国家公務員採用試験の難易度・倍率

国家公務員採用までの流れ

国家公務員になるためには、人事院が実施する「国家公務員試験」を受験する必要があります。

この試験は「総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)」「一般職試験(高卒程度試験)などいくつかの種類に分かれ、それぞれ年齢などの受験資格が異なります。

また、各試験とも「第1次試験」「第2次試験」といったように、合格までには複数のステップをパスする必要がありますが、知っておきたいのは「最終合格=採用」ではないことです。

というのも、国家公務員としての採用そのものは各省庁によって決定されるため、受験生が内定を勝ち取るためには、人事院の試験に合格したうえで、各省庁にも認められる必要があるのです。

国家公務員試験から内定(採用)までの流れは、大きく「筆記試験」→「人物試験(面接)」→「官庁訪問(省庁による複数回の面接)→内定となっています。

なお、具体的な試験内容と試験の流れは試験の種類ごとに異なりますので、受験予定の試験の募集要項を事前に確認してください。

国家公務員になるには

国家公務員試験の受験資格

国家公務員の受験資格は、試験の種類や区分ごとに異なります。

たとえば、「国家公務員合職試験(大卒程度試験)」では、「21歳以上30歳未満」という年齢制限があります。

こちらに学歴の要件はありません。

一方、高卒レベルの試験内容で実施される「国家公務員一般職試験(高卒程度)」であれば「受験する年において高校または中学を卒業して2年以内」が要件となります。

さらに「国家公務員社会人試験(高卒程度)」では、40歳未満で高卒者試験の受験資格を有する人以外が受験可能です。

また、民間などでの勤務経験がある人を対象とする「国家公務員経験者採用試験」は職務経験年数が要件となり、年齢制限はありません。

このように、国家公務員試験は種類ごとに受験資格が異なり、また年度によっても変更になる場合がありますので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

国家公務員試験の合格難易度

国家公務員試験は、総じて難易度が高めとなっています。

なかでも、「キャリア」といわれる総合職の大卒程度試験は非常に難しいものとして知られています。

東大をはじめとする超難関大学の学生が多数受験しますが、例年、倍率は10倍を超えるなど厳しい競争を覚悟する必要があります。

一般職試験の大卒程度試験や高卒程度試験も、国家公務員の安定した人気が続くなか、合格するのは簡単でないといえるでしょう。

大卒程度試験の必要勉強時間は1000~1500時間、高卒程度試験の必要勉強時間はその半分から3分の2ほどといわれますが、それまでにどれくらい勉強してきたかによっても変わってきます。

国家公務員試験の対策として、大学などの学校以外に公務員試験講座のある予備校やスクールに通っている人も多くいます。

国家公務員試験の倍率

国家公務員採用試験は、各試験において「区分」というものがあります。

たとえば、総合職試験(大卒程度試験)の場合、政治・国際、法律、経済、人間科学、工学、数理科学・物理・地球科学、化学・生物・薬学、農業科学・水産、農業農村工学、森林・自然環境という10の区分に分かれて実施されます。

区分ごとに採用予定数は異なり、区分によって応募者数には大きな差があり、倍率も変わってきます。

2019年度に行われたおもな国家公務員採用試験の実施状況は以下の通りです。

<国家公務員採用総合職試験(院卒者試験)>
申込者数:1,860人
最終合格者数:653人
倍率:2.8倍

<国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)>
申込者数:15,435人
最終合格者数:1,145人
倍率:13.5倍

<国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)>
申込者数:29,893人
最終合格者数:7,605人
倍率:3.9倍

<国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)>
申込者数:15,338人
最終合格者数:3,037人
倍率:5.1倍

上記以外の専門職試験では、財務専門官が5.6倍、労働基準監督官が6.1倍、皇宮護衛官(大卒程度)では35.4倍など、試験の種類によって倍率にはだいぶ差が出ていることが特徴です。