くあります。

日本文化に関連する教養を身につける必要もあるため、女性でも親しみやすい職業といえそうです。

ただし、皇宮護衛官は警備や護衛の仕事を行うため、ときには体を張ってでも不審者に対応しなくてはなりません。

体を動かすのが大嫌いという人にはあまり向いていませんが、体力づくりは採用後の訓練や日々のトレーニングなどでも行えるため、そこまで心配いらないでしょう。

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「側衛官」とは

皇室の方々の護衛任務を専門に行う皇宮護衛官

約900名ほどいる皇宮護衛官は、「護衛」や「警備」を中心に、各配属先でさまざまな職務に就いています。

そのなかで、護衛任務を専門に行う皇宮護衛官は「側衛官」と呼ばれます。

側衛官のおもな業務は、皇室の方々が出かける際に、すべての場所で護衛に当たることです。

日本国内はもちろん、海外を訪問する際にも側衛官はあらゆる場面で護衛にあたり、皇室の方々に最も近い存在の皇宮護衛官といえます。

また、海外諸国の国王や大統領が国賓として皇居を訪れるときには「側車(サイドカー)」といわれる車両に乗って国賓護衛を行い、信任状捧呈式の際には、騎馬で護衛を行います。

側衛官はこうした職務に就くことから、バイクや騎馬、スキー、水泳、テニスなどの技術を身につけ、さらに一般の皇宮護衛官以上に丁寧な礼儀、立ち居振る舞いも求められます。