国家公務員の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

国家公務員を目指すきっかけで多いものは?

国家公務員になりたい人は、さまざまな志望動機を持っています。

「国や国民全体のために働く」ことへの思いに加え、「誰もが暮らしやすい社会を整備したい」、「日本という国の力を高めていきたい」などの思いがきっかけで、国家公務員を目指す人は多いようです。

また、国家公務員といっても活躍の場はいろいろありますので、高校や大学などで勉強を続けるうちに自分が関心のある領域が見つかって、特定の省庁でキャリアを積んでいきたいと考えて国家公務員を目指していく人もたくさんいます。

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国家公務員の志望動機の考え方

国家公務員に対して、「安定していそうだから」「世間からのイメージが良さそうだから」などと考える人は多くいます。

もちろん、そうした思いが心のどこかにあっても構いません。

しかしながら、志望動機として「安定」や「世間のイメージ」を全面に押し出すのは少々気をつけたほうがよいでしょう。

国家公務員は国民全体の奉仕者として、常に責任感と使命感を持って公務に当たる必要があります。

日本の行政や経済など、各分野で改革が進められているいま、国家公務員は国全体に関わる大きな影響力のある仕事に携わります。

リーダーシップや主体性なども求められてきます。

だからこそ、国家公務員になった後に自分自身がどうしていきたいのか、どのような社会をつくり上げていきたいのかまで、しっかりと踏み込んで語れるようにすることが大切です。

また、地方公務員やNPOでは実現できない、国家公務員でなければできない仕事がしたいという考えも入れ込めるようにするとベターです。

国家公務員の志望動機の例文

総合職を志望する場合

「私は田舎育ちだったこともあり、子どものころから自然に触れ合うことが大好きでした。

成長するなかで環境問題に興味を持つようになり、大学では水環境問題を研究テーマとして扱い、専門的に勉強してまいりました。

また、4年間で10回以上の実地調査にも出向き、本や論文だけではわからない、現場を見ることの重要性を実感しました。

思い立ったら素早く行動するフットワークの軽さと、周りを巻き込んで物事を決断する力は、私の強みだと考えております。

私は環境省に入り、地球温暖化をはじめ、世界が抱える多様な環境問題に主体的に取り組んでいきたいと思います。」

一般職を志望する場合

「私は親が公務員だったこともあり、高校生の頃には漠然と「自分も国や社会をよりよくするために働ける仕事がしたい」と考えるようになっていました。

最初は具体的にやりたいことが見つかりませんでしたが、大学時代に何度も海外旅行をするなかで日本の税関を通った際、税関の役割と重要性を次第に意識するようになり、それに関わる仕事にたいへん興味を持ちました。

空港の税関では、危険物・禁止物等の持ち込みを防ぐことはもちろんですが、そこで働く方々の誇りと感じのよさも私には魅力的に感じられました。

このほか、税関では膨大な貨物の調査や検査、情報収集、関連機関との連携など、多岐にわたる業務があると認識しております。

こうした業務に真剣に取り組むなかで、日本の安全を守っていきたいと考えております。」

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国家公務員の面接で聞かれること・注意点

国家公務員の面接は、採用試験内の「官庁訪問」の場で行われます。

「官庁訪問」では各省庁の担当官との面接になりますので、自分が希望する各府省庁の役割や仕事内容を理解したうえで、面接に臨むことが重要です。

実際に聞かれることは省庁によって異なり、具体的には公表されていない部分も多々ありますが、「国家公務員を目指す理由」「この省で何がしたいのか」「最近話題になった政策についての意見」などを問われることが多いようです。

また、官庁訪問は同じタイミングで他の省庁を訪れることが可能ですので、志望状況について確認されることもよくあります。

面接を受けている省庁に対する熱意がきちんと伝わるような答え方を心がけましょう。

国家公務員の自己PRのポイント

国家公務員の採用において、近年は「人物重視」の傾向が強くなっているといわれます。

ひたすら勉強を繰り返せば対策がしやすい筆記試験に対し、面接の場では、決められた時間内で、いかに自分の考えや強みをアピールできるかが合否を決める大事な要素となってきます。

省庁によっては、面接の冒頭で1分間程度の自己PRを求められるケースもあるようですので、事前に原稿を準備してわかりやすく伝えられるように練習しておくとよいでしょう。

これまでの人生で自分が努力してきたこと、培った能力を生かして仕事でどのような貢献ができると思うのかなどは、積極的にアピールしましょう。

なお、面接の内容や進め方は、省庁ごとに異なるとされています。

官庁訪問を行う省庁の役割について事前によく研究したうえで、手を抜かずに面接の準備も進めていきましょう。

国家公務員の履歴書で気をつけるべきことは?

国家公務員試験では、応募の時点で、民間企業を受験する場合のようなエントリーシートや履歴書を提出する必要はありません。

ただし、採用選考が進み官庁訪問を行うタイミングで、「採用希望調書」といわれる書類の記入を求められることがあります。

この書類には、氏名・住所・志望動機・他省庁や民間企業の内定状況などの記入欄がありますので、項目はきちんと埋めるようにしましょう。

志望動機は短くまとめなくてはならない場合がありますが、端的に、わかりやすく熱意が伝えられるよう、下書きをしてまとめていくとよいでしょう。