国家公務員の勤務時間・休日・残業

国家公務員の勤務時間

中央省庁等で働く国家公務員の勤務時間は、一般的に1日あたり7時間45分、1週間あたり38時間45分となっています。

基本的には8時半から9時半頃が始業時間で、17時くらいが定められた終業時間となっています。

しかし、ひとことで国家公務員といっても職場はさまざまであり、刑務所や税関など職員が交替制で勤務するところでは、日によって宿直(夜勤)が入ることもあります。

また、職員の状況や職場の事情などにより、時差通勤や早出遅出勤務、フレックスタイム制などが導入される場合もあります。

独立行政法人に採用された場合は、独立行政法人ごとに定められた勤務時間の下に働きます。

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国家公務員の休日

国家公務員の休日は、原則として土・日曜日と祝日等となっています。

休暇としては、年に20日の年次休暇(4月1日採用の場合、採用の年は15日)のほか、病気休暇、特別休暇(夏季・結婚・出産・忌引・ボランティア等)、介護休暇があります。

普段は忙しく働く国家公務員ですが、民間でいう「有給休暇」にあたる年次休暇は比較的取得しやすい職場が多く、業務が落ち着いている時期にまとめて連休を取得する人もいるようです。

国家公務員の残業時間

国家公務員といえば、常に仕事が忙しく「残業が多い」というイメージが根付いているようです。

たしかに、配属先や時期などによっては多忙を極めることもあり、なかでも幹部候補の総合職として採用された場合は毎日めまぐるしく時間が過ぎていき、深夜まで働くことも珍しくはないようです。

ある調査によれば、国家公務員のなかでもとくに残業時間が多くなる傾向にあるのは、財務省、文部科学省、経済産業省などとされています。

とはいえ、「働き方改革」が施行された現在では、その旗振り役である国家公務員の残業時間を削減する動きが大きくなっています。

膨大な業務量と仕事の責任の重さから、なかなか一気に残業時間を減らすことは難しいのが実情のようですが、できるだけ残業を減らす動きにシフトしていることも確かです。

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国家公務員は忙しい? 激務?

公務員のなかでも、国家公務員は最も忙しい部類だといわれています。

とくに出先機関よりも本省庁で働く国家公務員が多忙になる傾向にあり、定時で帰れることは基本的になく、朝から日が変わる頃まで当たり前のように働く人も珍しくないようです。

とくに予算対応や国会対応に追われる時期は最も忙しいとされ、休日出勤や場合によっては泊まり込みをするケースもあるとされます。

しかし、近年では国家公務員の残業時間の多さが問題として取り上げられられることも増え、職員の心身の健康維持のためにも「ワークライフバランス」の実現が強くうたわれるようになっています。

人事院では各府省に「超過勤務の縮減に関する指針」を打ち出し、超勤時間の上限の目安時間が設定されたほか、定時退庁日(ノー残業デー)の設定、早期退庁の奨励などに積極的に取り組み始めています。

そのほか、職場によっては「フレックスタイム制」が導入されたり、時間単位でテレワークに移行できる勤務時間の分割など、新しい制度づくりも進んでいます。

こうした制度等をうまく活用することで、少しずつ状況は改善の方向に進んでいるようです。

国家公務員の休日の過ごし方

国家公務員の多くは土曜、日曜に続けて休みをとっています。

その過ごし方はさまざまで、平日の疲れをとるために睡眠や休養にあてる人、日用品などの買い物に出かける人、趣味のスポーツや文化的な活動を楽しむ人、家族サービスをする人などがいます。

国家公務員は転勤が多いので、新しい土地になじむために街へ出かけたり、自然散策などを楽しんだりする人も多いようです。

転勤は大変な一面もありますが、いろいろな場所で新たな楽しみを見つけられるのは魅力的といえるかもしれません。

国家公務員の1日のスケジュール・生活スタイル