建設会社社員の仕事、業務内容
あらゆる建築・土木工事を行う
建設会社とは、マンション、商業ビル、病院、公園、道路、橋といったあらゆる建築・土木工事を行い、「街づくり」に携わることで豊かな生活空間を創造したり、社会基盤を整備したりする会社のことをいいます。
ひとくちに建設会社といっても、工事内容の違いなどからさまざまな業種があります。
具体的には、建設業法では業種が28種類に分類されており、それをさらに細かく分けると「一式工事(2種類)」と「専門工事(26種類)」の2つがあります。
一式工事は「土木一式工事」と「建築一式工事」、専門工事については「大工工事」「左官工事」「ガラス工事」「塗装工事」「内装仕上工事」といったように、細かく分けられています。
このうち、一式工事をまとめて請け負うものを「総合建設業者」といい、これがいわゆる「ゼネコン」といわれる企業となります。
一方、専門工事を請け負うものは「専門工事業者」といいます。
建築・土木工事は、非常に大きなプロジェクトになることが多いため、現場では複数の専門工事業者が関わることがしばしばあります。
そのような各領域のプロフェッショナルとして活躍する業者を束ね、リーダーとして現場に指示を出したり調整したりする役目として、総合建設業者がいます。
建築会社が扱うもの
建築会社が扱うものは多岐にわたります。
人々の生活の場となる住宅はもちろん、店舗や学校、オフィスビルなどの大きな建物、あるいは道路や鉄道、橋、トンネル、下水道といった社会基盤を構築することも、建築会社の役目です。
さらに、ダム建設などの災害対策や復興支援などにも関わり、高い技術力と専門性で社会を支えています。
建設会社で働く人
先に挙げた通り、建設会社といってもさまざまな種類の会社があるため、各社で具体的な仕事内容は変わってきます。
一般的に「建築」というと現場で実際に手を動かして作業する人を思い浮かべるかもしれませんが、建物を設計する人、現場の管理をする人、工事に必要な資材を調達する人、新しい仕事を受注するために営業する人など、多様な仕事に就く人がいます。
このほか、社内で従業員たちが働きやすい環境を整えたり、対外的な窓口となったりする仕事もあります。