自衛隊への転職・中途採用はある?

自衛隊への転職状況は?

自衛隊へ転職する人は、毎年一定数以上いるようです。

自衛隊は近年「人材不足」という大きな課題を抱えており、自衛隊に入りたいと考える人を積極的に求めています。

そのようななか、2018年には「自衛官候補生」や「一般曹候補生」に応募できる年齢の上限も引き上げられており、社会人から転職で自衛隊になろうとする人にはチャンスが広がっているといえます。

また、これまでのキャリアやスキルを生かせる専門的なポジションに応募できる制度などもあるため、民間から自衛隊に入り、また新しい道を模索していく人もいます。

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自衛隊への転職の志望動機で多いものは?

自衛隊へ転職する人の多くが、「世のため、人のためになる仕事がしたい」という思いを持っているようです。

一度社会に出て何らかの仕事をした経験があるからこそ、自分が本当にやりたいこと、やりがいを見い出せることは何かがわかるのかもしれません。

そして、自衛隊でなら自分の理想や思いが実現できると考え、自衛隊に入る人たちがいます。

また、大きな自然災害の際などに派遣される自衛官の姿を見て、憧れを抱き、自分もそのような仕事がしたいと自衛隊への転職を目指す人もいます。

自衛隊はいち公務員でありますが、厳しい訓練や特殊な任務に携わらなくてはならないなど、ときにきつい場面にも出くわします。

そのため、あえて自衛隊へ転職しようとする人は、何かしらの将来の目標や強い思いを持っている人がほとんどです。

自衛隊の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

社会人から自衛隊になるには

社会人から自衛隊への転職を目指す方法はいくつかありますが、それぞれ「年齢」や「学歴」が重要な条件になってきます。

たとえば、もし18歳以上33歳未満の場合は、「自衛官候補生」の採用試験に応募することができます。

試験に合格して自衛官候補生になれば、所要の教育を経て3ヵ月後に2等陸・海・空士(任期制自衛官)に任官されます。

また、同じく18歳以上33歳未満の人で、もっと長く訓練を積んでから現場に出たいという人は「一般曹候補生」の採用試験に応募することもできます。

一般曹候補生は、基礎教育を経た後に部隊配置となり、部隊勤務を通じて、各種技能等の教育訓練を受けます。

そして採用後約2年9ヵ月経過後、3等陸・海・空曹に昇任、全国の部隊に配置されます。

その後は4年で幹部候補生部内選抜試験の受験資格が得られ、これに合格すれば幹部に昇任できるチャンスも得られます。。

このほかにも、「自衛隊幹部候補生」の採用試験は大卒の学歴で22歳以上26歳未満の人であれば応募ができますし、技術系なども専門的な資格を持っていることで応募できる制度もあり、社会人から自衛隊に入るルートはいくつもあります。

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自衛隊への転職に必要な資格・有利な資格

特殊な資格・免許がある人のみ応募可能な求人も

自衛隊へ転職するうえで、必ず持っていなくてはならない資格はありません。

学歴や年齢の要件を満たしていれば応募でき、試験に合格することで採用される可能性があります。

ただし、自衛隊では専門的な技能・資格を持つ人の募集も行われています。

たとえば「技術海曹・技術空曹」の募集では、応募資格として以下が掲げられています。

技術海曹

20歳以上であるうえで、以下の資格・免許を保持する人

気象予報士
・応用情報技術者
・基本情報技術者
・海上無線通信士
・陸上無線技術士
・電気主任技術者
建築士
診療放射線技師
看護師
救急救命士
歯科技工士
・外国語大学等卒業者他これらに準ずる応募資格者
・航空交通管制技能証明保有者
・航空交通管制基礎試験合格者

技術空曹

21歳以上であるうえで、以下の資格・免許を保持する人

・電気主任技術者
・歯科技工士

医師や歯科医師の免許取得者も活躍できる

上記で挙げたもの以外に、「医師」や「歯科医師」の免許があれば、「医科・歯科幹部自衛官」という求人に応募することができます。

医科・歯科幹部自衛官では、陸上・海上・航空自衛隊の各衛生部門において、部隊の医療、健康管理指導、予防衛生、環境衛生等の業務に携わる幹部自衛官を採用します。

自衛隊への転職に役立つ職務経験は?

自衛隊の活躍のフィールドは幅広く、さまざまな専門的スキルを持つ人材が活躍できる場所となっています。

たとえば、それまで医師や看護師、救急救命士などの医療現場で働いていた人であれば衛生関係の業務に携わることができますし、建築士や電気主任技術者であれば基地などの施設の維持管理業務のプロフェッショナルとしての活躍が期待されます。

また、IT系のスキルを持っている人や、外国語に長けている人なども歓迎されています。

もちろん、このようなスキルがなくても、熱意や意欲次第で自衛隊に転職することは十分に可能です。

自衛隊への転職面接で気をつけるべきことは?

自衛隊の採用試験では、基本的にどのようなコースに応募するにしても「口述試験(面接)」が行われます。

この試験では一般的な志望動機のほか、自衛隊として何をしていきたいのか、どのような自衛官になりたいのかなどが問われます。

とくに社会人経験がある人の面接の場合、キャリアチェンジを目指す理由は必ず聞かれますので、しっかりと内容を考えておくべきでしょう。

自衛隊の使命もよく理解したうえで、自分が転職をしようと考えた理由を的確に伝えられるようにするのが大事です。

また、前職での成果や身につけたスキルなども、話せるように準備しておくとよいでしょう。

自衛隊に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

自衛隊へ転職できる年齢は、応募する種目(コース)によって異なります。

「自衛官候補生」や「一般曹候補生」であれば33歳未満であれば応募できますし、「技術海上幹部」や「技術航空幹部」は大卒で45歳未満の人が応募可能です。

一方、「医科・歯科幹部自衛官」のように、所定の免許を持っている人であれば年齢は問われないコースもあります。

最近は自衛官不足により、応募可能年齢が引き上げられる傾向にあります。

たとえば自衛官候補生や一般曹候補生は、以前は27歳未満の人しか応募できませんでしたが、現在は30歳になってからも応募できるなど、より多くの人のチャンスが広がっています。

ただし、募集種目(コース)ごとに年齢制限が異なるので、事前によく確認しておくことが重要です。