上手くパターンが作れないとき
新人パタンナーにとって、新しい洋服のパターンを作る際は毎回緊張するものです。
とくにデザインの凝った服の場合は悩むこともありますし、業界で「トワル」と呼ばれる見本を作ったはいいものの、そこでデザイナーに「イメージと違う」と言われてしまえば、何度でも作り直しになってしまいます。
デザイナーの想いを上手に表現できなければやはり落ち込みますが、先輩に教えてもらったり自分で努力しながら、少しずつ上達していくしかありません。
パタンナーの仕事には忍耐力が必要で、地味な面も大きいです。それだけに、洋服を作ることに喜びを感じられ、それを着てくれる人のことを思って仕事を続けることが大切です。
自分のミスで多くの人に迷惑をかけてしまう
アパレルメーカーが洋服を企画・生産する場合、事前に計画された生産スケジュールの下に、各担当者が作業を進めていくことになります。
そのため、もしパタンナーが上手にパターンが作れなかったりして作業が遅れてしまえば、後ろで生産体制を整えている工場の人たちにまで迷惑をかけてしまいます。
自分のミスによって、納期に間に合わせるために休日返上で作業してもらうのは心苦しいものです。
パタンナーはそれだけ重要な役目を担っているということを自覚し、「きちんとやらなければならない」という責任感やプレッシャーと戦いながら仕事に取り組む必要があります。
決して目立つ仕事ではない
素晴らしい洋服を作るためには、腕のあるパタンナーの存在が不可欠です。
しかし、世間ではどうしてもデザイナーのほうに注目が集まりやすく、いくらパタンナーが素晴らしい仕事をしても、パタンナーとして個人的に名前が知られることはなかなかありません。
もちろん、成果を上げれば会社で周囲の人に認められることもありますし、自分の手がけた服が店に並んだときなど、自分の中で達成感とやりがいを感じる瞬間はたくさんあります。
しかしながら、決して脚光を浴びる仕事ではないため、目立ちたい人にはあまり向いていないかもしれません。