医師の就職先の種類・活躍の場

医師の勤務先と仕事内容

医師の代表的な勤務先は、ほとんどがさまざまな医療施設となっています。

医療施設の種類別の内訳をみると、大学病院や病院をはじめとする医療機関、クリニックや診療所という割合は大きくみて長く変わっていないようです。

また、医療施設以外では、大学などの教育研究機関や行政機関、高齢者向けホームや介護老人保健施設等がありますが、こちらはまだまだ少数派であることは間違いありません。

所属する出身大学などの医局からの人事で系列の病院などに勤務先が変わることが多くありますが、求人は常にある状態のため、個人で就職先や転職先を探しても見つからないということはほとんどないと言えそうです。

医師の仕事内容

病院で働く医師

医師の最も代表的な就職先は、病院です。

患者さんと向き合い、診察や治療、手術やリハビリテーションなどを行うのが主な仕事になります。

しかし、病院とひとまとめに言っても、その種類や規模はさまざまです。

小さい病院だと、個人開業の診療所や離島などの病院がありますし、大きい病院だと大学病院や私立の大病院があります。

複数名の医師が在籍しない、小さい病院だと何でも一人でこなすというのが一般的ですが、大きい病院では科によって細かく専門が分かれています。

例をあげると、「内科」「外科」「産婦人科」「泌尿器科」「小児科」「産婦人科」「麻酔科」「眼科」「耳鼻科」「皮膚科」「整形外科」「形成外科」「精神科」などがあります。

さらに内科のなかでも「呼吸器内科」「循環器内科」「消化器内科」と分かれていることもあります。

医師は細分化した専門分野のなかでそれぞれの専門の仕事をしています。

臨床医の世界では、一度専門を決めるとその道をずっと究めていくことが一般的ですが、途中で専門分野を変えることも可能ではあります。

また、臨床から研究をメインにしたり、研究医が臨床医に戻ったりということも案外少なくありません。

医療機関は「病院」と「診療所」に分けられる

世間には、「医療機関=病院」だと思っている人も少なくないでしょう。

わたしたちが利用する医療機関には病院やクリニック、診療所などいくつかの名称があり、この違いをきちんと理解している人は多くないかもしれません。

しかし実は、「医療機関=病院」ではありません。

医療機関は、医療法という法律によって「病院」と「診療所」に明確に分けられています。

この、病院と診療所の違いは患者さんが入院できるベッドの数によります。

患者さんが入院できるベッドの数が20床以上ある医療機関を病院と呼び、19床以下の医療機関を診療所(クリニック)と呼びます。

診療所には、そもそもベッドがない場合も多々あり、それは入院ができない医療機関であるということを指します。

眼科や皮膚科、精神科などに多いですが、このように入院ベッドのない医療機関で勤務する医師と、入院患者さんがいる病院では勤務する医師の働き方も当然、違いが出てきます。

研究機関や企業で働く医師

臨床医以外にも、研究職として働く医師がいます。

こうした研究医の就職先は主に大学などの研究機関になり、実験や利権、症例などのデータの収集をして学会で発表することで医学の発展に貢献しています。

こうした臨床医や研究医以外にも、献血者や健康診断の受診者を診る「検診医」「健診医」もいますし、特定の会社で社員の健康を守るために働く「産業医」と呼ばれる医師もいます。

産業医などは、大企業の社員として勤務する医師になりますので、会社員というくくりでみることもできます。

このように、医師免許を持っていても会社員になる道を選ぶ人もいます。

医療や薬に関係する企業で働いたり、医療分野に強いジャーナリストとしてマスコミで働いたりするのです。

もちろん、大学や専門学校の教授や講師として教鞭をとる医師もいます。

医師の活躍の場は、実に幅広い分野に及ぶことがわかります。