【2021年版】臨床工学技士の給料・年収はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

臨床工学技士の平均年収・給料の統計データ

臨床工学技士の給料は、勤務先となる病院の規模や地域、雇用形態、また個人の経験や能力によっても大きく異なります。

臨床工学技士全体の平均年収は400万円〜550万円ほどが相場と考えられています。

透析クリニック勤務の場合は比較的高い収入が得やすいといわれていますが、私立の病院は、国公立や市立の病院に比べると昇給額の幅が小さめであることが多いようです。

夜勤や当直、オンコール(急患対応のための待機)が発生する勤務体系だと、手当がついて収入の底上げにつながります。

臨床工学技士の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

厚生労働省の令和2年度賃金構造基本統計調査によると、臨床工学技士の平均年収は、38.1歳で426万円ほどとなっています。

・平均年齢:38.1歳
・勤続年数:8.4年
・労働時間/月:163時間/月
・超過労働: 7時間/月
・月額給与:296,300円
・年間賞与:708,300円
・平均年収:4,263,900円

出典:厚生労働省「令和2年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
臨床工学技士
(Indeed)
3,158,507円 時給 1,108円
日給 13,837円
月給 223,628円
臨床工学技士
(求人ボックス)
358万円(正社員) 平均時給
アルバイト・パート:1,304円
臨床工学技士
(転職ステーション)
531万円 -
臨床工学技士
(DODA)
412万円 男性:426万円
女性:378万円
20代:370万円
30代 :438万円
40代:539万円
50代~:707万円
生涯賃金:2億4,047万円
臨床工学技士
(給料BANK)
346万円~453万円 平均給料:28万円
20代の給料:23万円
30代の給料:26万円
40代の給料:36万円
初任給:19~万円

求人サービス各社のデータから、臨床工学技士の平均年収は350万円~530万円程度がボリュームゾーンと考えられます。

医療系の技術職という背景もあり、ある程度安定した収入が得られますが、若いうちは給料が低めです。

年齢が上がるにつれて重要なポジションを任されるようになると、徐々に昇給するようです。

飛びぬけて高収入は得られないかもしれませんが、臨床工学技士の勤務先は医療機関など安定性があり、待遇が充実しているところが多いです。

臨床工学技士の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

医療機関に勤務する臨床工学技士の場合、年収450万円(ボーナスは年間で基本給の4ヵ月分)とすると、総支給額は27~28万円、実際の手取り月収は22万円~23万円前後と考えられます。

ボーナスは110万円前後、実際の手取り額は90万円前後になるとみられます。

基本給があまり高くない場合でも、その月に夜勤や当直、オンコール(急患対応のための待機)が多く入ると、手当によって月収が一時的に増えることがあります。

経験年数が10年以上になってくると、勤務先によっては手取り月収が30万円を超える人も出てくるようです。

臨床工学技士の初任給はどれくらい?

臨床工学技士の初任給は18万円~22万円程度で、ボーナスが出る場合、1年目の平均年収は300万円前後となるでしょう。

ただし地域差もありますし、夜勤が入る職場か、資格手当が付くか、などによっても変わってきます。

また、大卒、短大卒、専修学校卒で初任給を分けている医療機関も多く、その場合、大卒がわずかながら高めの初任給となっています。

臨床工学技士の勤務先の規模別の年収(令和2年度)

臨床工学技士の年収は、勤務先の規模が大きくなるとやや高くなる傾向があります。

10人〜99人規模に勤める臨床工学技士の平均年収は381万円、100〜999人規模は428万円、1,000人以上規模は471万円、10人以上規模平均は426万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「その他の保健医療従事者」であん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、柔道整復師など他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

臨床工学技士の勤務先の年齢別の年収(令和2年度)

令和2年度賃金構造基本統計調査によると、年齢の上昇にしたがって、年収も上がっています。最も年収が高い世代は、55~59歳の533万円です。

全年代の平均年収は426万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「その他の保健医療従事者」であん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、柔道整復師など他職業を含むデータです。

臨床工学技士の福利厚生の特徴は?

大きな医療法人が運営母体のクリニックでは、大手企業にも負けず劣らずの手厚い待遇・福利厚生を整えているところも目立ちます。

一般的なものは、各種社会保険完備、退職金制度、食事補助、産休・育休制度、家賃補助などのほか、会員制ホテルの利用や永年勤続表彰制度などです。

また医療に関わる仕事柄、人間ドッグやインフルエンザワクチン予防接種などの費用を負担しているところもあります。

透析クリニックなどで臨床工学技士が透析業務に関わる場合、基本給に加えて月に5,000円〜20,000円程度の手当が付くことがあります。

夜勤や当直、オンコールをする日は、1回の勤務あたり3,000〜5,000円程度の手当が付くことが多いです。

臨床工学技士の給料・年収の特徴

臨床工学技士の平均年収は、400万円〜550万円ほどと考えられます。

技術職であることから、新人のうちは収入が低くても、経験・キャリアに応じて次第に年収が上がっていくことが多いです。

多くの臨床工学技士は医療機関に勤務しますが、多くの入院患者を受け入れる大規模な病院もあれば、地域の中小規模の透析クリニックなどまで、さまざまです。

給料・待遇も医療機関によってだいぶ異なります。

とくに少人数で仕事を回している職場では、新人を教育する余裕がなく、即戦力になれる臨床工学技士が求められることが多いです。

したがって、経験者が転職をする場合には、比較的よい条件で採用されることがあります。

また、残業や当直、オンコールの有無や日数によって、手当による給料の差が出てきやすい職業です。

臨床工学技士の勤務先別の給料・年収

医療機関

臨床工学技士の代表的な就職先は、病院やクリニックなどの医療機関です。

規模の大きな病院では医療機器管理室や手術室、ICU、透析室などで勤務します。

あるいは地域密着型の透析専門クリニック、循環器内科医院などで働く人も多いです。

臨床工学技士が勤務できる医療機関は日本全国にたくさんあるため、給料・待遇も医療機関ごとに異なります

透析クリニックでは比較的高収入が得やすいといわれますが、私立の病院は、国公立や市立の病院に比べると昇給額の幅が小さい場合があります。

職能手当を取り入れている医療機関では、経験を積んでいき、携われる業務が増えると、収入アップにつながることがあります。

なかには年収700万円〜800万円と、一般的な臨床工学技士よりも高めの年収を得ている人もいるようです。

一般企業

医療機関勤務の人に比べて数は多くありませんが、一般企業に就職する臨床工学技士もいます。

具体的な勤務先としては、医療機器の製造メーカーや、医療機器を取り扱う総合商社や専門商社などが挙げられます。

企業勤務の場合、どのような職種に就くかによっても給料に違いが出ますが、メーカーでは営業や製造開発などに配属されることが多いようです。

大手医療機器メーカーであれば年収500万円~600万円ほどを見込めるでしょう。

大学院を卒業して博士号を取得している場合は研究職に就く道が開け、さらに高収入を得るチャンスもあります。

ただし、医療機関に比べると、臨床工学技士としての就職先の選択肢はだいぶ少ないのが実情です。

公務員

公務員として働く臨床工学技士は、主に国公立病院で働きます。

給料は公務員俸給表のなかでも薬剤師や臨床検査技師などと同じ「医療職」としての扱いとなり、事務などに携わる一般職員よりやや高めの水準です。

経験年数が増えるにつれて確実に年収が上がり、公務員としての手厚い待遇も受けられることから、民間よりも安定性があるといわれることが多いです。

臨床工学技士の正社員以外の給料・年収

臨床工学技士は正規雇用の求人が多く、就職率も高いといわれている職業です。

そのため、正社員や常勤で働く人は多いですが、アルバイト・パートの求人もよく見られます。

臨床工学技士は勤務先によっては夜勤が発生しますし、不規則な勤務体系となりますが、アルバイト・パートであれば1日に短い時間だけ働いたり、固定の時間帯で勤務したりすることも可能です。

したがって、結婚・出産後に正社員からアルバイト・パートへ雇用形態を変えて働き続ける臨床工学技士もいます。

また、フルタイム勤務をしていたり、別の職場で非常勤勤務をしていたりする臨床工学技士が、さらなる業務経験を積んだり収入を増やしたりするために、空いている時間を使って、アルバイト勤務とのダブルワークをするケースがあります。

時給は1,200円~1,500円程度が相場といわれますが、経験や能力によってはもう少し高時給で働けることもあるようです。

臨床工学技士の働き方の種類・雇用形態

臨床工学技士が収入を上げるためには?

臨床工学技士は需要がある職業であり、どの医療機関へ就職しても、それなりに安定した収入が得られるでしょう。

しかし、医療機関によって給与水準は異なり、同じくらいの年齢や経験でも100万円~200万円ほどの年収差がつくことはよくあるようです。

医療機関勤務で少しでも収入を上げたければ、夜勤や当直が多く入り、手当が見込める職場で働くとよいでしょう。

また、若いうちから、できるだけ多様な経験が積める環境で勤務して実力を高め、給料がよい職場へ転職を目指すのは、臨床工学技士が収入アップするためのひとつの方法です。

医療機関以外では、医療機器の高度な専門知識を生かして、医療機器メーカーなどの一般企業へ転職する方法もあります。

大手企業へ転職し、「セールスエンジニア」のような技術的な知識を身につけた職種で活躍すれば、医療機関に勤めるよりも大きな収入アップを目指すことも可能です。