臨床工学技士国家試験の難易度、合格率

臨床工学技士国家試験について

臨床工学技士国家試験を受験するためには、まず特定の学校で勉強をして受験資格を得る必要があります。

臨床工学技士養成課程がある4年制の大学、3年制の短大または専門学校で所定の課程を修了することによって、受験資格を得ることができます。

このほか、「臨床検査技師」「診療放射線技師」「看護師」の養成校を卒業している場合には、1年間専門科に通うことで受験資格を取得することが可能です。

このように、臨床工学技士は誰でも思い立ったらすぐに受験できるという試験ではありませんが、受験者全体で見た合格率はさほど低くありません。

たとえば、第29回試験(平成28年実施)の場合、受験者数2,739名に対して、合格者数が1,987名、合格率は72.5%となっています。

他の年度の結果を見ても、だいたい合格率は80%前後を推移しており、学校できちんと勉強し、国家試験対策をしていれば合格はさほど難しくない難易度です。

大学などによっては、国家試験の合格率100%をはじき出しているところもあります。

検定試験の種類

臨床工学技士国家資格のほか、臨床工学技士に関連する検定試験として以下のものがあります。

・第1種ME技術実力検定試験
・第2種ME技術実力検定試験

「ME」とはメディカルエンジニアリングの略で、医療機器を扱う技術に関する資格となっています。第2種は受験資格がありませんが、第1種は第2種の合格者もしくは臨床工学技士免許取得者のみ受験できる、難易度の高いものとなっています。

また、臨床工学技士の認定制度としては以下のものがあります。

・臨床ME専門認定士:保守点検業務、安全管理業務
・透析技術認定士:血液浄化業務
・体外循環技術認定士:人工心肺業務
・3学会合同呼吸療法認定士:呼吸療法業務
・臨床高気圧治療技師:高気圧治療業務

このように、臨床工学技士にはいくつかの試験や認定制度がありますが、あくまでも国家資格は国家試験にパスして得られるもの一つだけであり、この国家資格を持っていなければ、臨床工学技士と名乗って仕事をすることはできません。

臨床工学技士になるには

臨床検査技師国家試験受験者数の推移

臨床工学技士国家試験の受験者数は、年々増加の傾向にあります。平成16年度に1,584人だった受験者数は、平成27年度には2,739人となっています。
臨床工学技士国家試験受験者数_27

臨床検査技師国家試験合格率の推移

臨床工学技士国家試験の合格率は、70%〜85%の間を推移しています。平成27年度の合格率は72.5%となっています。
臨床工学技師国家試験合格率_27

平成27年度 臨床工学技士国家試験の概要

試験日 平成28年3月6日(日曜日)
試験地 北海道、東京都、大阪府及び福岡県
受験資格 文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した臨床工学技士養成所において、3年以上、臨床工学技士として必要な知識及び技能を修得したもの(平成28年3月18日(金曜日)までに修業し、又は卒業する見込みの者を含む。)など
受験手続き 受験に関する書類は、平成27年12月21日(月曜日)から平成28年1月12日(火曜日)までに公益財団法人医療機器センターに提出すること。
試験科目 医学概論(公衆衛生学、人の構造及び機能、病理学概論及び関係法規を含む。)、臨床医学総論(臨床生理学、臨床生化学、臨床免疫学及び臨床薬理学を含む。)、医用電気電子工学(情報処理工学を含む。)、医用機械工学、生体物性材料工学、生体機能代行装置学、医用治療機器学、生体計測装置学及び医用機器安全管理学
合格率 72.5%(平成27年度)
合格発表 平成28年3月28日(月曜日)午後2時に、厚生労働省にその受験地、受験番号を掲示し、財団法人医療機器センターのホームページにおいてもその受験地、受験番号を掲示して発表
受験料 30,800円
詳細情報 厚生労働省 臨床工学技士国家試験